🧩 概要
古いノートPC(Dynabook Satellite / 第3世代Core i3)に Ubuntu 24.04 を入れようとして、
インストーラーが起動しなかったり、UEFI設定で詰まったりと、なかなか手間がかかりました。
最終的には 20.04 → 22.04 → 24.04 と段階的にアップグレードして成功。
その手順と注意点をまとめます。
💻 環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PC | Dynabook Satellite(第3世代 Core i3) |
| 元OS | Windows 10 |
| 目的 | Ubuntu 24.04 開発環境構築 |
| バックアップ | Hyper-V イメージ + Acronis True Image |
🧱 手順とハマりポイント
1. バックアップを取る
Acronisでディスク全体をバックアップし、Hyper-Vでも仮想ディスクを保存。
**「壊れてもいい状態」**を作っておくと、心に余裕ができます。
# AcronisでのバックアップはGUI操作。念のためWindows側でもディスクイメージを保存。
2. USBインストーラを作成
- 使用ツール:Rufus
- 書き込みISO:
ubuntu-24.04-desktop-amd64.iso
ところが、USBを挿して起動しても…
インストーラーがbootしない。
3. BIOS設定の罠
原因は単純で、Legacy BIOSモードになっていた。
Ubuntu 24.04はUEFIブートが前提のため、UEFIモードに変更。
- ✅ UEFIモードに変更
- ❌ Legacyモードではインストーラーが起動しない
ただし、この切り替えで Windows 10とのマルチブート構成が崩壊。
古いPCなので「まぁいいか」と割り切り。
4. インストール中にフリーズ
UEFIにしても、インストールの途中で停止。
ログを見ると、GPUドライバや古いチップセットまわりでエラー。
「そりゃそうだろうなぁ、Sandy Bridge世代だし。」
5. 代替策:20.04から段階アップグレード
Ubuntu 24.04を直接入れるのは断念し、20.04から段階的に上げる作戦に変更。
# 20.04をインストール後に実行
sudo apt update && sudo apt upgrade
sudo do-release-upgrade # → 22.04へ
sudo do-release-upgrade # → 24.04へ
- 20.04インストール → 成功
- 22.04アップグレード → 成功
- 24.04アップグレード → 成功
結果、最新LTS(24.04)が安定稼働!
🧠 学びと感想
久しぶりに「トライ&エラーで環境を整える」体験を満喫しました。
インストーラーが動かない、UEFI設定が必要、古いハードウェアの限界…
でも結局こういうのが一番良いトレーニングなんですよね。
💬 「手間がかかるほど、学びは深くなる。」
古いPCでも工夫すれば現役復帰できます。
Ubuntuはやっぱり「手間を楽しむOS」だと再認識しました。
🧾 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機種 | Dynabook Satellite(第3世代Core i3) |
| 直接24.04インストール | × |
| 20.04→22.04→24.04経由 | ○ |
| UEFI設定 | 必須 |
| 感想 | 手間はかかるが、いい練習になった |
🏷️ タグ
#Ubuntu #Linux #Dynabook #古いPC再生 #UEFI #アップグレード #開発環境構築
📚 おまけ
- Ubuntu 24.04は古いSandy Bridge系GPUでインストールエラーが出やすい。
→ 一度20.04を経由するのがおすすめ。 - 低スペックPCでは
XfceやLubuntuを検討するのもあり。
久しぶりに世話のかかるインストール作業をして、
「こういう時間こそがエンジニアの基礎体力づくりだな」と思いました。