Vimのリリースされたpatchの説明です。
(8.2.3264 ~ 8.2.3391)
新機能、大幅な仕様変更には、が付いています。
Vim9 scriptの実装/仕様変更/不具合修正も頻繁におこなわれています。
-
8.2.3389:
i_CTRL-X_CTRL-Z
を追加しました。テキストを変更せずに補完を停止します。 -
8.2.3388: Linux:
fnamemodify('path/..', ':p')
とfnamemodify('path/../', ':p')
の結果が異なる件を修正しました。 - runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
-
8.2.3384: モードラインで
nomodeline
を認識するようにしました。ファイル単位でモードラインを無効にすることができるようになりました。 -
8.2.3371: Vim9: 式の始まりとして
"$ENV"
が使えるようにしました。($ENV->setline(1)
のような使い方ができる) -
8.2.3367: Vim9: 式の始まりとして
"@r"
が使えるようにしました。(@a->setline(1)
のような使い方ができる) (関連patch: 8.2.3376) -
8.2.3356:
prop_add_list()
を追加しました。複数のテキストプロパティを追加できます。 - runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
-
8.2.3315: Vim9: float値も数値同様に
123'456.789
のようにシングルクォート('
)で区切って読みやすくできるようにしました。(関連patch: 8.2.3316, 8.2.3318) -
8.2.3314: Vim9:
exists_compiled()
を追加しました。exists()
と似ていますが、{expr}はコンパイル時に評価されます。(exists()
は実行時) - 8.2.3309: Vim9: 0割りでクラッシュする件を修正しました。
-
8.2.3300: if_lua:
vim.command()
を複数行受け付けるようにしました。vim.version()
を追加しました。 -
8.2.3297:
:command
と:autocmd
の{}
ブロック内で改行をコマンドの区切りと見做すようにしました。(行頭の|
や\
が不要になりました) (関連patch: 8.2.3268, 8.2.3228) -
8.2.3288: if_lua: Vimの名前空間変数(
g:
,w:
,b:
,t:
,v:
)に便利にアクセスできるようにluaテーブルvim.g
やvim.b
等を追加しました。(:h lua-vim-variables
) -
8.2.3287:
BufEnter
自動コマンド内でチャネルイベントが処理されない件を修正しました。 -
8.2.3280:
'virtualedit'
のスコープをグローバルからグローバル/windowローカルに変更しました。 -
8.2.3268:
:autocmd
を:command
と同じように引数に{}
ブロックが使えるようにしました。(:h :command-repl
) (関連patch: 8.2.3228)
凡例
表記 | 意味 |
---|---|
新機能、大幅な仕様変更 | |
Vim開発者向けの追加、変更 | |
'hoge' |
オプション (:h options 参照) |
:hoge |
Exコマンド (:h :index 参照) |
hoge() |
組み込み関数 (:h functions 参照) |
v:hoge |
Vim定義済変数 (:h v: 参照) |
+hoge |
feature (:h +feature-list 参照) |
方針
こちらを参照。