OpenCV-Pythonのimreadはpathlibを受け付けない

Python3.4 から、 Pathlib が標準ライブラリとして搭載されました。
もう Python3.7が出たというのに、恥ずかしながら今まで Pathlib を使っていなかったので試してみました。

私は普段、 OpenCV-Python を使用して画像の読み出し、書き込みを行っていますが、
そのときに困ったのが、OpenCV-Python では、Pathlib を画像のパスとして入力できないことでした。

　起こった問題

from pathlib import Path
import matplotlib.pyplot as plt
import cv2

path = Path('images')
pngs = path.glob('*.png')
for p in pngs:
  png = cv2.cvtColor(cv2.imread(p), cv2.COLOR_BGR2RGB)
  plt.figure(figsize=(10, 10))
  plt.imshow(png)
  plt.show()

とすると、 TypeError: bad argument type for built-in operation というエラーが出てしまいます。

解法1

pillow の Image を使って、

from pathlib import Path
import matplotlib.pyplot as plt
from PIL import Image

path = Path('images')
pngs = path.glob('*.png')
for p in pngs:
  png = Image.open(p)
  plt.figure(figsize=(10, 10))
  plt.imshow(png)
  plt.show()

とすると、うまく画像を読み出すことができました。

解法2

cv2.imread()の引数の画像パスを、 str() で囲ってあげることによって読み出すことができました。
path.glob を for で回しても、その中身は、 <class 'pathlib.PosixPath'> になっていて、
OpenCV-Python が pathlibのオブジェクトを受け付けていないから起こっていた問題でした。

ちなみに、pathlib の取り扱いについては、こちらの記事 がとても参考になりました！

from pathlib import Path
import matplotlib.pyplot as plt
import cv2

path = Path('images')
pngs = path.glob('*.png')
for p in pngs:
  png = cv2.cvtColor(cv2.imread(str(p)), cv2.COLOR_BGR2RGB)
  plt.figure(figsize=(10, 10))
  plt.imshow(png)
  plt.show()

まとめ

今まで(Python3.4より前)の記法で、

import glob
pngs = glob.glob('/data/*.png')
for p in pngs:
  png = cv2.cvtColor(cv2.imread(p), cv2.COLOR_BGR2RGB)
  plt.figure(figsize=(10, 10))
  plt.imshow(png)
  plt.show()

という風に書いていると怒られるということでした。
よしなに変換していきましょう！