はじめに
このGUIランチャーでは、複数のサーバーを同時に管理するためのUI設計を施しています。
アコーディオン形式により、各サーバーの状態を個別に展開・操作できる一方、一覧表示で閲覧する事も可能にしています。
ここではGUIの接続フォーム(アコーディオンヘッダ)に焦点を当てて解説します。
ヘッダ構造と役割
アコーディオンの開閉
各サーバーエントリには「トグルボタン」があり、クリックすることでアコーディオンが開閉します。
開いた状態では以下の情報が表示されます。
- CPU・メモリ・ディスクのリソース状況
- サービス管理フォーム(起動/停止など)
- ランチャーログ一覧
- チャットフォーム(管理者同士のやり取り)
この構造により、運用者は「必要な情報だけを展開して確認する」という効率的な操作が可能になります。
アコーディオンが開いた状態
全て閉じた状態で一覧表示
接続フォームの各入力項目
アコーディオンヘッダには、サーバー接続に必要な入力フォームを集約しています。
以下に各項目の役割と動作を解説します。
トグルボタン
アコーディオンの開閉を制御します。開くと詳細情報が表示され、閉じると一覧表示に戻ります。
鍵ボタン
通信方式の切り替えを行います。クリックするたびに以下の状態が切り替わります。
- 鍵が開いた状態:WS通信(非TLS)
- 鍵が閉じた状態:WSS通信(TLS)
WSS(セキュア)通信を利用する場合はリバースプロキシ+証明書を設置して頂く必要があります。
ホスト名/ポート番号
接続先のGUIランチャーのホスト名とポート番号を指定します。WebSocket通信のエンドポイント構成に使用されます。
オペレータ名
ログ表示やチャット機能で識別に使用される名前です。複数管理者がいる場合は、識別性の高い名前を推奨します。
接続/切断ボタン
WebSocket通信の開始/終了を制御します。ボタン押下時には以下のようなステータス遷移が発生します。
- 接続時:オフライン → 接続中 → 準備中 → オンライン
- 切断時:オンライン → 切断中 → オフライン
ステータス表示
現在の接続状態を視覚的に表示します。通信状態の変化をリアルタイムで把握できます。
削除ボタン
サーバーエントリを削除します。ただし以下の制限があります。
- 最後の1つは削除不可
- オフライン状態でのみ削除可能
サーバー追加ボタン
画面最下部に配置されており、新たなアコーディオンエントリを追加します。複数サーバーの同時管理が可能になります。
操作の流れと注意点
GUIランチャーの接続フォームは、シンプルながらも状態管理を明確に設計しています。
ここでは、接続〜切断までの操作フローと、運用上の注意点を解説します。
接続の流れ
1.鍵ボタンで通信方式(ws/wss)を選択
ボタンを押すたびに切り替わります。
2.ホスト名/ポート番号/オペレータ名を入力
ランチャーのデフォルト値はホスト名"localhost"、ポート番号"5000"に設定されています。
3.接続ボタンを押下
4.ステータスが以下の順で遷移
- オフライン → 接続中 → 準備中 → オンライン
⇒
⇒
⇒ 
このステータス遷移により、接続処理の進行状況が明確に把握できます。
「準備中」のステータスは、接続時に取得する過去のランチャーログ(最大100件まで)取込完了までの期間なので、件数が多いと時間がかかる事もあります。
- 接続失敗時

アドレスやポート番号を間違っていたり、他者のオペレータ名と重複している場合。
- 未入力項目がある時

ホスト名/ポート番号/オペレータ名のうち一つでも未入力項目がある場合。
切断の流れ
1.切断ボタンを押下
2.ステータスが以下の順で遷移
- オンライン → 切断中 → オフライン
注意点
- パブリック環境ではWSS通信での利用を推奨します
- 削除ボタンの制限
- オペレータ名はログに残るため識別性のある名称を推奨します
おわりに
GUIランチャーはデフォルトで5000番ポートを使用します。
操作途中でGUIランチャーが意図せず終了した場合、子プロセスがポートFDを保持している可能性があります。
この場合、GUIランチャーの再起動時にポート競合が発生することがあります。
対処方法:
- 子プロセスを停止することで、ポートの解放が行われ、GUIランチャーは正常に再起動可能です。
- 緊急時はCLIランチャーをご利用ください(CLIランチャーはポートを使用しません)。











