Ectoでupdated_atだけを更新する方法

Ectoではテーブル定義でtimestampsを記述すると、追加日時inserted_atと更新日時updated_atが追加されます。

create table(:users) do
  add :name, :string, null: false
  timestamps()
end

updated_atは、下記のようにレコードを更新したときに自動的に更新されます。
Railsを使っている人にもお馴染みでしょう。

user = Repo.get(User, 1)
Repo.update(User.changeset(user, %{name: "hoge"}))

時にはupdated_atだけを更新したいことがあります。
しかし、次のコードでは更新が走らず、updated_atも更新されません。

user = Repo.get(User, 1)
Repo.update(User.changeset(user))

Railsの場合は、touchを使いますが(参考: Railsでupdated_atのみ更新したい場合)、 Ectoではforceオプションを使って、強制的に更新を走らせます。

user = Repo.get(User, 1)
Repo.update(User.changeset(user), force: true)

HexDocsにも、きちんと説明が書いてあります。

By default, if there are no changes in the changeset, update/2 is a no-op. By setting this option to true, update callbacks will always be executed, even if there are no changes (including timestamps).

デフォルトでは、changesetに変更がない場合にはupdate/2は何もしない。このオプション(force)をtrueに設定することで、(timestampsで作られたカラムも含めて)changesetに変更がなくてもupdateコールバックは常に実行されるようになる。

また、Google Groupでは、Elixirの生みの親であるJose氏がHow to update updated_at onlyという質問に答えています。

You can pass a force: true option when you call Repo.update with an empty changeset

force: trueオプションを渡してRepo.updateを呼び出せば良い