Unityをインストールしたあと、最初につまずきがちなのが「Unity Hubのログイン」です。
わたしも最初にここで止まりました。
ボタンを押してもブラウザが開かない、ログインしたのにHub側に反映されない、あるいはプロキシで弾かれるなど、地味に厄介です。
この記事では「Unity Hubでのログイン手順」と「よくあるトラブルの対処法」を、わたし自身が実際にやった流れで紹介します。
公式の説明よりも、ひとつひとつの挙動を細かく追っています。
「Unity IDって何?」「サインインできない…」という段階からでも大丈夫です。
Unity Hubでログインする前に:必要なもの
まず前提として、Unity Hubを開く前に準備しておくべきものがあります。
- Unity Hub本体(最新版を公式サイトからダウンロード)
- Unity ID(=Unityのアカウント)
- 安定したネットワーク環境(VPNやプロキシがある場合は注意)
Unity Hubは、Unityエディタを管理したりプロジェクトを開くための“起動ハブ”のようなものです。
Hub自体のログインが済んでいないと、プロジェクトを新規作成できなかったり、アセットストアに接続できなかったりします。
ちなみにUnity IDをまだ持っていない場合は、公式サイトの「Sign up」から作成できます。
Googleアカウントで認証するのが一番手っ取り早く、メールの確認も不要です。
わたしは最初メール認証で作って時間がかかったので、いまなら迷わずGoogle認証をおすすめします。
Unity Hubでログインする基本手順
ここからは実際のログイン手順です。
わたしがWindows 11で試した流れを紹介します。
Macでも基本は同じです。
- Unity Hubを起動する
- 左上の人型アイコンをクリック
- 「サインイン」を選択
- ブラウザが自動で開くのでUnity IDでログイン
- 「Unity Hubを開きますか?」と聞かれたら「開く」を選択
このあとHubに戻ると、左上のアイコンが「ログイン済みのユーザー名」表示に変わっていれば成功です。
ただし、ここで「サインイン済みなのに反映されない」「ブラウザが開かない」というケースが非常に多いです。
その場合、次の章で紹介する方法を試してみてください。
ログインできないときの対処法(わたしがハマったポイント)
最初にわたしが遭遇したのは「サインインボタンを押してもブラウザが開かない」という現象でした。
結論から言うと、セキュリティソフトが通信をブロックしていたのが原因でした。
1. ブラウザが開かない場合
Unity Hubのログインは、外部ブラウザで認証を行う仕組みです。
なので、既定のブラウザが壊れていると正常に動作しません。
試してみた対処法は以下の通り。
- 既定ブラウザをChromeかEdgeに変更する(SafariやVivaldiだと失敗する場合あり)
- ブラウザで
https://id.unity.com/に直接アクセスしてログイン状態を確認 - Unity Hubを再起動
ちなみに、わたしは一度ブラウザでUnity IDにサインインしてからHubを開き直したら解決しました。
どうも「ブラウザでのログイン情報をHubが引き継ぐ」ようになっているようです。
2. 「Unity Hubを開きますか?」が出ない場合
ログインの最後に出る「Unity Hubを開きますか?」のダイアログが表示されないと、Hub側にログインが反映されません。
このときは、ブラウザのポップアップブロックが原因のことが多いです。
- ブラウザのアドレスバー右端にある「ポップアップを許可」アイコンをクリック
- Unityのドメイン(unity.com / unity3d.com)を許可リストに追加
- もう一度サインインを試す
わたしはこれで無事「Hubを開く」ダイアログが表示されました。
3. プロキシ・VPNを使っている場合
職場や学校などでVPNやプロキシ経由になっていると、Unity Hubのサインイン通信が遮断されることがあります。
もし「サインインできない」「エラーコード:-1」などが出る場合は、以下を確認してください。
- VPNを一時的にオフにして再試行
- Windowsのプロキシ設定で「自動検出」をオンにする
- セキュリティソフトを一時的に無効化してみる(通信確認のため)
Unity公式でも「プロキシ環境ではHubが正しく認証されない場合がある」と明記されています。
もし業務環境で変更できない場合は、ブラウザ側でUnity IDを作成・ログインだけ済ませておくとスムーズです。
Unityエディタ側でもサインインできているか確認
Unity Hubでサインインできても、実際のUnityエディタでログインされていないとアセットストアが使えません。
確認手順は以下の通りです。
- Unityエディタを開く
- 右上の「アカウント」ボタンをクリック
- 「Sign in...」ではなく「Sign out ○○(ユーザー名)」と表示されていればOK
もし「Sign in...」のままなら、エディタ右上からもう一度ログインしてください。
エディタもブラウザ経由で認証されます。
エディタでサインインしておくと、アセットストアやクラウドビルドなど、Unityの各種サービスと連携できます。
特に無料アセットを使うときはここが重要です。
Unity IDとHubログインの違いを整理しておく
ここまでで「Hubにログインする」「エディタでサインインする」という2段階を説明しました。
混乱しがちなので整理しておきます。
- Unity ID:Unity全体で使うアカウント(メール・Google連携)
- Unity Hub:Unityの管理アプリ。最初のログインで必要
- Unityエディタ:実際に開発するソフト。アセットやサービス連携でサインインが必要
つまり「Unity Hubのログイン」は、開発を始めるための入口のようなもの。
ここを通らないとエディタの認証も進みません。
わたしも最初はHubを飛ばしてエディタだけ開いて「何もできない…」となったので、ここは覚えておくと安心です。
ログイン後にできることと注意点
無事ログインできたあとは、Unity Hub上でいろんなことができるようになります。
- Unityのバージョン管理(複数バージョンを簡単に切り替え)
- プロジェクトの作成・削除・整理
- チームメンバーとのコラボ(クラウド連携)
- アセットストアやライセンス管理へのアクセス
ただし、Hubのバージョンが古いとログイン情報が消える不具合があるようです。
定期的に最新版にアップデートしておくのがおすすめです。
また、複数のUnity IDを切り替える場合(仕事用と個人用など)は、一度「Sign out」してから再ログインするようにしましょう。
同じHub上で複数IDを混在させると、アセットやライセンスが正しく反映されないことがあります。
比較:Unity Hubとエディタ単体のサインインの違い
最後に、Unity HubとUnityエディタ単体のログインの違いをざっくり比較しておきます。
- Unity Hubログイン:Unityエンジンをインストール・管理・起動するために必要。アカウント認証の“入口”。
- Unityエディタログイン:プロジェクトを開いたあと、アセットストアやクラウド機能を使うために必要。Hubと同じアカウントでOK。
わたしの場合、Hubでサインインしておけばエディタ側も自動的に連携されていました(2025年3月時点)。
ただし、環境によっては手動での再サインインが必要です。
個人的に「Hubを介す」ほうが安定していて、ライセンス認証も一括管理できる印象です。
なので、まずはHubでのログインを確実に済ませておくのがベストです。
まとめ:焦らず1ステップずつでOK
Unity Hubのログインは、ちょっとしたブラウザ設定やネット環境でつまずきやすい部分です。
ただ、落ち着いて手順を追えば必ず解決します。
ポイントをまとめると以下の通りです。
- Unity IDはGoogle連携で作るのが早い
- Hubのサインインはブラウザ認証方式(既定ブラウザ要確認)
- 反映されないときは「Unity Hubを開く」ダイアログを許可
- VPN・プロキシ・セキュリティソフトの影響も要チェック
- エディタ側のサインイン状態も確認しておくと安心
わたしも最初は何度も「ログインしてるのに開かない!」と焦りましたが、設定をひとつずつ確認したら無事にサインインできました。
いまは安定してプロジェクト管理ができています。
Unity Hubでのログインがスムーズになると、開発環境全体のトラブルも減ります。
これからUnityを本格的に学ぶ人は、まずここをクリアしておくのが第一歩です。
学習環境を整えたい人は、わたしが愛用している Unity入門の森ショップ の教材もチェックしてみてください。