Storyboardで3.5inchディスプレイに手っ取り早く対応する。

実行時にiPadとiPhoneのStoryboardを読み分けるのはプロジェクトに設定を行うだけで、コードを書かなくてもよいのですが、なぜか4inchと3.5inchのStoryboardの読み分けを行うオプションがないので、didFinishLaunchingWithOptionsにStoryboardを読み分けるコードを記述する必要があります。

と、前提を踏まえた上で、手っ取り早く3.5inch対応のための手順を記載します。

Storyboardの作成
1. NewFile...等で、空のStoryboardを作成(ここでは3_5_inch.storyboardとする)
2. 既存のStoryboard(デフォルトではiPhone.storyboard)を全選択して、コピー。
3. 先ほど作成した空のStoryboardにペースト。
4. Storyboardの右下のアイコンで3.5inch用に切り替える。
http://gyazo.com/8caac61183539ac8b4a845706819d2cd

複雑なレイアウトの場合は修正が必要になるかもしれませんが、大概はこれでOK.

プロジェクトのStoryboardの設定は4inch用のままにしておき、3.5inchのときだけ読みなおすようにします。
サンプルコードは下のようになります。

AppDelegate.m

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
  //3.5inchと4inchを読み分けする
  CGRect rect = [UIScreen mainScreen].bounds;
  if (rect.size.height == 480) {
    UIStoryboard* storyboard = [UIStoryboard storyboardWithName:@"3_5_inch" bundle:nil];
    UIViewController* rootViewController = [storyboard instantiateInitialViewController];

    self.window.rootViewController = rootViewController;
  }

  return YES;
}

基本的には4inchのレイアウトを中心に実装を進めて、3.5inch用Storyboardにコピペ、レイアウト切り替えがスムーズに作業が進みます。