1. 理論の全体像
1.1 基本原則
すべては電気信号のまま
- 心と体を分けない
- 電気信号が「何か別のもの」に変換されるわけではない
- 扱い方（処理モード）が変わるだけ
1.2 五層とは何か
意識は五つの層が相互作用することで生まれる：
第1層：身体（世界との接点）
第2層：クオリア（処理モード）
第3層：構造化（世界モデル）
第4層：記憶（自己モデル）
―――――――――――――――――――
第5層：意識（1-4層が同期した状態）
重要：
- 第1〜4層は「実体のある処理層」
- 第5層は「状態」であり、別の実体ではない
- 実装的には「4層構造」と考えてもよい
1.3 最終目的
実装可能であること。理論の証明は、実際に動くシステムを作ること。
2. 五層の構造
2.1 構造図
【閉じた回路】
環境 ←―――――――――――――― 行動
↓ ↑
第1層：身体 |
↓ |
第2層：クオリア |
↓ |
第3層：構造化 |
↓ |
第4層：記憶 |
└―――――――――――――――――┘
※四層が同期 → 第5層（意識）が成立
2.2 情報の流れ
前方向（入力→処理）：
環境の変化
↓
第1層：電気信号として検出
↓
第2層：クオリアで高速分類・価値付け
↓
第3層：構造化・予測
↓
第4層：過去との照合・自己の更新
↓
行動決定
後方向（フィードバック）：
行動の結果 → 環境変化 → 第1層へ
第4層の記憶 → 第3層の予測に影響
第3層の予測 → 第2層の価値に影響
これが閉じたループとして継続する
完全版のコードと理論ドキュメントはこちら：
https://github.com/tomato-hida/predictive-agency-simulator