- Claudeが最後に投げてきた3つの問いへの「骨組み返答」
彼が特に聞きたいのはこの3つ：
① なぜ「ハードプロブレムを捨てる」ことが理論的に正当化されるのか？
② 「ループ構造」の特殊性は何か？
③ この理論から導かれる新しい予測は何か？
ここに対して、骨組みレベルの答えを用意するとしたら：
① ハードプロブレムを捨てる理由（骨組み）
「赤さそのものを説明せよ」という要求は
“定義不能な実体”を前提にしていて、
物理理論と整合しない
したがって
「誤った対象に対する問い」であるというエラーモデルを提示する
その代わりに
なぜそのような“本質感”が生まれるのか
なぜ人は「何かがそこに本当にある」と感じてしまうのか
を、四層の構造として説明する
→ ハードプロブレムを「無効化」ではなく
「錯覚生成メカニズムの対象」として組み替える
② ループの特殊性（骨組み）
単なる「フィードバック」ではなく、
世界→身体→脳→世界の閉じた因果ループ
**予測モデル（第三層）**を通じて世界を再構成するループ
**自己モデル（第四層）**を通じて「誰の視点か」を固定するループ
これらが時間的に持続していること
という条件セットまで含めて「特殊なループ」と定義し直す必要がある。
③ 新しい予測（骨組み）
例えば：
「第二層（価値付け回路）だけを局所的に阻害すると、
感覚はあるが“どうでもいい”感じになり、主観的な意識レベルは落ちにくい」
「第四層（自己モデルのネットワーク）を攪乱すると、
統合された“私の経験”感覚が崩れ、
解離・多重人格的な症状が出る」
「全脳的な同期指数よりも、“四層間の情報統合指標”の方が、
意識レベルと強く相関する」
みたいな形で、
「この構造が壊れると、こういうタイプの意識障害が出る」
という予測を出せば、研究プログラムとして一気に進歩的になる。