--- title: DjangoのForm(CreateView、UpdateViewなど)について tags: Django Python3 author: felyce slide: false --- DjangoのFormについて この記事は [Django Advent Calender 2016](http://qiita.com/advent-calendar/2016/django)の 6日目の記事です。 [Djangoにおけるクラスベース汎用ビューの入門と使い方サンプル](http://qiita.com/felyce/items/7d0187485cad4418c073) の続きみたいなものです。 # はじめに Djangoは強力なウェブアプリケーションフレームワークです。 その中でもよく使うと思われるForm周りについて自分が知っていることを書きたいと思います。 初めてのアドベントカレンダーです。 # 環境 Django 1.10.4 Python 3.5.2 # Formとは Djangoでは、ユーザーからの入力を受け取る機能です。 ただ、それだけではなく - フォームを表示する(エラーがあればエラー表示) - ユーザーからフォームから送られたデータがモデルの方などに合致しているかチェック(要はバリデーション) などの機能を提供しています。 また、一つの画面に複数のformを設置したりすることもできます。 今回は、クラスベースビューを使って楽をしながらformについて考えていみたいと思います。 # Formクラス まずはなにはともあれ、Formクラスが必要です。 Formクラスは、その名の通り`Form`を表します。 `Form`にはいくつか種類があり、`Form`クラスを作る際に継承するベースクラスによって若干違います。 `forms.py`をアプリケーション内作成します。 `startapp`ではデフォルトで作成しないので、自分で作ればOKです。 基本的にただのモジュールなので、自分でガシガシファイル追加して便利にするのが私のDjangoの使い方です。 ``` bash django-admin startapp hoge cd hoge touch forms.py ``` ## ModelForm Formクラスを作る際に、`ModelForm`を継承すると、すなわちモデルに関係したFormとなります。 つまり、保存すればそのままモデルに反映されるということです。 まずは、モデルとフォームの例を書いてみます。 ``` py3:models.py from django.db import models class Person(models.Model): name = models.CharField(max_length=255) age = models.IntegerField(default=25) # 25歳に戻りたい ``` 私はいつも、モデル名+Formというクラス名にしています。 ``` py3:forms.py from django import forms from .models import Person class PersonForm(forms.ModelForm): class Meta: model = Person fields = ("name", "age") ``` ModelFormの特徴は、`class Meta`にモデルを設定します。 これでモデルと紐つけるわけです。 ## 使用するフィールドの選択 ``` py3 class Meta: fields = ("name", "age") ``` としています。 これは、Railsの`StrongParamter`のような機能で、フォームから送信されたデータで受け入れるフィールドを設定します。 今回は`name`と`age`以外は送信されても無視します。 これにより、悪意あるデータが送信されても無視するはずです。 `class Meta`には、受け入れるフィールドではなく、無視するフィールドを設定することもできます。 ``` py3 class Meta: exclude = ("name", ) ``` のようにします。 ## だがやるな [ドキュメント](https://docs.djangoproject.com/ja/1.10/topics/forms/modelforms/#selecting-the-fields-to-use)にもありますが、`fields = "__all__"`とすると全部受け入れます。 フィールドが多いモデルだとすごく楽ですよね。 **だがやるな** これが鉄則です。 ## 普通のForm ModelFormはモデルに紐付いています。 多くの場合はModelFormを使うのではないかと思います。 しかし、検索など、特定のモデルに紐付かないフォームもあります。 そういった場合は普通のフォームを使います。 ``` py3:form.py from django import forms class SearchForm(forms.Form): word = forms.CharField(max_length=250) ``` モデルの定義と似ていますので、迷うことはないはずです。 ここで設定した`max_length`などがバリデーションで使用されるのは言うまでもありません。 # CreateView を使ってテンプレートへフォームを表示する `ModelForm`や`Form`を継承して、自分のフォームクラスを作成しました。 次に、`views.py`にクラスベース汎用ビューを使ってテンプレートへフォームを表示させてみます。 今回は`CreateView`にしてみました。 ``` py3:views.py from django.views.generic import CreateView, UpdateView from .models import Person from .forms import PersonForm class PersonCreateView(CreateView): model = Person form_class = PersonForm template_name = "form.html" success_url = "/" # 成功時にリダイレクトするURL ``` 次に、`urls.py`にURLを登録します。 ``` py3:urls.py from django.conf.urls import url from django.contrib import admin from hoge.views import PersonCreateView urlpatterns = [ url(r'^create$', PersonCreateView.as_view()), ] ``` いつもの通り、`as_view()`とすればCreateViewがよしなに処理してくれます。 # テンプレートへの記述 さて、テンプレートへ記述します。 ``` jinja:base.html Person {% block content %}{% endblock %} ``` ``` jinja:form.html {% extends "base.html" %} {% block content %}
{% csrf_token %} {{ form }}
{% endblock %} ``` こんな感じです。 注目してほしいのは、`{{ form }}`です。 フォームを表示するだけでしたら、これでOKです。 ものすごく楽ですね。 もし、モデルやフォームが変更されても、テンプレートでは自動的に変更が反映されます。 ### {% csrf_token %} ドキュメントが詳しいです。 [クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRF) 対策 — Django 1.4 documentation](http://docs.djangoproject.jp/en/latest/ref/contrib/csrf.html) POSTするフォームにはつけておきましょう。 ## tableで表示したい きれいに入力欄を表示するため、``タグを使用することもあるかもしれません。 その時は、 ``` jinja:form.html {% extends "base.html" %} {% block content %} {% csrf_token %}
{{ form.as_table }}
{% endblock %} ``` とします。 ## 表示 さて、フォームを表示するための準備は全て整いましたので、`runserver`して、フォームにアクセスしてみましょう。 http://localhost:8000/create ※ テーブルで表示しています。 ss1.png 冬の寒空のようなページが表示されたと思います。 しかし、成功時にリダイレクトするURLは存在しないのでエラーになります。 ちゃんと一覧ページを表示したいと思います。 # 余談:リストビュー Formと直接関係ないので余談にしてみました。 トップページにリスト表示させるだけです。 コードだけ載せていきます。(一応上で書いている内容もすべて入っています) ``` py3:views.py from django.views.generic import CreateView, ListView # ListView 追加 from .models import Person from .forms import PersonForm class PersonCreateView(CreateView): model = Person form_class = PersonForm template_name = "form.html" success_url = "/" # 以下追加 class PersonListView(ListView): model = Person template_name = "list.html" ``` ``` py3:urls.py from django.conf.urls import url from django.contrib import admin from hoge.views import PersonFormView, PersonCreateView, PersonListView urlpatterns = [ url(r'^$', PersonListView.as_view()), url(r'^create$', PersonCreateView.as_view()), url(r'^admin/', admin.site.urls), ] ``` ``` jinja:list.html {% extends "base.html" %} {% block content %}

Person List

create person {% endblock %} ``` トップページにアクセスすると、現在保存されている`Person`がリスト表示なっていると思います。 動作チェックできそうですね。 # UpdateView `CreateView`では基本的なFormの動作を見ていきました。 次は`UpdateView`でもう少し詳しく見ていきたいと思います。 `UpdateView`はお察しの通り、既存のデータを更新するためのものです。ただし、削除は別に`DeleteView`があるので、削除はできません。 いつもの通り、`views.py`に書いていきたいと思います。 ``` py3:views.py from django.views.generic import FormView, CreateView, ListView, UpdateView from .models import Person from .forms import PersonForm # 追加 class PersonUpdateView(UpdateView): model = Person form_class = PersonForm template_name = "form.html" success_url = "/" # 既存 class PersonCreateView(CreateView): model = Person form_class = PersonForm template_name = "form.html" success_url = "/" class PersonListView(ListView): model = Person template_name = "list.html" ``` 次に、`urls.py`でURLに紐つけます。 今回から、`urls.py`の`url`関数に`name="hogehoge"`を追加しました。 urlにつける名前です。テンプレートで使おうと思っています。 ``` py3:urls.py from django.conf.urls import url from django.contrib import admin from hoge.views import PersonFormView, PersonCreateView, PersonListView, PersonUpdateView urlpatterns = [ url(r'^$', PersonListView.as_view(), name="index"), url(r'^create$', PersonCreateView.as_view(), name="create"), url(r'^update/(?P\d+)$', PersonUpdateView.as_view(), name="update"), # 追加 url(r'^admin/', admin.site.urls), ] ``` 今回追加した部分はこれだけです。 トップページのリストから、ダイレクトに`UpdateView`にアクセスできるように修正してみます。 ``` jinja:list.html {% extends "base.html" %} {% block content %}

Person List

create person {% endblock %} ``` 変更したのは `
  • 名前:{{ person.name }}、年齢:{{ person.age }}
  • `です。 ## urlの動的生成 url関数はリンクを生成する関数です。 Rails でいう `link_to` と `〜_path`です。 ``` py3:urls.py url(r'^update/(?P\d+)$', PersonUpdateView.as_view(), name="update"), ``` 先程、`name="update"`と追記しました。 updateという名前を使って、urlを生成することができるようになります。 ``` jinja:list.html {% url "update" person.id %} ``` `"update"` は`urls.py`で指定した名前です。 `person.id`はこの場合`Person`オブジェクトのIDですので、DB上のプライマリーキーです。 こうすると、`"update"`というURLにつけた名前から`update/`が導かれ、`person.id`からプライマリーキーがわかるので、それらを合成して`update/3`のようなURLを生成します。 ## Update Viewの動作 `UpdateView`は与えられたURLから、自動的にDBに保存してあるデータをロードし、テンプレートに渡します。 ※ `url(r'^update/(?P\d+)$', PersonUpdateView.as_view(), name="update"),`の``がポイントです。 これで、準備はできましたので、トップページのリストから名前をクリックしてアクセスしてみましょう。 また、名前、年齢を変更して実際に変更されるか確認してみてください。 # CreateView, UpdateView でのバリデーション この2つのフォームはバリデーション機能があります。 と言うのは嘘で、バリデーション自体はモデルにあるのですが、バリデーションをviews内で実行しています。 バリデーションの実行は自動で実行されますが、その結果がvalidであれば`form_valid`メソッドが呼ばれ、invalidであれば`form_invalid`メソッドが呼ばれます。 つまり、バリデーションが通ったときとそうでないときで処理を分岐することができます。 具体的にはメソッドをオーバーライドします。 また、汎用ビューの機能を実行するため、スーパークラスのメソッドも呼び出します。 ``` py3:views.py class PersonCreateView(CreateView): model = Person form_class = PersonForm template_name = "form.html" success_url = "/" def form_valid(self, form): # do something... return super().form_valid(form) ``` do something部分に自分の処理を差し込みます。 たとえば、次のページに「保存しました」などの通知を送ったり、メールを送信したり、slackに通知したりです。 フォームからのデータでゴニョゴニョしたいときは、仮引数の`form`を使います。 私は成功・失敗をメッセージフレームワークで通知するぐらいしか使っていません。 逆に、デフォルトでは成功失敗を通知しないので、通知したいときはオーバーライド必須です。 [django-braces](https://django-braces.readthedocs.io/en/latest/index.html)というモジュールを使うと、その辺の処理なしにメッセージを追加できます。 必須モジュールだと思います。 # まとめ このようにDjangoにはフォーム周りも結構便利に使えるようになっています。 # 余談 建設業の事務員やってますが、ウェブ業界に転職したいなぁ。。。