2019年11月初旬、中国に行く人には嬉しいニュースが飛び込んできました。
(急いでまとめたので間違ってたらコメントなどで教えてください。)
背景
中国では2大決済サービスがある。Tencentの運営しているWechat Pay(微信支付)と、AlibabaグループのAnt Financialが運営しているAlipayです。
それぞれ、外国人が利用するにはかなりハードが高く、抜け道のような物を誰かが探して使っていると、急にふさがれたりと状況が安定しなかった。それも、外国人には正式には利用させるとはなっていなかったからです。
何かをするたびに実名認証をおこないなさいと言われます。実名認証には銀行口座と、中国の身分証明書が必要になります。我々外国人にはこの身分証明書はむずかしいですが、銀行口座はまだ何とかなるものでしたが、正式には就業ビザなどが必要とされていました。
つまり、銀行口座も身分証明書も無い、通常の旅行者は中国の2大決済サービスを使えないのです。もちろん使えなければ現金もあるのですが、最近では決済サービス前提のサービスも出てきたため、悔しい思いをすることもあります。
ところで、なぜ銀行口座が身分証明になるかというと、銀行口座を開くときは身分を証明して口座を開くからです。方や、旅行者に銀行口座を開かせると(できなくは無い)、パスポートとホテルなどの住所、電話番号などで登録しますが、海外の身分証明まではできないので銀行側がリスク(マネーローンダリングや詐欺利用など)を負う可能性があります。
嬉しいニュース
- Alipayが国際クレジットカードでチャージが可能なAliapyミニアプリ TourPassを開始。
- WeChat Payに登録できる、旅行者でも作れる銀行口座が開設可能に
- WeChatもサービスを限定して国際クレジットカードが利用可能に
Alipayが国際クレジットカードでチャージが可能なAliapyミニアプリ TourPassを開始。
クレジットカードからのチャージはクレジットカードの現金化に似ていて難しいだろ言う話でしたが、今回の規制緩和で様々な条件付きで可能になりました。
- 上限は 2000 元まで
- ビザもしくはパスポートの登録が必要
- ウォレットでは無くTourPassというミニアプリという形式。
- 店舗への支払のみ。個人間送金は不可。
- 90日立つと未使用分は払い戻し
- 登録すると上海銀行のバーチャル口座のような物ができます。
残高は通常のウォレットとは別に管理されます。
なお、支払をするときっはわざわざミニアプリを開かなくても、いつも通りの支払方法で、支払元を上海銀行に選択し直すだけで良い。
私も開設からチャージをやってみましたが、とても簡単にチャージ、支払をすることができました。現時点では私はこれをよく使いそうです。
WeChat Payに登録できる、旅行者でも作れる銀行口座が開設可能に
https://twitter.com/kerotto/status/1191773449921761280?s=20
シンガポール系の「大华银行」(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行/UOB)が、旅行や出張などの短期滞在でも
口座開設可能、海外電話番号のままWeChatPayを利用できるサービスをはじめたようです。
アリペイTourPassのオフライン版みたいな感じ
https://mp.weixin.qq.com/s/hCvlcVA4396YAhD8GcTJIQ
と言う情報を聞きつけたので、丁度深圳にいたので、深圳の支店に行ってきました。
結果は、ダメでした。
- 深圳支店は法人のみ対応
- 個人は、上海と重慶のみ。そこで聞いてくれ。
実際UOBの深圳支店は、KK100という金融ビルに入っていて、超高層ビルです。1階で受付をしてカードを貰い、エレベーターはカードをかざさないと止まりません。40階まで行くと超見晴らしのいいフロアが広がります。そして、60階まで行くとオフィスがありました。当然こんなセキュリティの堅いセキュリティの場所に個人向けの支店があるわけもなく。話を聞いてみましたが断念しました。
ぜひ、上海に行かれる方はチャレンジしてみてください。
WeChatもサービスを限定して国際クレジットカードが利用可能に
これは、実は昔から国際クレジットカードは登録できました。しかし、私も使ったことが無く実体が良く分かっていませんでした。
対応ブランドはVisa/Mastercard/AMEX/Discover/JCBで、情報によると、DiDiや高速鉄道のチケットが買える12306というサービスなどで利用可能だそうです。
今見てみると、支払ができなかった場合、次のカードが使われますと書かれているので、残高がゼロにならないといけないようです。でも今それはやりたくないのでちょっと挑戦はためらっています。
こうなった背景
トランプ大統領と習近平氏主席との会談で銀行の規制緩和に関する進展があったそうですが、その影響もあってと考えるとスピードがとても速いですね。
こちらもけろっとさんの情報によると、中国人民銀行上海本部が10月30日に公布した《关于促进金融科技发展 支持上海建设金融科技中心的指导意见》40項目の中に、外国人が支払アプリを利用する際の障壁を取り除くことを模索すべきとあるので、これに応じてアリペイやWeChatPayが対応しはじめたようです。
http://sh.sina.cn/news/2019-10-31/detail-iicezuev6053392.d.html?from=wap