🟨 この記事はClaude Code(AI)と2ヶ月で開発した日本初のWebサイト校正ツール「fuSen」の開発ブログです。登録不要でデモを試せます → https://app.fusen.cloud/demo
▲クライアントがWEBサイトに直接コメントできる
fuSenを作った理由は、シンプルだ。
自分が使いたかったから。
それだけだった。
市場調査より先に「欲しい」があった
普通、何かサービスを作るときは、市場調査をしたり、競合を分析したり、ターゲットを設定したりする。
自分はそういうことを、ほとんどしなかった。
なぜなら、市場調査をするまでもなく、自分自身が「これが欲しい」と心の底から思っていたからだ。
20年間、クライアントとの修正やりとりで感じてきた不便。スクショに赤ペン、LINEで送られてくる手書きの指示。それを解読して打ち直す日々。「こういうツールがあったら、どれだけ楽だろう」とずっと思っていた。
その「欲しい」が、何よりの動機だった。
20年間の不満が、そのまま仕様書だった
fuSenの機能は、自分の20年間の不満から生まれた。
「固定要素にコメントしたらスクロールでズレる」→ 固定付箋機能
「スマホとPCでレイアウトが違う」→ デバイスごとのピン機能
「クライアントがツールを使えない」→ 登録不要のゲストコメント
「ノーコードサイトに対応していない」→ 世界初のノーコード対応
ユーザーインタビューも、アンケートもいらなかった。自分自身が、20年分のユーザーの声を持っていた。
「自分が使いたい」という気持ちは、最強の仕様書だった。
それでも、埋められない溝があった
ベータ版をリリースして、自分の案件でも実際に使い始めた。便利だった。作ってよかったと思った。
でも、どうしても埋められない溝が2つ残っていた。
ひとつは、ブラウザをリサイズすると付箋の位置が動いてしまう問題。
もうひとつは、スクロールバーのところにカーソルを持っていくと、付箋を打つときの「+」アイコンが消えず、デフォルトの矢印カーソルと重なってしまう問題。
どちらも、何度修正を依頼してもうまく直らなかった。Claudeには「大勢には影響ないので、後にしましょう」と先送りされ続けていた、地味だけど気になる問題だった。
満足はしている。でも、「完璧じゃない」という引っかかりが、ずっと心に残っていた。
新しいモデル「Fable」が、一発で解決した
そんなとき、Anthropicが新しいAIモデル「Claude Fable」をリリースした。
ものは試しと、ずっと直らなかったあの2つの問題を、Fableに依頼してみた。
結果。
いとも簡単に、直してしまった。
これまで「大勢には影響ないから後にしましょう」と先送りされてきた問題を、Fableは一発で解決した。リサイズしても付箋がズレない。カーソルのアイコンも重ならない。
正直、驚いた。
AIの進化のスピードを、まざまざと見せつけられた瞬間だった。ほんの数週間前まで「難しい」とされていたことが、新しいモデルになった途端、あっさり解決する。
もう、なんでもできる気がした。
やっと、満足するものができた
この瞬間、心から思った。
「fuSen、作ってよかった。」
ずっと心に残っていた最後の引っかかりが消えて、やっと自分が満足できるものになった。
自分が使いたくて作ったツールが、自分が「これでいい」と胸を張れるレベルになった。これ以上の喜びはない。
そして、ひとつの決断をした。
これまでは、まだ細かいバグが残っていたから、申し訳なくて無償で提供していた。でも、ここまで満足できるものになったなら——
有償化の準備に入ろう。
自分が心から「いい」と思えるものになったから、自信を持って対価をいただける。それは、20年間モノづくりをしてきた自分にとって、とても大切な節目だった。
「自分が使いたい」から始まったすべて
市場調査から始めていたら、こうはならなかったと思う。
「自分が使いたい」という純粋な気持ちがあったから、地味な問題にもこだわれた。妥協せずに、満足できるレベルまで追い込めた。
作りたいものを、作りたいように作る。使いたいものを、使いたい形にする。
その素直な動機こそが、いいプロダクトを生む一番の原動力なんだと、fuSenを通して実感した。
自分が使いたいから作った。それだけでよかった。
次回:20年間、営業をしたことがない男が、初めてプロモーションに挑戦する話。
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