結論:ベースカラー1つで5種類の配色パターンが自動生成できます
Webサイトやアプリの配色を決めるとき、「この色に合う組み合わせって何だろう...」と悩んだことはありませんか?
色彩理論に基づいた5種類のカラースキーム(単色・補色・三色・四色・類似色)を、ベースカラーを選ぶだけで自動生成するツールを作りました。
ツールはこちら → Color Scheme Generator
できること
- ベースカラーから5種類のカラースキームを自動生成
- 各スキームごとに5色のパレットを提示
- カラーコードをワンクリックでコピー
- リアルタイムプレビュー
5種類のカラースキームとは
1. Monochromatic(単色配色)
同じ色相のまま、明度だけを変化させた配色です。統一感があり、落ち着いた印象を与えます。
ベースカラー: #3b82f6
→ 明るめ +20%
→ 暗め -15%
→ さらに明るく(彩度下げ)
→ さらに暗く(彩度上げ)
2. Complementary(補色配色)
色相環で180度反対側にある色との組み合わせ。コントラストが強く、目を引くデザインに向いています。
ベースカラー: #3b82f6 (青)
補色: #f6823b (オレンジ)
3. Triadic(三色配色)
色相環を三等分した位置にある3色の組み合わせ。バランスが良く、活気のある印象になります。
ベースカラー: #3b82f6 (青)
+120°: #82f63b (緑)
+240°: #f63b82 (ピンク)
4. Tetradic(四色配色)
色相環を四等分した位置にある4色の組み合わせ。多彩でダイナミックな表現が可能です。
ベースカラー: #3b82f6 (青)
+90°: #3bf682 (青緑)
+180°: #f6823b (オレンジ)
+270°: #823bf6 (紫)
5. Analogous(類似色配色)
色相環で隣り合う色(±30度)を使った配色。自然な調和が生まれ、穏やかな印象を与えます。
ベースカラー: #3b82f6 (青)
+30°: #3b5cf6 (青紫)
-30°: #3bc4f6 (水色)
使い方
Step 1: ベースカラーを選択
カラーピッカーで色を選ぶか、HEXコードを直接入力します。
例: #3B82F6
Step 2: 生成されたスキームを確認
入力と同時に5種類のスキームがリアルタイムで生成されます。
| スキーム | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Monochromatic | 統一感がある | 企業サイト、フォーマルなデザイン |
| Complementary | 目を引く | CTAボタン、アクセント |
| Triadic | バランスが良い | ロゴ、イラスト |
| Tetradic | 多彩 | ダッシュボード、データ可視化 |
| Analogous | 穏やか | 自然系サイト、リラックス感 |
Step 3: カラーコードをコピー
各色をクリックすると、HEXコードがクリップボードにコピーされます。
技術的な仕組み
色相環の計算
HSL(Hue, Saturation, Lightness)色空間を使って、色相を回転させています。
const hexToHsl = (hex: string) => {
// HEX → RGB → HSL 変換
const r = parseInt(hex.slice(1, 3), 16) / 255
const g = parseInt(hex.slice(3, 5), 16) / 255
const b = parseInt(hex.slice(5, 7), 16) / 255
// ... HSL計算
return { h: hue * 360, s: saturation * 100, l: lightness * 100 }
}
const hslToHex = (h: number, s: number, l: number) => {
// HSL → RGB → HEX 変換
// ...
}
// 補色を計算(色相を180度回転)
const complementary = hslToHex((hsl.h + 180) % 360, hsl.s, hsl.l)
各スキームの生成ロジック
// Triadic(三色配色)
const triadicColors = [
baseColor,
hslToHex((hsl.h + 120) % 360, hsl.s, hsl.l),
hslToHex((hsl.h + 240) % 360, hsl.s, hsl.l),
]
// Analogous(類似色配色)
const analogousColors = [
baseColor,
hslToHex((hsl.h + 30) % 360, hsl.s, hsl.l),
hslToHex((hsl.h - 30 + 360) % 360, hsl.s, hsl.l),
]
ユースケース
1. Webサイトの配色決め
メインカラーは決まっているけど、アクセントカラーに悩んでいる場合。Complementary(補色)やTriadic(三色)を参考にすると、相性の良い色が見つかります。
2. ダッシュボードのグラフ配色
複数の系列を色分けしたい場合。Tetradic(四色)やTriadic(三色)を使えば、区別しやすく調和の取れた配色が得られます。
3. ブランドカラーの展開
ロゴやブランドガイドラインを作成する際に。Monochromatic(単色)で濃淡のバリエーションを、Analogous(類似色)で関連カラーを検討できます。
Known Issues / 注意点
- 非常に明るい色(白に近い色)や非常に暗い色(黒に近い色)をベースにすると、生成される色のバリエーションが少なくなることがあります
- スマートフォンでは横スクロールで全スキームを確認できます
まとめ
配色理論を知らなくても、ベースカラーを選ぶだけで色彩理論に基づいたカラースキームが手に入る。デザインの土台作りが、これでかなり楽になるんじゃないかと思います。
色選びで迷ったときに、ぜひ使ってみてください。
ツールURL: https://tools.easegis.jp/ja/tools/image/color-scheme-generator

