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時短勤務ママディレクターと新規事業の365日間戦争

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これはLivesenseその3 Advent Calendar 2016の16日目の記事です。

いきなりですが、私は時短勤務で働く子育てママです。
転職ドラフトという新規事業のディレクター兼プロダクトオーナーをしています。

ありがたいことに新規にしてはそれなりに上手くいっているのですが
「え?時短でなんて時間なくね?どうやってるの?」
なんて話をちらほら聞くので、その工夫をお伝えしたいと思います。

ひとまず前提として自己/チーム紹介

私がディレクターとして主に担当していることは、プロダクトオーナー(PO)と集客です。
産休育休からの復帰で、立ち上げ期の転職ドラフトにJOINしました。

転職ドラフトは新規事業ですが、社内のスペシャリストが集まったチームではありません。そして少人数です。

サーバーサイド1人、フロントエンド1人、デザイナー1人、営業1人、ディレクター1人、ちょびっとだけ顔出してくれる上司が1人です。
(最近、営業さんが1人増えたよ!やった!)

何が言いたいかというと、どこにでもありそうなふつーのチームだよってことです。だからここで書くのは、ふつーのチームがちょっぴり良くなるヒントがあるかも(あったらいいな)という話です。

私がJOINしたときの状況

毎日エンジニアさんと営業さんが話し合い(バトル)をしていました。
しばらく様子を見ていましたが、1週間経っても何も決まらず話は平行線...。
スケジュールは詰まっていくばかり。

...なんとなく自分がやるべきことがわかった、という始まりでした。

チームビルディング

さぁ、まずはここから!

いいプロダクトを作るためには、チームメンバー全員が「自分が考えて作ったプロダクトだ」という実感を持てることが大事です。

そして、楽しんで、胸を張って友人に紹介できるものを作れるようにしたいと私は考えます。

なので、みんなの考えてることや、やりたいことをどんどん言って欲しいわけですね。自然とそうなるような仕組み、つまりチームの文化づくりを始めました。

意見が言いやすくなるmtg

コンセプトやUX、ラフなど、話がふわっとしやすいものは、必ずたたき台を作ってmtgに持っていきます。

理由は、みんな目の前にあるものに対して「ちょっと違う」と言うのは簡単だから。

「何が違和感?」「どんなのがいいと思う?」と話を進めていくと、深堀りやすり合わせがしやすいんです。

ただ、自分自身も「これはみんなに叩きのめされるためのモノだ」という意識(覚悟w)を持っておくことを忘れないように。たたき台といえど、良いと思うものを作っていくので、めった打ちにされると「くそう…」となることもあります。

でも!ムキにならない!反撃しない!

だって叩かれるためのモノだから。精進ですねw

みんな、やりたいことができるように

「企画担当が考える企画が、他の全メンバーが考える企画より、常に優れているなんてありえない」と私は思っています。それぞれの職種ごとに、それぞれの経験や視点、知見があるわけですから。
(まぁ、絶対優れている企画を出す神様は、世の中にはいるのかもしれないですがw)

だから、みんなが気軽に「こんなのやりたい!」「いいね!」と言いやすい空気を作ることを大事にしています。

チームのオープンなhipchatルームで、自分から「こんなのしたい」とバンバンしゃべるし、他のメンバーが話してくれたら「それいいね」とバンバンのっかります。

そして雑談も大事。何気なく「こんなのとか面白くない?」みたいなことを誰かが言ったら、周りのみんな巻き込んで、その場でワイワイ話します。

例えば、
「うち『転職ドラフト』だから、ドラフトビールとかあったら面白いよねー」
「お!それいいね!」
「それでビールスポンサーとかやるのよくない?」
みたいな会話から、ほんとにドラフトビールでビールスポンサーをやったりしています。

また、自社で前例がないこともどんどんやってみたらいいよ!がうちのチームのスタンスです。企画の枠を限定すると、良い企画が出なくなっちゃうかもしれないですから。(メンドくさい社内調整や交渉こそディレクターの出番だぜ!)

まぁこんな風にやると、とんでもない企画がバンバン乱立しちゃうんじゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

が、自分たちのプロダクトが「何を目指していて」「何が良くて何が悪いのか」をしっかりすり合わせていれば、的外れな企画はそれほど出てきません。たくさん出てくるなら、まだその人とすり合わせが十分にできていないということ。

たまに、プロダクトの目指すものと違う企画が出てくることもありますが、その場合は「それビジョンとあってないよね」という話に自然となります。

これは別にディレクターの仕事ではないんです。チームみんながそれぞれに考えて行動してるから、メンバー間それぞれで話してくれています。

チーム内に情報格差を作らない

当たり前ですが、いいチームを作るには信頼関係が大事です。そして、いい企画やいい空気感が生まれるには、みんなが同じ情報を知っていることが重要です。

会社に所属していると、個人宛のメールや個人チャットでのみで情報共有されることもありますよね。
でも、それって全て、本当に隠さなければいけない情報でしょうか?

私は、自分だけが知っている情報を、チームのオープンルームで積極的に共有していきました。そうしたら、みんなもどんどん情報を共有してくれるようになりました。

営業さんの大変な体験や、エンジニアさんの抱えている問題も見えるようになったし、トラブル検知も速くなりました。

わからないことはわからないと言うべし

恥を忍んで言えば、昔は「わからない」と言っちゃいけない、自分はもっとできると思っていました。でも、経験を積めば積むほど、自分は大したことないと思うようになりました。

そして、その専門の人から見たら「お前わかってないだろ」はすぐわかるんですよね。わかったふりしても何の得にもならない。

わからないと言うと相手は教えてくれます。そして、わからないということが、相手の信頼を落とすわけじゃないんですよね。むしろそれで信頼関係ができていく。

わからないことが良いと言ってるわけじゃないですよw 自分でググれよ!レベルはほんとググってくれって話なので。

ただ、知ったかぶりしても何もいいことないよ、ということです。

新規事業立ち上げでのプロダクトづくり

進め方の共通認識づくり

まぁよく言われることですが、うちのチームでは、「精度70%→100%を目指すより、精度70%で数をこなせる方がいい」という共通認識を作っています。

時間をかけるべきところと、そうでないところを分けるべきとみんなが意識しています。

例えば、目指すものや何を作るかの話し合いには時間をかけますが、議事録の清書はしません。
議事録は、みんなで見ている画面で、認識のズレがないことを確かめながら、文字化しています。
そして、どこに置いたかがわかる、または検索できるようになっていれば十分です。

KPIだけ見て、「この数字を上げたいからこうしよう」はダメ

これはやってきてヒシヒシと感ていることですが、数字を見て施策を考えるとプロダクトビジョンとなんかズレるんです。

たとえば、転職ドラフトが目指しているのは
「実力が正当に評価される世界。誰が、誰に、どの程度評価される/されないか、誰もが見える世界。」です。

転職ドラフトは転職成功で企業からお金をいただいているので、転職成功することが大事なわけです。そのため、そのきっかけとなる指名数はKPIの一つです。

ただ、「指名数を上げたい!」から「企業がもっと簡単に指名できるようになればOK!(一括指名とか)」は違うんですよね。

ユーザーからすれば、雑多な指名なんて来ても意味はないし、企業がちゃんとユーザーのレジュメ見て、実力測って、指名することが大事。

なのでうちのチームがやってる考え方は、
「なんで指名数が上がらないんだろうね?」
から
「指名したい人がうまく見つけられない(管理画面の問題)とか?」
「この人ほしい!と思えるだけのユーザー情報が足りない(ユーザー取得項目の問題)とか?」
と、
KPI→課題の深堀り→ビジョンとあてはめて考える→施策に落とす
みたいなやり方で進めています。

こうする方が実は、途中で迷走しなくなり、全体スピードも上がります。

時短子育てママの生きる術

というほど大層なものでもないですがw
時短でやるには本当に時間がありません。そして色んな人の理解と助けが必要です。

無駄なこだわりは捨てる

成果とそれほど関係がない、無駄なこだわりを捨てました。
「ここもうちょっとキレイなデザインにしたい」とか。
「こことここの言い方合わせておきたい」とか。

でも没頭するとすぐこだわりたくなっちゃいます。そういうときは「私は何がやりたいんだっけ、本当にこれは大事だっけ」と自分と向き合い直します。日々精進精進。

hipchatで情報キャッチアップ

上の「情報格差を作らない」でも触れましたが、うちのチームはhipchatでバンバン情報共有をしています。だからその場に自分がいなくても、起こった出来事や進捗はhipchatを見ればわかります。

時短での帰宅後も、適宜hipchatを見て情報をキャッチアップしています。チームのみんなも、すぐに私を呼びたいときはメンションを飛ばしてくれるし、そうでないときは宛名だけ書いてコメント残しておいてくれます。

この仕組みで上手い情報共有と迅速な対応ができていると思います。

自分しかわからないことを極力なくす

いつ子どもが熱を出してお休みになるかわからないので、リスクヘッジの意味も込めて。
ただ、お互いの仕事を理解する、ということにもつながって、いいことだなぁと感じています。

考える作業は家でする、アウトプットは会社でする

これが時間短縮には一番効きます(個人的感想)。
いつやってるかというと、寝かしつけの時間とかですね。あと、子どもがなかなか行動してくれないのを待ってる時とかw

デスクから離れると頭がリフレッシュされるのか、意外とこれらの時間の方がいい案が浮かびます。

相手が誰であっても、無理なことは無理と断る

この間まで連日、うちのプロダクトの来年の計画作り&社長とのmtgをしていました。が、修正案提出の締切が厳しすぎて無理でした。

子育て時短勤務は残業はできないし、夜やるにしても限界がある。

はい、断りました。社長相手に。伸ばしてくれと。
さらに、次のmtgは子どもがお熱でお休みさせていただいたので、延期になりました。

相手が誰であっても、ちゃんと説明して理解してもらって、可能な形に変えていく努力が大事です。

また、良くも悪くも、自分がうちの会社の子育てママのロールモデルになっちゃうことを心に、自分が無理をして可能にするのがいつでも正しいわけじゃないと思いながら行動しています。

旦那さんの理解と助け

これは本当に感謝に尽きます。

子どもの体調が悪い時、我が家はたいてい、お互い半休をとって半分ずつ看病しています。

また、私の仕事も理解してくれているので、「今こういう状態で、どうしても今これやらないといけなくて!」と言えば、柔軟に対応してくれています。

なかなかできることじゃないことをいつも忘れず、感謝の気持ちをちゃんと言葉で伝えるようにしています。

家庭との両立

身体は休めましょう

めちゃんこ疲れている日だって、夜中に4〜5回起こされます。
5営業日仕事で走りきっても、土日は子どもの相手でフル稼働です(個人的には、むしろ仕事の方が楽!w)

そう、休みはないんです。睡眠だっていつも細切れなので、疲れもなかなか回復しません。

私が体調を崩した場合、チームとしては、たまにいないのとがっつり連日いないのなら、前者の方がいいんですよね。そして、完全にいなくなったらみんな困る。

いつだって元気でいるのは無理です。だから、回復できるペースでちょこちょこ身体を休めるようにしています。

100%を目指さないのはプロダクトも家庭も一緒

完璧の方がそりゃあいいに決まっています。でも無理ですw

掃除がたまにになっても、死にません。
毎日手作りの料理が作れなくてもそれなりに健康でいられます(今日は手作り、明日はお惣菜、的な感じにしています)。
毎日洗濯するのは大変だから、2日に1回で済むようにタオルや服を増やしました。

家族と向き合えているかの不安

仕事が忙しいからこそ感じる不安。
子育てしながら働くママなら誰しも感じているのでは、と思います。ママだけじゃなくて、忙しいパパだって思うでしょう。

そう思ったら思ったタイミングで、子供をたくさん抱きしめたり、旦那さんと会話を増やすようにしています。

「思うなら行動!不安に思っているその時間がもったいない!」
が私の考え方です。

最後に

とまぁ、なにやら偉そうに語ってきましたが、私の力で何かを成し遂げているよ!ということではないんです。

チームみんなが、楽しんでいいものを作れるように、みんなで協力して文化を作っています、というお話です。そして、子育てママはみんなに助けられています、実情のお話です。

この場をお借りして、チームのみんな、旦那さんと子どもよ、ありがとう!

長文、読んでくださりありがとうございました!
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。

dekawan
web系企業でプロダクトマネージャーしてます。
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