J3・J2・J1構想の概要
本日は、J3、J2、J1という構想についてお話しします。これは、先日私が書いた記事で触れた、Devinを使った社内経営状態可視化ツールの発展形です。このツールはStripe APIを用いて構築し、思った以上に高品質なものが30分ほどで完成しました。そこで、このバリエーションを増やし、さらに幅広い分野に展開していこうという計画に至りました。
経営の3つの主要ステップと関連SaaS
経営といえば、一般的に次の3つのステップが挙げられます。
・お金の管理
・顧客とのインタラクション管理
・マーケティングやセールスによる顧客獲得
それぞれの分野には専用のSaaSが存在します。今回の取り組みはStripeから始まりましたが、国内会計・通貨管理ではfreee、PayPal、Payoneerなどがあります。顧客管理ではTrello、Salesforce、Gmail、WhatsApp、Chatworkなどが挙げられます。マーケティング領域では、Google Analytics、広告配信ツール、SEO対策などが一般的です。これらを横断的に活用・効率化していくことが構想の基盤となります。
J3:社内向けインターナルアプリ構築
J3では、完全に社内向けのアプリケーションを構築します。Devinを活用して30分程度でAPIを接続し、データ可視化、ダウンロード、分析を行える環境を実現します。さらに、ラージランゲージモデルを組み込み、データからインサイトを生成し、経営者へ通知として届ける仕組みを目指します。
J2:オープンソース化とコミュニティ展開
J2では、完成したDevinのコードを積極的にオープンソース化します。たとえば「Kiara Stripe Analytics オープンソース版」など、既存のコード資産を一般公開します。これにより、各クラウドサービスのエコシステムやSaaSコミュニティに属する人々と連携し、より良いプロダクト開発を進めていきます。多くの場合、クラウドサービスはサブスクリプション課金モデルですが、我々はStripe Paymentsを活用しつつ、コミュニティ発展とプロダクト改善を両立させていく方針です。
J1:外部向けプロダクト提供
J1では、J2やJ3で培った仕組みを外部顧客向けに提供します。具体的には、中小企業やスタートアップがすぐに導入できる形で、会計・顧客管理・マーケティング分析を統合した可視化ダッシュボードを展開します。単なるツール提供にとどまらず、各企業の業態やニーズに合わせたカスタマイズを行い、最小限の初期設定で経営状況を即座に把握できるようにします。これにより、外部顧客にも「即戦力となるデータ駆動型経営環境」を低コストかつ短期間で届けることを目指します。