前回、CentOS7へのminishiftのインストールを挑戦しましたが、うまくいかなかったので、リトライしてみました。
1.事前準備
今回は下記のようなマシンで検証しています。
環境の際は各自で確認して下さい。
なお、minishiftのマニュアルでは手動でlibvirtやqemu-kvmなどのパッケージをインストールする手順ですが、面倒なので、OSインストール時にインストールパッケージを選択する事で、省略しています。
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CentOS7をセットアップ
- バージョン : CentOS-7-x86_64-DVD-1804.isoを利用
- インストールパッケージ : 「サーバ(GUI使用)」+「開発ツール」+「仮想化ハイパーバイザー」を選択
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minishiftのダウンロード
- ダウンロードURL : https://github.com/minishift/minishift
- バージョン : v1.21.0
2.インストール
1. 仮想環境の準備
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KVM Driverのセットアップ
# sudo curl -L https://github.com/dhiltgen/docker-machine-kvm/releases/download/v0.7.0/docker-machine-driver-kvm -o /usr/local/bin/docker-machine-driver-kvm # sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-machine-driver-kvm
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libvirtのセットアップ
# sudo usermod -a -G libvirt <username> # sudo newgrp libvirt
2. minishiftをインストール
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バイナリの配置
ダウンロードしたminishiftを/usr/local/binに配置します。
場所は特に何処でも良いみたいですが、既にPATHが通っているところが便利です。
独自の場所(例:/optなど)に配置する際は、自分でPATHを通す必要があります。# sudo mv minishift-1.21.0-linux-amd64 /usr/local/bin # sudo chown -R root:root /usr/local/bin/minishift-1.21.0-linux-amd64
簡単に使うためにちょっと一工夫します。
# cd /usr/local/bin # sudo ln -s ./minishift-1.21.0-linux-amd64/minishift minishift
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minishiftの起動
初回の実行では必要なパッケージ群をダウンロードします。# minishift start --iso-url centos
と、ここまでは順調だったのですが、起動時にVMが起動しないトラブルが発生しました。
いろいろ調査した結論としては...
「Virtualboxは仮想環境の入れ子をサポートしない為、minishiftの内部で起動するKVMが使えない」
という事になりました。
思わぬ盲点でした。
皆様もVirttualboxで検証する際はKVMは使えないと頭の片隅に入れておきましょう。
2018.7.24 追記
VMware Playerで検証したところ、同じ手順でminishiftが起動しました。
手順としては問題無いようです。