Gitとの出会い
記事にこう書いたのに、去年の2017年3月に転職するまで、僕自身Gitなんて使ったことがなかった。
Gitすら知らなかった。
でも、うちの会社では自社システムを扱う都合上、広報もバンバンGit使うので、技術職のデザイナーでも、Gitは当たり前の様に使う(当時社内でデザイナーは僕だけでしたが)
そもそもGitって何?
と思うデザイナーも多いと思います。
Gitは分散型のバージョン管理システムの事で、元々はLinuxのソースコードを効率よく管理するために開発されました。
SVNが進化した感じですね。
ここでは詳しいGitの使い方は省きますので、Gitに関しては詳しくは、ここのサイトを見てもらうのが早いと思います。
初心者向けっぽいですが、実務で使うものは大体ほぼ全て載っています。
実績のある会社は、デザイナーでも当たり前の様にGitを使う
と書いたのは、普通にCookpadでもデザイナーがGithubを織り交ぜた記事を書いていたりするからです。
http://techlife.cookpad.com/entry/2016/10/12/110000
僕は勉強会には結構参加するタイプなので、Cookpad以外にも様々な会社のデザイナーさんとよく会いますが、皆さん当たり前の様にGitを使いこなしています。
デザイナーがGitを使うメリットって何?
Gitを知らないデザイナーは、そう思うと思います。
1. バージョン管理がやりやすい
Gitを使うメリットはいくつかありますが、まずバージョン管理がやりやすい事だと思います。
元々ソースコードのバージョンを管理したり、ソースコードの差分を分かりやすく表示させるために開発されたものですが、
このバージョン管理機能や差分表示は、デザインデータでも応用が出来るのです。
つまり、ai,psd,xd,sketch等あらゆるデザインデータも、バージョン管理する事が可能なのです。
これにより、
- いちいちデザインデータを変更するたびに、フォルダを作り分けたりする必要はなくなる
- 誰がどのようにデータを変更したのか、簡単に見る事が出来る
等のメリットがあります。
長い目で見れば、作業時間の大幅な短縮につながるのです。
2. 他の作業者と共同作業がやりやすくなる
Gitは自分が作業した内容を、他の人に簡単に引き継ぐことが出来ます。
例えば、僕がaiデータのアイコンを作成して、その続きを他の人に引き継ぐ事が簡単に出来ます。
具体的には、
- 作業内容を
git commit
して、git push
して、Pull Request
を出す。 - 他のデザイナーが
git fetch
して、git checkout [branch名]
を入れる。
これだけでOKです。
他の人の作業を引き継ぐ場合、ファイルを手渡しするという方法もありますが、
それだと誰が、どのような変更を加えたのか分かりません。
履歴も残りません。
3. エンジニアとも共同作業がやりやすくなる
エンジニアと共同作業する場合、必要な画像データを渡すことがありますが、
Git管理する事によって、必要な画像を一元管理する事が可能です。
- 最新のデータはここにあるので、Repositoryをcloneしてください
- 画像データを変更したので、fetchしてmergeするか、pullしてください
で終了です。
カラーコードも、RepositoryのREADMEにでも入れておけば、簡単に見てもらうことが可能です。
ただ、それなりに学習コストがかかります
Gitは便利ですが、意外とそれなりに学習コストが高いです。
デザイナーが使いこなすには、相応の訓練が必要なのもありますが、
- 他の人と共同作業しないと、Gitの真価を説明することが出来ない(他の作業している人のbranchを引き継いだり、コンフリクトの概念を理解する等)
- デザイナー目線から見た、Gitのメンターが少ない
のが主な理由になると思います。
ですが、覚えればおそらくかなり実務で役に立つ事でしょう。
実績は十分にあります。