Streamlit Community CloudのPythonバージョンエラーの解消

Streamlit Community Cloudとは？（依存関係エラーの原因と解決方法）

Streamlit Community Cloud は、streamlit ライブラリで作成したアプリを GitHub 連携だけで簡単に公開できるホスティングサービスです。CI/CD を用意しなくても、 リポジトリを指定すればデプロイが走り、ブラウザでそのまま動作確認ができます。

公開前に発生したエラー

[12:23:44] ❗️ installer returned a non-zero exit code
[12:23:44] ❗️ Error during processing dependencies! Please fix the error and push an update, or try restarting the app.
Using Python 3.13.5 environment at /home/adminuser/venv
× No solution found when resolving dependencies:
╰─▶ Because torch==2.0.1 has no wheels with a matching Python ABI tag and
you require torch==2.0.1, we can conclude that your requirements are
unsatisfiable.

原因

• ローカル開発は Python 3.11。
• Streamlit Cloud 側のデフォルト実行環境は Python 3.13。
• その結果、torch==2.0.1 の「対応する Python ABI のホイール」が存在せず、 依存解決に失敗（= インストール不可）。

豆知識： 機械学習系パッケージは「Python バージョン × OS × CPU/GPU」で提供ホイールが分かれます。 バージョン差が大きいと「そもそも対応ホイールなし」で詰みがちです。

解決方法：Streamlit Cloud で Python バージョンを指定する

デプロイ設定の Advanced settings から、Python バージョンを 3.11 に固定すると解決しました。

手順

1. GitHub のターゲット（リポジトリ／ブランチ／メインモジュール）を選択し、左下の Advanced settings を開く。
2. Python version を 3.11 に設定して保存。

参考

• Streamlit デプロイが終わらない/詰まるときの対処（外部記事）

以上です。
環境差で転ぶのは「あるある」なので、サクッと Python 版固定で回避しましょう（沼る前に）。