前回の記事でIntel SGXの導入について述べたので，ここではどうやってHelloWorldするかを述べます．

下準備

Sample Enclaveアプリケーションは次の２種類にわけることができます．基本的にはAppがEnclaveの関数を叩く形になります．
- App: メインのアプリケーション
- Enclave: Enclave用のプログラム

edlはヘッダーだと思ってもらえると都合がいいと思います．

Let's helloworld

ここでは，自作の特に何もしないhelloworld()という関数を定義してみましょう．

まずTrusted Library/配下にMycode.cppとMycode.edlを生成します．ファイルを生成したら，Visual Studioにドラッグ＆ドロップします．

そしたらEnclave.edlに次の1行を記述してください．これによって，メインのアプリケーションであるApp.cppから今回追記するプログラムが呼べるようになります．

enclave {
  /* add */
  from "TrustedLibrary/Mycode.edl" import *;
}

続いて， Mycode.edlを編集します．

enclave {
  trusted {
    public void helloworld(void);
  }
}

続いて， Mycode.cppを編集します．

#include "Enclave.h"
#include "Enclave_t.h"
void helloworld() {
}

最後にApp.cppから呼び出します

ecall_thread_functions();
helloworld(global_eid); // <- insert here
sgx_destroy_enclave(global_eid);

まとめ

新しい関数の生成方法は次の通りです．
1. Mycode.cppとMycode.edlをTrusted Library/に作成する．
2. Enclave.edlにfrom "Mycode.edl" import *宣言を書く．
3. Mycode.edlにpublic void helloworld(void);のプロトタイプ宣言を行う．
4. Mycode.cppに本体の宣言を行う．
5. App.cppからhelloworld()をコールする．

忙しい人のためのIntel SGXでHello World

下準備

Let's helloworld

まとめ