今々の結論(分かった事)
Claude Codeの$1000キャンペーンを使って・・・
- 本格的なAndroidアプリが$50で作れた
- GitHubとの連携が最高で、出張中でも分散開発できた
- 要件定義から実装まで、長いタスクを1つのチャットでこなせる
- 現在、24時間365日で本番稼働中(!)
正直、$1000なんて使い切れませんでしたw
Claude Codeの$1000キャンペーンとは
11月にAnthropicが「Claude Code使ってみて!」ということで、$1000分のクレジットをプレゼントするキャンペーンをやってました。当初11月中旬までだったのが11月23日まで延長されて、おかげでアプリをガッツリ作り込めました。
最初は「そんなに使うことないかな・・・」と思ってたんですけど、ちょうど会社で抱えていた課題を思い出しまして。
作ったもの①:HRC Android版クライアント
背景:Linux専用端末の課題
弊社(株式会社PROMPT-X)では「HIGHRATECLIMB」というWebRTC SFU Soraを使ったリモート接客・監視ソリューションを提供しています。
このクライアント側、今までLinux専用端末で動かしてたんですね。Linuxなんで安定してるし、キオスクモードにもできるし・・・いいんですけど、どうしても専用のLinux端末が必要になるのが欠点でした。タブレットで動いたらいいなぁ・・・とは思っていたものの、アプリ開発は専業でやってないので、なかなか手が出せなかったんです。
そこで!Claude Codeの$1000キャンペーンですよ。
「軽い気持ちでAndroidアプリ作ってみるか」と始めてみました。
GitHubとの連携が最高だった
日頃からGitHub Copilotを使っているので、AIを使った開発には慣れてたんですけど・・・Claude Code Web版のGitHub連携は想像以上に良かったです。
何がいいって、1つのチャットのタスクでブランチを切ってくれるんですよ。
- 要件定義するブランチ
- 基本設計するブランチ
- レビューするブランチ
みたいな感じで作業してくれて、プルリク投げてくれて、自分のパソコンで確認したらそのままマージ。
ちょうどこのキャンペーン期間中、出張でオフィスにいなかったんですけど・・・
- 移動中にiPhoneのClaudeアプリから指示を出す
- Claude Codeがリポジトリに作業してプルリク投げる
- 出先でちょいちょい確認してマージ
この分散開発のありがたみをめちゃくちゃ味わいました(感動!)
要件定義を徹底的にやらせた
普通にClaudeのProjectsを使うと、すぐに上限に達して文句言い出すんですけど・・・Claude Codeは1つのチャットの中でずっと長いタスクをやってくれるので、非常に助かりました。
ハイレートクライムの技術情報も入れて、徹底的に要件定義させました。AIが無駄に要件定義を始めてしまうぐらいまでやりましたね。最後のブランチは「いやいや、もともと要件がめちゃめちゃ詰まっているのに、あなたに合わせて余計な要件定義をしてしまいました」と自分で告白したので、そのブランチは捨てましたw
ここまででやっと1ドル減ったかなというぐらいでしたね。
実機開発へ
11月16日(日曜日)に出張から帰ってきて、会社にあったPixel 6aで実機開発を始めました。
Android Studioのセットアップ手順書もClaude Codeに書かせておいたんですけど、ChatGPTやGeminiで調べたものより一番正確でした(驚き!)。メニューの名前とかが実際と合わないってよくあるじゃないですか、そういうのがなくて。
最初のビルドまでが一番時間かかったんですけど、そこから先はサクサク進みまして・・・
- フル画面でのHRC表示
- デバッグウィンドウ
- メッセージウィンドウ
- 設定画面
といった本格的なアプリケーションがその日のうちに動きました。
Claude Codeの賢い動き
あと気づいたんですけど、Claude CodeってAndroidプロジェクトだと内部でコードを書いた後に自分でビルドを実行してるみたいなんですよね。
Anthropic公式の動作例を見ると「Let's run the build to see if our changes are working so far」って自分で言って、ビルドコマンドを叩いて、成功を確認してから次に進んでいます。
だからビルドエラーとかも自分で検知して、修正してからプルリク投げてくれる。単にコード書いて終わりじゃなくて、ちゃんとビルドできるかどうか確認してから渡してくれるのは、かなり助かりました。
プロモーション延長でさらに作り込み
11月23日まで延長されたので、さらに作り込みました。
- Device Owner権限の獲得
- 定期的な自動再起動(メモリリーク対策)
- Watchdogサービスでクラッシュ検知・自動復旧
- Lock Task Modeで完全キオスク化
結果的に、24時間365日連続運用できる本格的なキオスクアプリになりました。
1点だけ不便だったのは、画像が貼り付けられないこと。「こうなってます」というスクショを貼れないのはちょっと面倒でしたね。
作ったもの②:Slack分析アプリ
平日になって作業できないなと思ったので、「まだまだクレジット余ってるし、もう1個作っておかないともったいない」と思いまして。
会社のSlackの状況からいろんなことが見て取れるといいなという話があったので、SlackのAPIを叩いてデータ化するアプリも作りました。
これは要件が明確だったし、Claude CodeはSlack APIのこと知ってるだろうと思ったので、ササッと作りました。結構面白い結果が得られて良かったです。
実際の費用感
- 最初の週:約$30(要件定義〜初回動作まで)
- 延長期間:プラス$20(Device Owner対応・作り込み)
- 合計:約$50
$1000のうち$50ですよ。たったの5%。
Anthropicが言いたかったのは「ほら、こんなに開発してもたったこれだけしかかからないんですよ」というのを体感させたかったんでしょうね。そのワナにまんまとはまりましたw
まとめ
Claude Code Web版、かなり使えます。
良かった点
- GitHubとの連携が最高、分散開発に向いてる
- 長いタスクを1つのチャットでこなせる
- 要件定義から実装まで一気通貫
- 手順書の正確さがすごい
注意点
- 画像が貼れないのは不便
- ソフトウェア開発のような「AIが得意な領域」だからうまくいった
- ビジネス文書をまとめるのに向いてるかは・・・ちょっとわからない
現在、作ったAndroidアプリはHIGHRATECLIMBのクライアントとして24時間365日稼働中です。Linux端末じゃなくてもキオスク運用できるようになったのは、地味にデカいですね。
$1000キャンペーンは終わりましたが、Claude Codeの実力は十分わかりました。会社のGitHubを中心とした分散開発の良さを教えてくれた、いい体験でした。
PROMPT-Xについて
東京・鹿児島・高知の3拠点で、商用時系列データベースCLOUDSHIPと可視化ソフトRealBoardを軸としたIoTプラットフォーム向けソフトウェアの開発(R&D)・販売を行うメーカーです。IoT関連の開発支援サービスやソリューションやAIエージェント開発も提供しています。鹿児島・高知での開発エンジニア採用を強化中で、PROMPT-Xで働きたいと思える情報発信に努めています。
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