この記事では、Parallels Desktop 20 for Mac上のWindows 11にiPadからリモートでアクセスする方法を紹介します。
この記事で紹介する方法は、Windows 11が標準で提供しているリモートデスクトップ機能とWindows App Mobileを使用します。
1. Windows側の設定
Windows側で「設定」>「システム」>「リモート デスクトップ」を開き、「リモート デスクトップ」をオンにします。
この画面にリモート デスクトップ ポートというものが書かれているのですが、次の手順で必要になるので憶えておきましょう。
2. macOS側の設定
macOS側のメニューバーから、「Parallels Desktop」>「設定…」>「ネットワーク」>Sharedを開きます。
ポートフォワーディングルールの+ボタンを押して以下のルールを追加します。
- プロトコル: TCP
- ソースポート: 任意のポート番号を入力(例: 3456)
- 転送先: Windows 11
- 宛先ポート: 先ほど憶えたポート番号を入力(例: 4567)
3. iPad側の設定
Windows App Mobileを開き、右上に表示されている+ボタンを押してPCを追加します。PC名の項目には<macOSのIPアドレス>:<ソースポートに入力したポート番号>
を入力します。(例: 192.0.2.0:3456)
残りの項目は自由に設定します。
Windowsに接続しようとするとユーザー名とパスワードを要求されるので、入力して続行を押せば繋がります。もしパスワードが分からない場合は次の手順を参考にしてください。
(必要な場合のみ)ログインパスワードの再設定
macOSのターミナルを開いて、prlctl list --all
を実行するとWindows 11のUUIDが確認できます。
次に以下のコマンドを実行するとパスワードが変更されます。
prlctl set <uuid> --userpasswd <username>:<password>