Objection.js で、 モデルにデフォルト値を設定していて更新時に困った

Objection.js とは、Node.jsの ORM で、使いやすい。

Node.js の ORM 事情

Knex というクエリビルダーがあり、それに基づいているものが多い。 Sequelize.js だけは独自実装。

Sequelize.js

最もスター数が多いが、難しい。ドキュメントが読みにくい。

Bookshelf.js

こちらも老舗で、使いやすそうだと思ったのだが、Bookshelf.js は死んだ...

• https://bramanti.me/bookshelf-is-dead/
• https://github.com/bookshelf/bookshelf/issues/1511

...らしい。
が、生き返ろうとしているらしい。

Objection.js

後発で、最も良さそうだった。Sequelize よりも直感的だと思う。 TypeScript にも対応している。
他のORMが、 Python の SQLAlchemy や Django のモデルとすると、Rails や Laravel のモデルに近い。テーブル名を指定すると、自動的にメソッドやプロパティが生える？ような挙動。（コード読んでないので、どんな実装かは存じ上げません・・・）

ちなみにQiitaで見たら、このライブラリに自体に言及している記事が1件もなかった。
TypeScript に対応しているのが良くて、他のライブラリだと、独自の型定義を指定するので、それを調べるのがちょっと面倒。また、上述した、自動的に生えるプロパティに対して、型を指定できるので、型の有無の良いところを取っているように思える。

Mongoose

本命ですね。

MongoDB に絞られますが、 Node.js 使うならこれが一番使いやすいと思った。
そもそも Node.js が求められる場合というのは、 C10K 問題の解決のため、というのもあるだろうし、 RDB に固執するのはもはや煩悩の域なのかもしれない。

問題

その Objection.js で一つハマったので、メモ。

モデル

class User extends Model {
  id?: number
  name?: string = ''
  email?: string
}

コントローラー

app.put('/users/:id', async(req, res) => {
  await User.query()
    .patch({ email: '[e-mail]' })
    .where('id', 1)

  res.send('ok')
})

などとすると、下記のSQLが出る

knex-logger

SQL update `users` set `name` = ?, `email` = ? where `id` = ? {, '[e-mail], 1} 8.906ms

name?: string = '' で、デフォルト値を設定していると、 Update 時にもそれが代入されてしまう。んー。 Create 時ならいいんだけどなあ。