ポエム
プログラミング教育
メタエンジニアリング

きっかけ

@shibukawa さんの オブジェクト指向と20年戦ってわかったこと を拝読した際に気づいた事です。

ビジネスの根幹をITで動かしていく時代が来たら、ドメインエキスパートは利用者ではなくて、その会社のシステム部門の中にしかない、という時代が来たよ、という話を聞きました。システムを作ってしまったら、細部まで把握している人はコードを書いた人しかいなくなりますよね。

腑に落ちたのと同時に「エンジニアの未来は明るい」と思いました。

How engineers win over others in business?

理論で組み立てていく姿勢と、その理論を確認して理解できる知能が、曖昧で漠然としたセンスを凌駕する時代が来ます。

現在のソフトウェアエンジニアにとって恐らくは最大級の悩みであり、同時に腕の見せ所でもあるのは曖昧で漠然としていて頻繁に矛盾している利用者側の要求を上手く抽出し、整合性を保ちながら破綻しないようにシステムに落とし込む部分だと思います。

それは昔からあった業務のひとつかもしれませんが、機械は空気読んでくれない、指示した通りにしか動かず、意図しない結果が出た時は指示が間違っていたのだと受け止めざるを得ないが故に、コンピューターの発明以後に急激に進展している分野なはずです。1

この要求の把握がある程度上手くできるようになると、次第に利用者側よりもエンジニア側のほうがビジネスに対してより正確で効果的なアプローチを発見しやすくなると思うのです。

即ち、将来的にはビジネスで勝てるのはエンジニア集団だけになり、エンジニアリングを否定して個人のセンスだけに頼る集団を凌駕するようになるはずです。

ビジネスで勝ちたいなら、まずは自身がエンジニアになる事。それがどうしてもできないなら、最上のエンジニア集団を確保してご機嫌をとりながら味方でいてもらい続ける事、それがビジネスの基本的な常識になる時代が必ずくるのです。

あまりにもビジネス側が無能で、見合う待遇がなされていないと感じるなら、エンジニアはいつでも自分でビジネスを興せばいいし、そこに勝機はあるのです。2

だからプログラミング教育

故に、ソフトウェアエンジニアリングの基礎であるプログラミング教育が義務教育に組み込まれる事は当然に理に適っています。
同時に、されど日本国の義務教育だと思ってしまうのは、極めて個人的にですが義務教育に対しては苦い経験の比重が圧倒的に勝っているからでしょうか。3

プログラミングはとても面白いし、その先にあるエンジニアリングはもっと面白く、極めて機械的になるところから始まったはずなのに、何故かどんどんと人間という泥臭い存在の面白さを気づかせてくれてリスペクトできるようになる所に繋がっていきます。

それを個人の興味や関心、その学習曲線を無視して、義務だからやらなくちゃいけない、落ちこぼれた場合どころか抜きんでた場合ですらも周囲に歩調を合わせる事を強要されるつまらない物にしてしまわないように、現場の先生方や教育委員会的な組織が頑張ってくれると信じたいですね。
先生方、宜しくお願いしますよ!!


  1. 対人間の場合に、この点で甘えてしまっている人が多いと感じませんか? 

  2. 同時に、想定もしていなかったような泥臭くて人間臭い業務をやってくれている人がいる事をリスペクトするいい機会になるかもしれません。 

  3. 「だから海外の教育は素晴らしい」には残念ながらなりません。日本より素晴らしい所があるのと同時に日本にはない彼らだけの奥深い問題が同時に存在しているでしょう。良い部分を取り入れる事ができないか検討する姿勢は大事だと思いますが、心酔して盲信するのは中二病患者の症状の一つだと思います。