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私の量子コンピュータの履歴書

はじめに

普通量子コンピュータを始めるには大学で研究をしてその成果を企業に活かす方向性ですが、全く違う経歴で進んできたので、中間地点いったん振り返ってみたいと思います。どっかに次のヒントがあるかもしれません。

始まりは2014年

量子コンピュータと出会ったのは2014年です。当時はウェブ技術者&デザイナーでしたが、取引先がNTTdocomoさんに買収されたので仕事を引き継ぎ、独立系の金融会社に次のネタを探している最中でした。その時ちょうど中高の友達がゴールドマンサックスを辞めたばかりでベンチャーやると言ってたので一緒にやってました。

僕は技術者だったので、金融計算をやろうと思ってLTCMやルネッサンステクノロジーの記事を見てヒントを探していました。そこでモンテカルロシミュレーションやグラフ理論に出会い、これだと思いました。

計算リソースが足りなさそうだったので、新規参入できそうなハードウェアがないかと探していたところに、たまたまカナダのD-Wave社の量子コンピュータの記事が出ていました。全く新しいハードウェアならスタート地点が一緒だろうと思った上に、グラフ構造に特化しているというので、これを覚えれば勝てると思いました。

頼るは母校ということで、東大の本郷で物理工学の先生を訪ねて、結果的に現在の早稲田大学の田中先生を紹介してもらえることに。

いろいろ教えていただいて、結果的にまだ日本では情報が不足していたので、とりあえずカナダのD-Waveに行って教えてもらおうと思って行きました。そこでいろいろ日本で手に入らない情報を手に入れて、すぐさま帰国して当時のウェブの技術を使ってjavascriptでシミュレータを作成。

2015年総務省異能vationに採択

当時はまだ量子アニーリングやD-Waveが有名ではなかったので、総務省のコンテストに応募して、上記の経緯とシミュレータをプレゼンして無事通りました。

総務省では、GPU対応やフロントエンドの作り込み、GoogleLAなどでのポスター発表などに行きました。2015年当初作り始めていた2019年に量子超越をしたマシンも身近で見てきました。

スパコンでも実装を終えて、理化学研究所での発表もしてもらいました。NASAからも声をかけてもらい、一旦研究は終わり。

その頃、産総研の方々ともシミュレータを通じて仲良くなりました。

2017年内閣府ImPACTに参加

上記の実績と、特にシミュレータが広まり、当時IBMがIBMQというクラウドサービスを始めたこともあり、日本国も新型マシンのクラウドサービスが必要ということで、たまたま作っていたウェブシミュレータを内閣府ImPACTの技術で拡張するということになり、当時NIIの宇都宮先生にご紹介いただき、また当時PMの山本先生にもお誘いいただき、参加。

頑張ってクラウドサービスを設計し、無事実装。NTTマシンと接続。SDKの提供などを行いました。至らないこともありましたが、世界最高レベルのチームで学ぶことができ、大きな糧に。PM補佐としても参加させていただきました。

2018年SDK、チップの開発

内閣府でもプロジェクトが刺激となり、チップを作ってみたいということで作りました。超電導量子ビットです。また、アプリケーションとの接続が必要なのでソフトウェア開発キットSDKを開発。当時量子コンピュータとファイナンス領域が注目されていたことから、三菱UFJフィナンシャル・グループのコンテストも通り、新型のツールを開発に至りました。

その頃これまでやっていた量子アニーリングから量子ゲート方式の米国色に大きく舵を取りました。主に銀行さんの方向性が大きく影響しました。

2019年文科省さきがけ領域アドバイザー

文科省の若手研究者向けのプログラム「さきがけ」の審査員をしています。アプリケーション領域は山ほど知識があるので、たくさんの勢いのある研究をサポートできるよう頑張ります。日本にはやはり日本の昔からの潮流があるので、それを少し拡張してより海外の新しい流れを取り込めるようにとは考えています。

2019年blueqat

2019年はblueqatの年でした。

勉強会を開催していて、登録ユーザー数2600名、オンラインコミュニティ2000名、
pypiダウンロード数50,000
githubスター数210

コツコツ頑張ったおかげで海外に遜色ない規模にまでなってきました。とにかく初心者の方に触ってもらいたいということで、Quantum computing for everyoneの標語の通りブレずにコツコツ

2020年は海外の年

日本での販促はだいたい進んでいて、今年は英語を拡張しています。実際インド、アジア、北米でblueqatの利用が急拡大しています。今年は中国も盛んになり、全世界でごちゃごちゃします。そこを乗り切るために新しい製品と注目される仕組みが必要になります。

2020年はより大きなことを

小さく纏まりがちな日本のスタートアップですが、大きく世界へ出ます。毎日英語を使って学び、英語で発信をします。

また、秘密兵器として最先端技術を使って量子コンピュータの可能性を大きく広げるツールを2種類出す予定です。世界的にみても先進的でGoogleなど一部の企業のみが出せるようなものを小さなベンチャーが小さなチームで作ることで注目されるのではないかと、注目されるように勉強とリリースを頑張りたいと思います。

mdrft
量子コンピュータのアプリケーション、ミドルウェア、ハードウェアをフルスタックで開発
https://mdrft.com/
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