閲覧ありがとうございます。
この記事は、Japan AWS Jr. Champions Advent Calendar 2025 シリーズ1・2日目の記事となります。
本日よりたくさんの Japan AWS Jr. Champions 2025 メンバーが
記事を投稿していきますので、ぜひ他の日や他のシリーズで投稿された記事もチェックいただけますと幸いです!
なぜいま振り返るのか
他プロジェクトとのご縁があり、現在従事しているプロジェクトを離任することになりました。
2-4年という個人的には長いプロジェクトで、学ぶこともたくさんありました。この経験で2025 Japan AWS Jr.Championsにもなれたということもあります。
自身のやってきたことの整理のため、またこれを見られる皆さんにとって「こういう仕事もあるんだ」「PJの現場でこういう地道なところも大事だよな」という何かしらの気づきを提供出来たらうれしいです。
(正直書いてあることはあまりに当たり前のことになってしまってるかもしれないですが、当たり前をちゃんとやることも大事なんだよなって思ってもらえると嬉しいです。)
経歴概要
新卒1年目
所属プロジェクト:住宅設備業界の営業システム刷新プロジェクト
プロジェクト概要:ローコードシステムにてシステム刷新プロジェクトを担当。アジャイル開発現場のため、3か月に一回本番システムへのリリース。ユーザは旧システムを継続利用しつつ、一部ユーザにて新システムの機能利用開始。
所属チーム:品質管理・PMOチーム
担当作業:各チームの取りまとめ、不具合発生の優先順位付け、テスト実施時における品質改善提案など。
AWS関連の経験: あるきっかけで、アーキテクチャ構成(ポートやサーバ)の整理やWell Architectedなつくりになっているかレビューを行う作業の担当に。
漠然としたAWSに関する興味を持っており、クラウド開発案件に携わりたいという意欲が増す。
独学で AWS CLF, SAA, DVA を取得し、個人開発では友人を巻き込み Lambda と ECS を活用した生成AIアプリケーションを開発。
新卒2年目~4年目(現在)
所属プロジェクト:リース業界の基幹システム刷新プロジェクト
プロジェクト概要:こちらもローコードシステムにて基幹システムを刷新するプロジェクト。一つのシステムをパッケージ化し、数社への同時展開を想定。
所属チーム:インフラアーキテクチャチーム
担当作業:AWSやその他基盤に関する基本設計書・詳細設計書を作業者として担当。途中から、インフラアーキテクチャチームの中でも特に AWS基盤開発をメインで実施するチームリード を担当。
AWS関連の経験: 独学で1年目に取得した以外のすべてのAWS資格を取得。
プロジェクトでは幅広くAWSリソースを活用していたため、実作業が血肉となり、改善提案や社内教育イベントなどを実施。Japan AWS Jr.Champions内定。
先輩から教わったこと
作業者として
- 緊急タスクやエラー対応の際、焦らずまずは文字に起こしてこれからやることを整理すること。
→ 目の前の事象解消に注力しすぎて、影響範囲や後続作業を見落とした経験がある。
目先の作業にとらわれず、全体感を文字にしてから行動する大切さを学んだ。
リーダーとして
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正直ベースでチームに期待や気持ちを共有すること。
→ 依頼時に「チームとしてこうなってほしい」「これはあなたにしかできない」と伝えることで、モチベーションや品質に変化が生まれることを学んだ。
また「リーダーだから助けを求めてはいけない」という固定観念を捨て、仲間を頼る大切さを知った。 -
教育のために、まず自分が技術でカバーできる状態を作ること。
→ 自身が経験を積めたのも、先輩が全体を理解し、問題が起きても収束できる自信があったから。
「任せても大丈夫」と言えるだけの技術力を持つことの重要性を学んだ。
失敗したこと・そこから学んだこと
-
Kubernetesの環境切替忘れにより、検証環境のアプリケーションを停止。
→ 検証環境だったため大事には至らなかったが、「学ぶ」だけの思考から脱却。
自分の操作が他チームや顧客に与える影響を考慮し、事前確認を徹底するようになった。 -
タスクが多すぎて作業が途中で止まる・忘れる。
→ ToDoリストをメモ帳にまとめ、進捗を可視化する仕組みを作成。作業漏れを防止。
プロジェクトでチャレンジしたこと
作業者として
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チャットでの返信スピードを速める。
基本リモートワーク環境のため、チャットで「対応しているのか」が分かりにくい。
「確認します」と即レスすることで、積極的に動いている姿勢を示し、信頼を得る工夫を行った。 -
どうやったら楽になるか、を常に考える。
上司の「この作業を何とか簡単にできないか」という問いをきっかけに、
保守性を考慮したスクリプト実装を繰り返し、継続的改善を進めた。
やってきたことを「やれたぞ」と実感して満足するだけでなく、「この作業、もう一回あるとしたら、何回もあるとしたらどうする?」を考えて取り組む姿勢を身に着けた。
リーダーとして
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月1回のチーム振り返り会(KPT形式)を実施。
リモート環境では悩みや本音を共有しづらいため、
「良かった点・悪かった点・次に改善したいこと」を毎月話し合う場を設けた。
小さな改善を積み重ねる文化づくりを意識した。 -
ペアプロの実施
流動的なチーム体制の中で、徐々に属人的な部分が増えていき、各メンバーごとに有する知見(例えばアプリ周りや監視、セキュリティ、認証など)があったりなかったりすることが増えていた。
そのため、各構築作業の中で一度属人化されていると思われる領域の開発作業などを入れ替え、有識者と一緒に作業してもらうことで、各メンバーの知見をなるべく均一になるように努めた。
最後に
新卒1年目に経験したプロジェクトを踏まえて、雰囲気・仕事の進め方のどちらも全く違うプロジェクトだなと感じていました。
それと同時に、全く違うといっても、仕事は人と人とで進めていくものであり、今まで学んだ作業の進め方やチームビルディングという点はあまり変わらないのではないかと考えています。
メンバーと色々ぶつかったりしたことはあったけれど、今後新しく参加するプロジェクトでは学んだことを活かして頑張ろうと思います。