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【AWS Re:Invent2018】AWS RoboMakerのセッション解説

※本記事はAWS Re:Invent2018のセッションを解説する記事です。

Re:Invent2018が始まりました。今年もいっぱいサービスが出ると思いますが、本記事ではいち早く発表されたAWS RoboMakerを解説していきます。


TL,DR


  • その名の通りロボット開発のためのクラウドサービス。

  • セットアップ~開発~ビルド~動作シミュレーション~デプロイまでをクラウドで完結させることができる。

  • AWSのサービスとの連携もデフォルトで用意されており、ロボット開発をよりシンプルにすることができる。

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AWS RoboMakerとは?

AWS RoboMakerはその名の通りロボット開発におけるAWSサービスです。

ROSをベースに開発のためのコンポーネント軍をクラウドで提供することで、より早く低コストでのロボット開発を実現することを可能にしています。

※ROSについてはこちらの記事などに詳しいです。

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何ができるのか

特徴は大きく4つ。


  1. Deployment Environment

  2. Cloud Extention for ROS

  3. Simulation

  4. Fleet Management

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ざっくりまとめるとこんな感じです。


  • ROSを拡張したクラウドでのロボット開発統合環境が提供される

  • AWSサービスとの連携ができるROS用Extentionが提供される

  • クラウド上で実行できるシミュレーション環境が提供される

  • AWSのデプロイマネジメントの仕組みを利用できる

では、ひとつひとつ見ていきましょう。


Deployment Management

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Cloud Extention for ROS

AWSのサービスをRoboMaker上のROSにインプリできるExtentionが用意されます。今まで自前で実装する必要があったのが、より簡単になった形ですね。現状、連携できるサービスは下記の5つです。


  • Amazon Lex

  • Amazon Polly

  • Amazon Kinesis Video Streams

  • Amazon Rekognition

  • Amazon Cloudwatch

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Simulation

ハードウェア開発において一番の課題となる動作シミュレーションもAWS上で実行できるようになります。

実際のシミュレーション実行のデモなどはなかったのですが、下記のような特徴があるとのことです。


  • 任意の3D空間を用意することが可能

  • インフラの構築やプロビジョニング、初期設定や管理は一切いらない

  • 並列で異なるシミュレーションを処理できる

  • 複雑なシミュレーションでもAutoScaleするのでリソースの心配もいらない

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  • アーキテクチャの例
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Fleet Management

Deploymentに関してはAWS Greenglassとの連携によって実現されています。

AWS IoTを使ったことがある人ならお馴染みかもしれません。

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  • アーキテクチャの例
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その他

RoboMakerのパートナープログラムも同時に発表されていました。


終わりに

特徴的なのは、AWSの他サービスとの強力な連携が用意されることと、シミュレーション環境がクラウド上で提供されることかなと思いました。CloudWatchとの連携が強力ですね。シミュレーション環境は自分で環境をホストしないといけないのでどれくらいのパフォーマンスが必要なのか気になるところです。

また、デプロイメントがGreenglassを用いたアーキテクチャになっていることは、AWS IoTを利用している人には馴染みの深いものかもしれません。

ハードウェアやロボットの開発はクラウドから離れている印象があったのですが、RoboMakerの出現でクラウドとの距離がぐっと縮まるかもしれませんね。