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内部プラットフォームへの製品管理の適用(Applying product management to internal platforms)

Last updated at Posted at 2018-06-27

TECHNOLOGY RADER vol.18 が先ごろ発表されました。

TECHNOLOGY RADER は ThoughtWorks 社が年に 1~2 回程度発表している技術のトレンド分析です。

その中から一つ「Applying product management to internal platforms(内製品への製品管理の適用)」というテクニックが気に入ったので簡単に紹介します。

これは vol.17 から引き続き「TRIAL(試してみるべき)」のステータスになっています。

概要(の引用)

外部(お客様や取引先)に向けて販売している製品について厳格な製品管理を行うことは企業にとって当然の責務ですが、このテクニックでは内部で使用しているだけの製品についても同様の管理を適用します。

このことにより、以下のような効果をもたらします。

  • ユーザーと設計・開発者との連帯感
  • 内部製品の開発者が、ビジネスとして価値を生み出しているという感覚
  • 継続的な改善による企業全体のエコシステムの発展
  • 使いづらいために未利用になってしまう内部製品開発を避ける

感想と、想像を広げてみる

ソフトウェアエンジニアリングの世界に当てはめると以下のような人たちが該当するでしょうか。

  • 社内で使用するシステムの開発・保守を行っている部署
  • 一般社員が使用する PC の準備やアプリケーションのセットアップをする部署
  • 開発チーム内で使うツールやサーバ環境を構築するチーフエンジニア

これらの人々がこのテクニックに基づく製品管理サイクルを用いると、以下のようなものが「芽生える」と考えられます。

  • 詳細で有用なドキュメント
  • 要件に対する丁寧なヒアリング
  • 顧客の視点に立脚した適切な提案
  • 製品がもたらす価値についての宣伝・営業活動・勉強会の開催

面倒な仕事が増える?そうかもしれません。しかしどうでしょう。大きなメリットが潜在していると感じられないでしょうか?

様々のニュースから、社内システム部門は他部門と衝突しやすい傾向にあることがわかります。曰く「仕様追加・変更までの期限が短く品質を担保できない。システム障害に対する影響調査にもっと時間がほしい」。曰く「新しいビジネスのために運用を変えたいが、システム部門の抵抗が強い」など。

システム部門が社員を「自分達のビジネスに欠かせないエンドユーザー」と捉え、社員がシステム部門を「自分達にとって魅力的で有用なツール・環境を整えてくれるベンダー」と捉えることで組織のメンタリティに正の流れが見えてくる気がします。

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