全体最適へ進める為の課題
我々が開発し運用しているシステム(ITサービス、ソフトウェア)の本質とは何でしょうか?
全体最適を進める為に、今一度、その本質を皆さんの現場を通して考え、明確にしてみてください。
様々な考えがあるでしょうが、『ビジネスの変化に対応、もしくはリードする為に、システム(ITサービス、ソフトウェア)をタイムリーに安全に使用したい。』ではないでしょうか?この本質を追求する為の三本の矢となるのが、
1.スピード
2.安全・安定
3.品質
です。
従来、我々は各組織の役割(開発、運用、品管、・・・)を個別に最適化することで進化してきました。
それは、上記の三本の矢を個別に最適化してきた事と同じです、その結果、各組織の価値観やゴールがズレ、壁が発生してしまいました(サイロ化)。
全体最適の旗印は賛成していますが、その各論となると弱腰になっています。
従来の組織を単に壊すのではなく、相互に補完関係を構築しながら、最終的には組織の横串(横糸)を通す様にしていかなければなりません。
現在のビジネスにおいて、ITサービスの位置づけは企業戦略・戦術そのものになってきたと言っても過言ではありません。その為にも、従来の部分最適(個別最適)で進んできた事を振り返って、全体最適に必要なもの、足かせになるものを、見極めて進める事が必要です。そして、フィードバック単位やそのサイクルも重要です。不確実性の中で活動をするには、フィードバックが重要な活動となってきます。
個別単位にフィードバックだけでなく、全体最適でのフィードバックの階層も意識して仮説検証のサイクルを細かく、短くすることが、ビジネス環境の変化へ対応でき(外部変動対応力)、先手を得る事も優位に働きます。
これは組織風土改革も必要となります。
組織風土改革については、別途述べます。