Sharperlightにはインスタンスという機能があります。これはSharperlightの実行環境を同じサーバー上に複数構築できるという仕組みです。この機能を利用することでテスト環境と製品環境をそれぞれ同じサーバー上に構築して、効率よく運用することができたりします。
では、早速見てみます。
概要
Sharperlightアプリケーションメニューからインスタンスの管理を選択します。
このようなメッセージが表示されるので、Yes
を押して先に進みます。
インスタンスの管理ダイアログが表示されます。
これは私のPC上での設定なのですが、用途別にインスタンスを作成して作業しています。本体とは全く別環境で、それぞれが独立した環境になっています。
拝見できるようにSalesForceのデータモデルを開発する用途のインスタンスやDynamic 365 Business Centralのデータモデルをインストールして検証するためのインスタンスがあります。
本体および各インスタンスは全て同じアプリケーション群(パブリッシャーやスケジューラなど)を備えています。
SalesForce用のインスタンスのクライアントのセットアップを見てみます。ここでは使用するデータモデルとそのデータモデルを介してアクセスするデータベースの情報が設定されています。
リストからId:195d、コード:SalesForceを選択し、右側のアプリケーション一覧からクライアントのセットアップを選択します。
システムとSalesForceのデータモデルのみインストールされているのがわかります。
同じようにId:195d、コード:BCのクライアントのセットアップを見てみます。
システムとDynamic 365 Business Centralのデータモデルのみインストールされているのがわかります。
本体および各インスタンスのディレクトリ環境も独立して存在していますが、その構造は同じです。
本体は、C:\ProgramData\SharperLight\にこのようなサブフィルダーが存在。
各インスタンスは、C:\ProgramData\SharperLight\Instance\に、それぞれのID別フォルダーとしてこのように存在しています。
プロパティ
インスタンスのプロパティを見てみます。
インスタンスのリストからインスタンスを選択すると、そのプロパティ情報がここに表示されます。
コードと説明には、このインスタンスの目的が分かりやすいような名称を与えています。
このコードと説明は、サービス設定オプションと関係があります。
- インスタンスのコードをサービスコードとして使用
- インスタンスの説明をサービスの説明として使用
インスタンスのコードをサービスコードとして使用にチェックが入っている場合、このインスタンスのSharperlightサービスのURLには、このコードが使用されます。
http(s)://{サーバーの名前}/SalesForceRest/Index や http(s)://{サーバーの名前}/BCRest/Index
当インスタンス既定のクライアント設定フォルダを変更オプションを使用すると、上記で述べた既定のフォルダではなく、お好みのフォルダを指定できますが、ここではオフにして既定のフォルダを使用します。
データモデルの同期にマスターデータモデルのフォルダーを使用オプションを使用すると、当インスタンスが本体と同じデータモデル群を使用している場合、当インスタンスのデータモデルのバージョンが常に本体にインストールされているものと同期されます。同じデータモデルを使用していないので、このオプションもオフにしています。
ウェブブラウザでの管理
Sharperlight本体のサービスインデックスページで、インスタンスの状態を確認してみます。
本体のサービスインデックスページを表示して、左側のメニューより管理->インスタンスの管理を選択します。
プロンプトが表示されるので、送信
ボタンを押します。
様々なステイタスが確認できます。
では、失礼します。