*点滅する動画が苦手な方は、長時間見ないようにお気をつけください。
完成した動画 ススキは左側に動いて見えるが実際には動いていない

きっかけ
高校生の時、文化祭の展示として、錯覚の展示を行っていました。
そのとき、「自分でも錯覚の効果を用いた作品を作ってみたい!」 と思い立ち、自作で錯覚アートを作っていました。
数年が経ち、ふと当時書いていたコードを発見したとき、この作業を自動化して誰でも簡単に錯覚作品が作れるようなソフトウェアを作りたいと思い、趣味で開発をすることにしました。
概要
今回の記事では、カメラで撮ったり、生成AIで生成したりした 画像などを、「仮現運動」という錯視を引き起こす動画に自動で変換する プログラムについて書きます。
ゆくゆくは、仮現運動以外の錯覚を起こす作品も自動で作成できるソフトウェアを目指します。
錯覚の種類: 仮現運動
数ある錯視の中でも、今回は「仮現運動」を採用します。仮現運動は、実際には動いていないものが、人間には動いているように感じられる錯覚です。仮現運動の中にもいくつか種類があるのですが、今回は、輝度変化のある画像を連続的に呈示することで画像全体が動いているように見えるという効果を使います。
作成にあたってはこちらを参考にしました。
- 元画像で
- 元画像にエンボス加工をした画像
- 元画像を色反転した画像
この3種類の画像を並べて繰り返し呈示するとページトップの映像のように、動いていないはずのススキが左側に流れているように見えるのです。
Git Hubに公開中
今後
今回は、仮現運動の中でも一部の錯覚の原理を利用した錯覚アートを作りましたが、今後は他の錯覚の現象に注目し、さまざまな種類の錯視アートを自動で作れるソフトウェアに仕上げていきたいです。
個人開発経験はあまりなく、未熟なところも多いですが面白いソフトウェアを作っていきたいです。
参考
立命館大学教授の北岡明佳先生による運動錯視に関するページです。
運動錯視に関する面白い作品がたくさん紹介されていますのでぜひクリックしてみてください。



