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基本情報の勉強のコツ

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IT業界の登竜門である基本情報技術者試験(以下FE)は試験範囲が幅広いため、効率的な勉強が求められる。
そこで人間の「理解」についての理論を踏まえて、より無駄なく学習するよう意識しよう、というのが本稿の主旨である。

2種類の「納得」

ただ暗記するのは大変なので避けたいところだが、全部わかるまで勉強し続ける、というのも面倒である。
「わかる」というのは大きく2つに分けられる。「人間の立場」と「仕組み」だ。

「人間の立場」側の「わかる」

例えばIPアドレスの問題がある。IPアドレスというのはネットワークにおけるPC(等)の住所のようなものであるから、ネットワーク分野の知識と、そして何より2進数の知識が要る。
192.168.100.1 というIPアドレスは、2進数で表すと11000000. 10101000. 01100100. 00000001 となる。
[192.168.100.1] という10進数方式が存在する理由は「人間が管理しやすいから」であり、これは「人間の立場」側の「わかる」である。
ここで言いたいのは、「人間が管理しやすいから」という理由にピンと来ない場合でもそれ以上の追及はあまり意味がない、ということ。
もし満足できないとしても、「人間の立場」に触れた理由が提示された場合、それ以上に強い根拠になることは殆どないだろう。

「仕組み」側の「わかる」

IPアドレスの2進数について、こちらは「仕組み」側の「わかる」である。
「仕組み」側を理解する方法は、1つずつ地道に確かめていき、納得することが重要である。
ここで重要なのは以下の2つ。
A: 「人間の立場」とはアプローチが異なること
B: いきなり公式を使用しないこと
特にBのパターンで学習している人は勿体ない。公式というのはただ暗記して使ってみるだけでは全く覚えられないし、ちゃんと公式が通用することを(なんとなくでも)わかっていることの楽しさを知らないからだ。

「仕組み」側の具体的な学習方法

では、地道に確かめていく方法を具体的に紹介する。
2進数がよくわからないという人は、10進数と2進数を1つずつ書き出してみるのがオススメだ。
筆者は以下のように練習した。
10進数を0, 1, 2, 3, 4, と書き出していく。
その横に、2進数を0, 1, 10, 11, 100, 101, 110, 111, 1000, ... と1つずつ書き出していく。
次に2進数の法則性を考える。
10進数を1, 2, 4, 8, 16, ... の横の2進数を見てみると、1, 10, 100, 1000, 10000, ...となっているのが見えるはずだ。
10進数は、2の0乗、2の1乗、2の2乗...と変化しており、2進数は1, 10, 100, ...と変化している。
最初の桁だけが1である2進数は、0の個数をXとしたとき、2のX乗で表すことが出来るのだ。

最後のまとめ

何か学習する内容があったとき、それを理解するためには「仕組み」が有効だと思ったなら、1つずつ試していくことで「仕組み」を納得できるまで取り組むのが良い。
「仕組み」では説明できないものは、やや乱暴だが「人間の立場」で説明できると思って構わない。そのとき「仕組み」に納得するための学習を何時間やったとしても「わかった」と思うのは難しいだろう。

補足

FEに限って言うと合格得点率は6割でいいのだから厳密にわからなくても良いや、という考えもあるかもしれないが、どんな状態を以て学習を終わりにするのかを想像しておくことはいろんな場面で活かせるのではないだろうか。

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