はじめに
2026年7月13日に、AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03)を受験し、755点で合格しました!(ギリギリ~)
この記事では、AWSの実務経験のない新卒エンジニアが、約3週間(最初の1週間は全然勉強が進まなかったので、実質2週間程度……)の学習でSAAに合格するまでに行ったことをまとめます。
特に、次のような方の参考になればうれしいです。
- AWS Certified Cloud Practitioner(CLF)に合格したばかりの方
- AWSの実務経験がない新卒エンジニア
- 短期間でSAA合格を目指している方
- 問題集を解いても、なかなか正答率が上がらない方
試験結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験日 | 2026年7月13日 |
| 試験 | AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03) |
| 得点 | 755点 |
| 受験形式 | テストセンター |
| AWS実務経験 | なし |
| 学習期間 | 約3週間 |
| 集中的に勉強した期間 | 約2週間 |
| 総学習時間 | 約60時間 |
合格点ギリギリに近い点数ではありましたが、無事に一度で合格できました。
受験前の知識レベル
SAAの学習を始める前に、AWS Certified Cloud Practitioner(CLF)を取得していました。
ただし、当時の知識レベルは、
CLFの知識に少し毛が生えた程度
だったと思います。
AWSの代表的なサービス名や大まかな用途は分かるものの、次のような内容は十分に説明できませんでした。
- 複数のサービスを組み合わせた構成
- 可用性や耐障害性を考慮した設計
- セキュリティ要件に応じたサービスの使い分け
- コストと運用負荷を考慮した選択
- 類似サービスや類似機能の違い
CLFでは「このサービスは何をするものか」を覚えることが中心でしたが、SAAでは「この要件なら、どのサービスをどのように組み合わせるか」まで考える必要がありました。
学習期間と勉強時間
学習期間は約3週間ですが、最初から毎日集中していたわけではありません。
本格的に勉強したのは、試験前の約2週間です。
1日の学習時間
- 平日:約4時間
- 試験前の休日:約5時間
- 総学習時間:約60時間
短期間での合格を目指していたため、教材を最初から丁寧に読み込むよりも、問題演習を中心にして、分からない部分をその都度調べる方法を取りました。
使用した教材
1. CloudTech
学習の中心として、CloudTechの問題集を使用しました。
本番試験と比べても、問題文の難易度や問われる内容は大きく離れていないと感じました。
一方で、CloudTechは本番よりも選択肢が易しく、消去法で正解を選びやすい問題が多い印象です。
CloudTechで正解できているだけでは、本番で迷う可能性があります。
そのため、単に正解を選ぶのではなく、次の点を意識していました。
- なぜこの選択肢が正解なのか
- なぜほかの選択肢では要件を満たせないのか
- 不正解の選択肢は、どのような条件なら正解になるのか
- 問題文のどの表現がサービス選択の根拠になっているのか
特に重要だったのは、それぞれの選択肢を切る理由を説明できるようにすることです。
本番では、明らかに間違っている選択肢を2つ消した後、残りの2択で悩む問題が多くありました。
CloudTechを使う際も、最初から本番の2択を想定して勉強することをおすすめします。
2. ChatGPT
ChatGPTは、問題の解説やAWSサービスの違いを理解するために使用しました。
問題集の解説を読んでも分からない場合は、問題文と選択肢をもとに、次のような内容を質問しました。
- この問題で問われている要件は何か
- 正解を選ぶ決め手はどこか
- それぞれの選択肢が不正解になる理由
- 関連するAWSサービスとの違い
- 初心者向けの例えを使った説明
- AWS構成図にするとどうなるか
特に、文章だけで理解しにくい問題は、構成図や通信の流れを整理してもらうことで理解しやすくなりました。
ただし、生成AIの回答が必ず正しいとは限らないため、疑問が残る場合はAWS公式ドキュメントも確認するようにしました。
3. Claude
Claudeには、問題の解説に加えて、間違えた問題の整理と復習を手伝ってもらいました。
具体的には、間違えた問題をまとめて渡し、次のような形で整理してもらいました。
- 間違えた原因
- 覚えるべきAWSサービスの機能
- 混同していたサービスとの違い
- 問題文で注目するキーワード
- 次回同じ形式の問題が出た際の判断基準
また、試験直前には、これまでにまとめていた苦手な問題をClaudeに出題してもらい、知識の穴を詰めました。
単に解説を読んで終わるのではなく、後からもう一度問題として出してもらうことで、本当に理解できているかを確認できました。
4. AWS Skill Builderの公式練習問題集
試験前に、AWS Skill Builderの公式練習問題集も利用しました。
公式練習問題集では、本番形式に近い問題を20問解くことができます。
以下が、SAA-C03の日本語版公式練習問題集です。
AWS Skill BuilderのSAA試験対策ページはこちらです。
AWS Skill Builder:Solutions Architect Associate 試験対策
CloudTechなどの問題集とは、選択肢の作り方や文章の表現が少し異なります。
本番に近い形式の問題に慣れるためにも、受験前に必ず一度は解いておいた方がよいと思います。
問題集は約10周した
CloudTechの問題集は、合計で10周程度解きました。
正答率は、次のように変化しました。
37%
↓
50%
↓
62%
↓
64%
↓
74%
最初は37%程度しか正解できませんでした。
しかし、間違えた問題を放置せず、AIを使って原因を整理しながら繰り返すことで、最終的には74%程度まで上げることができました。(試験直前は65問を5回やって全部74%でした。模試の時点でギリギリ、、、笑笑)
正答率が伸びなくなったときにしたこと
正答率は順調に上がり続けたわけではありません。
62%から64%のように、問題集を繰り返してもほとんど成績が変わらない時期がありました。
この時期は、単純に問題数をこなすだけでは伸びにくいと感じました。
そこで、間違えた問題について、次の3点を確認するようにしました。
1. 知識が不足していたのか
サービスの機能自体を知らなかった場合は、関連するサービスを含めて整理しました。
2. 問題文の条件を見落としていたのか
例えば、次のような表現を見落としていないか確認しました。
- 最小の運用負荷
- 最も費用対効果が高い
- 高可用性
- リアルタイム
- 疎結合
- グローバル
- プライベート接続
- 既存のアプリケーションを変更しない
- 数秒以内
- 数時間以内
SAAでは、似た構成でも要件に含まれる一言によって正解が変わります。
3. サービスを勘違いして覚えていなかったか
CLFの勉強時に簡略化して覚えた内容が、SAAでは逆に混乱の原因になることがありました。
例えば、「このサービスは○○をするもの」と一言だけで覚えていると、細かい機能や制約を問われた際に対応できません。
正答率が伸びない時期は、新しい問題を増やすよりも、過去に間違えた問題の原因を分析する方が効果的でした。
間違えた問題の復習方法
間違えた問題は、次の流れで復習しました。
手順1:AIに解説してもらう
問題文と選択肢をAIに渡し、正解・不正解の理由を説明してもらいました。
手順2:間違えた原因をまとめてもらう
単に解説を読むだけではなく、自分がなぜ間違えたのかを分類しました。
主な原因は次のとおりです。
- サービスの機能を知らなかった
- 類似サービスと混同していた
- 問題文の条件を見落としていた
- 構成をイメージできていなかった
- 消去した選択肢の根拠が間違っていた
手順3:その日の最後にもう一度解く
その日の学習を終える前に、間違えた問題をもう一度解きました。
解説を読んだ直後は分かったつもりになりやすいため、少し時間を空けてから解き直すことが重要だと感じました。
手順4:後日、類似問題として出題してもらう
Claudeに間違えた問題をまとめて渡し、後日、類似問題や確認問題として出題してもらいました。
同じ答えを覚えているだけではなく、別の聞かれ方でも判断できるかを確認しました。
特定の苦手分野よりも、サービスの機能整理が大変だった
「ネットワークが苦手」「データベースが苦手」というような、明確な苦手分野はありませんでした。
一方で、次の2点には苦戦しました。
機能が多いサービスの整理
SAAでは、1つのサービスについて複数の機能や構成パターンが問われます。
サービス名と大まかな用途だけではなく、次のような点まで整理する必要がありました。
- どのような要件で使用するのか
- 似たサービスと何が違うのか
- マネージドサービスなのか
- 可用性はどのように確保されるのか
- スケーリングはどのように行われるのか
- 暗号化やアクセス制御はどうするのか
- コストを抑えるにはどうするのか
- 障害発生時にどう復旧するのか
CLFで勘違いして覚えていた知識の修正
CLFでは、試験に合格するためにサービスを簡略化して覚えていた部分がありました。
しかし、SAAでは細かい使い分けが必要になるため、以前の認識を修正する作業に苦戦しました。
間違った知識を新しく覚え直すことは、何も知らない状態から覚えるよりも難しいと感じました。
試験直前にしたこと
試験直前は、新しい教材には手を出しませんでした。
これまでに間違えた問題や、Claudeにまとめてもらっていた苦手な問題を中心に復習しました。
直前期に意識したことは、次のとおりです。
- 過去に間違えた問題を解き直す
- 正解だけでなく、不正解の理由も説明する
- 類似サービスの違いを確認する
- 構成図を書いて通信の流れを整理する
- AWS Skill Builderの公式問題を解く
- 新しい問題よりも、知識の穴を埋める
短期間で勉強している場合は、試験直前まで新しい知識を増やし続けるよりも、すでに学習した範囲を確実にする方がよいと思います。
本番試験の感想
率直に難しかった
本番試験は、かなり難しく感じました。
CloudTechでは消去法によって1択まで絞れる問題が多かったのですが、本番では最後の2択で非常に悩みました。
どちらの選択肢も実現可能に見えるものの、次のような条件によって正解が決まります。
- より運用負荷が少ない
- より費用対効果が高い
- より高い可用性を確保できる
- 要件を満たしながら変更を最小限にできる
- AWSのベストプラクティスに沿っている
知識があるだけでなく、問題文の要件に対して、より適切な選択肢を選ぶ力が必要だと感じました。
試験時間はかなり余った
問題自体は難しかったものの、試験時間にはかなり余裕がありました。
私は、次のように2周に分けて解きました。
1周目
最初の1周はホワイトボードを使わず、すべての問題に回答しました。
迷った問題には見直しのフラグを付けて、長時間悩みすぎないようにしました。
2周目
2周目では、テストセンターで配られたホワイトボードを使用しました。
特に複雑な問題については、次のような内容を書きました。
- AWS構成図
- 通信の流れ
- 可用性の範囲
- 選択肢ごとのメリットとデメリット
- 明確に削れる選択肢
- 問題文の重要な条件
文章だけでは判断しにくい問題も、構成図にすることで整理しやすくなりました。
時間が余っていたとしても、回答を何度も変更すると迷いが増えるため、明確な根拠がある場合だけ変更するようにしました。
EKS関連の問題が多く出て焦った
私が受験した回では、EKSに関連する問題が7問程度出たように感じました。
想定よりも多く出題されたため、試験中はかなり焦りました。
SAA-C03には採点対象外の問題も含まれていますが、どの問題が採点対象外なのかは受験者には分かりません。
そのため、EKS関連の問題の一部は採点対象外だった可能性もありますが、実際のところは分かりません。
「この分野はあまり出ないだろう」と決めつけず、主要サービス以外も最低限は確認しておくことをおすすめします。
短期間で合格するために重要だったこと
今回の学習で、特に重要だったと感じたことは3つあります。
1. 問題集の答えを覚えない
問題集を何周もすると、問題文を見ただけで答えを覚えてしまいます。
しかし、本番では同じ文章の問題は出ないため、答えを覚えるだけでは対応できません。
次の内容を説明できる状態を目指しました。
- なぜ正解なのか
- なぜ不正解なのか
- 問題文のどこが判断材料なのか
- 条件が変わると、どの選択肢が正解になるのか
2. 間違えた原因を言語化する
「間違えたから解説を読む」だけでは、同じ間違いを繰り返してしまいます。
知識不足なのか、読み間違いなのか、サービスの混同なのかを整理することで、復習すべき内容が明確になりました。
3. AIを解説役だけでなく復習役として使う
AIは解説を読むためだけではなく、次のような用途にも活用できます。
- 間違えた問題の分類
- 苦手分野の整理
- 類似サービスの比較
- 構成図による説明
- 類似問題の作成
- 1日の復習問題の出題
- 試験直前の弱点確認
AIに説明してもらうだけで終わらず、AIから質問を出してもらう方法が特に効果的でした。
反省点
合格はできましたが、755点だったため、知識が十分に定着していたとは言い切れません。
改善できた点としては、次のようなものがあります。
- AWS公式ドキュメントをもう少し確認する
- 問題集以外の形式でも知識を確認する
- 実際にAWS環境を触って構成を作ることが少なかった
- EKSなど、出題が少ないと思っていたサービスも確認する
- 正答率が停滞した段階で、早めに復習方法を変える
- 模擬試験で2択になった問題だけをまとめる
特に、実際にAWSを操作する時間を大目に取れなかったことは反省点です。
今後は資格学習だけで終わらず、実際の構築を通して理解を深めたいと思います。
これから受験する方へ
AWS未経験でも、CLF取得後に集中的に学習すれば、短期間でSAAに合格することは可能だと思います。
ただし、問題集を何周したかだけではなく、1問ごとにどこまで理解できているかが重要です。
正答率が低い時期は不安になりますが、間違えた問題を一つずつ整理すると、少しずつ判断できる問題が増えていきます。
私自身も、最初の正答率は37%でした。
そこから問題集を繰り返し、AIを使って間違えた原因を整理することで、最終的に合格できました。
短期間での合格を目指す方は、次の順番で学習することをおすすめします。
問題を解く
↓
間違えた原因を確認する
↓
正解・不正解の理由を説明する
↓
その日の最後に解き直す
↓
後日、類似問題で確認する
問題集の正答率だけを追うのではなく、選択肢を切る理由を説明できる状態を目指すことが、本番の2択を乗り越えるために重要だと感じました。
この記事が、これからSAAを受験する方の参考になれば幸いです。
次はAWS Certified Data Engineer - Associate(DEA-C01)の取得を目指して学習を頑張っていこうと思います。
