はじめに
IT企業を訪れる就活生や、入りたての新人なら少なからず「自分文系なんすけどやっていけますかね...」という思いがあるかと思います。
文学部西洋史学科という技術的バックボーンが一切感じられない出身ながらどうにかこうにかやってきた軌跡を紹介することで、不安を解消するとともに今後の参考にしていただけたらと思います。
結論から言っちゃうと、文系だから無理ってことは全くないです。
とはいえ学生の頃から色々やってた人にはスタート地点で差をつけられてるので、そこを埋めたいならそれなりの努力は必要です。
参考までに当方スペック
- 三十路手前のナウなヤング
- 上述の通り文学部出身でプログラミングなどの知識0でIT業界に飛び込む
- 学生時代はエクセルでマクロ組んでる人を神だと思ってた
- Ctl + C, Ctl + Vでコピペ出来ることを社会人になってから知った
- 新天地を求めて新卒で入った会社からわずか1年半で華麗に転職
- 同期の度肝を抜く
- 今では10人弱程度のチームのリーダー的立場
- 開発環境構築したりしてる
- コードレビューで偉そうなこと言っちゃったりしてる
- AWSとかバリバリ使っちゃってる
- SlackにBotを追加して遊んだりしてる
1. 何か資格をとってみる
ITの世界に飛び込んだばかりの頃、本当に何も知らなかったのでとりあえず何か資格の勉強をして知識をつけようと思い、手始めに ITパスポートの勉強を始めました。
IT業界で戦ってきた戦士たちからしたら「ITパスポート?まあ何も無いよりはマシなんじゃないwww?」と鼻で笑いたくなるでしょうし、今の私からしてもITパスポートでドヤ顔されたらリアクションに困るのですが、重要なのは 空き時間でちょっと勉強するといったことに体を慣らしたことかと思います。
その後に基本情報技術者、応用情報技術者も取りましたが、資格を取る上で勉強した内容そのものが今役に立ってるかというと正直微妙なところです。しかし大事なのは 自分の時間の一部を勉強に割くことへの抵抗を早いうちに削ぎ落としておくことです。
極端な例を出すなら、「仕事の後はダチと飲みっしょwww」「土日はダチと飲みっしょwww」って感じのノリの生活を数年続けた後で「空いた時間は勉強に充てよう!」と一念発起するのは相当辛いかと思います。
私の場合は幸いなことに数えられないほどの友人1に恵まれていたので、勉強は暇つぶし感覚です。
2. ググる とにかくググる その先でさらにググる
仕事をしてる上でわからないことに出くわしたらまずググります。明らかに所属している会社やチームの特殊事情が絡んでたら大人しく先輩や上司に聞きますが、そうでなければまずググります。それはもう、それだけで記事が一本かけちゃうぐらいに。
ここで大事なのは 必要な情報だけに集中しすぎないこと です。
何を言ってるのかというと、ググった先にたどり着いたのがQiitaなら目当ての記事だけでなくちらっと人気の記事とかも覗いてみたり、たどり着いたのがブログの記事ならサイドバーにあるリンクとかをちらっと見てみるのです。
そうすると、「なんかこの単語よく見かけるなぁ」ということがあるかと思います。そうやって目についた単語をさらに調べて見たりすると自分の今やってる分野に囚われずに色々なものに触れられます。
3. 手を動かす
エンジニア生活を続けるほど痛感しますが、やはり 自分で手を動かすことほど身につくことはありません。
例えばプログラミング言語を何か勉強してみるにしても、書籍やネットの記事を見て済ませるのとHello Worldだけでも実際に書いてみるのとは大きく違います。
4. 師匠を見つける
手本にすべき師匠がいると捗ります。
別に面と向かって「弟子にしてください!」と言う必要はありませんが、できれば身近なところで「すごい人」を見つけましょう。勉強会などに出て外のコミュニティで探すのもいいかもしれません。
良い師匠を見つけたら何かしら師匠の真似をしてみましょう。
例えば師匠の作ったソフトであったり、休日の過ごし方であったりです。
私は2年ほど前にお世話になった師匠から開発環境をパクりました。
vagrantで仮想マシンを操作し、ansibleでプロビジョンをし、開発補助にgulpのタスクとかをバリバリ使ってた環境でした。
最初はよくわからないままコピペするところから始め、次に公式のドキュメントを読んだりググったりして内容を理解することに努め、そのあとは「TypeScript使ってみてぇなぁ」とか「webpackってのがナウいらしいなぁ」とか考えながらそれをベースにアレンジを加えていくようにしました。
いわゆる「守破離」と言うやつですね。全くの0から独力でスキルを身に付けるのは辛いので、まずはすごい人の真似をするところから始めましょう。
5. 発信してみる
自分の勉強したことやノウハウをQiitaなりブログなりで発信するのはとても良いことです。
人のためになるからというのもありますが、それ以上に自分のためになることが多いです。
なぜなら、知識やノウハウを文章として簡潔にまとめるにはかなり正確な理解が要求されるからです。
何かしら記事を書こうとすると わかってるつもりだったけど全然わかってなかったことに気づかされます。また、発信する以上ガセネタを流してしまうことは極力避けたいので、念のため調べ直したりすることで勘違いが明らかになったりすることもあります。
「インターネッツに晒すのは怖いお...」と言う方はこちらの記事を参考に身内にしか見れないWikiを立てて、そこに投稿すると言うのもありかもしれません。
-
ゼロは数えられません ↩