Ypsilonがビルドできないときのための覚え書き

YpsilonというSchemeの実装がある。ビルドがうまくいかないときに試せそうなことを記しておくのが本投稿の目的。
（本来は開発にコメントできればよいのだが、どうも開発が止まってしまっているようなので。）

Ypsilonとは

Google Codeのアーカイブ等で説明が読める。
https://code.google.com/archive/p/ypsilon/
ここに書いてある通り、R6RSに準拠したSchemeの実装で、特にリアルタイムアプリケーションをのプログラムを書くのに適しているのが特徴。Ypsilonはソフトウェアエンジニアの藤田善勝氏が開発したもので、詳しくは氏のブログなどにあるが、もともとビデオピンボールのゲームルール記述に使うものとして開発されたもの。

ビルド方法

"Ypsilon Scheme"などで検索すればすぐに出てくるのでここにコピペなどはしないでおく。（ちなみに"Ypsilon"だけだと車やレストランがヒットする。）

だが、環境によってはビルドがうまくいかない。Google Codeがサービス終了しており、開発が続いているのかはっきりしないのでここにビルドが上手くいかないときに試せそうなことを書いておく。今回の環境はLinux、特にメインで使ったのはUbuntu12.04。すべて試したわけではありませんがほかのUbuntuのバージョンでもビルドはとりあえずできるみたい。

Ypsilon(v0.9.6-update3)のMakefileの129行目、

Makefile1

$(LD ~~ 

という部分を

Makefile2

-o $@ $^ $(LD ~~

と修正。これでビルドできる。