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Exchange2010 トランスポートルールの処理1 (インストール手順)

Last updated at Posted at 2016-09-03

◆概要

ここではExchange2010のトランスポートルールに関して調査した内容について一通り記載していく

◆Exchangeインストール手順 覚書き

本記事はトランスポートルールについての記載する予定だが、忘れそうなので、一度本筋から離れて自分用の備忘録としてExchange自体のインストール手順を記載しておく。

0.インストール環境

・仮想化ソフトウェア:
OracleVM VirtualBox(5.0.26)

1.ActiveDirectory DomainContorol
 ・メモリ:4.0GB
 ・CPU:1コア
 ・HDサイズ:50.0GB(可変サイズ)
 ・HDファイルタイプ:VMDK

2.Exchange(CAS/HUB/MailBox)
 ・メモリ:4.0GB
 ・CPU:1コア
 ・HDサイズ:50.0GB(可変サイズ)
 ・HDファイルタイプ:VMDK

3.Exchange(Edge)
 ・メモリ:4.0GB
 ・CPU:1コア
 ・HDサイズ:50.0GB(可変サイズ)
 ・HDファイルタイプ:VMDK

・OS:
MicrosoftWindowsServer 2008R2 EnterPrise(Trial)

1.前提事項

・ActiveDirectryの機能を有効にしたDCサーバが最低1台用意されていること。
・Exchangeサーバとして機能させたいサーバがActiveDirectryドメインに参加していること。
・インストールするExchangeのバージョンは2010 SP3。

2.手順

[1]事前作業

(1)Exchangeをインストールする予定のサーバ上でPowerShellを起動し以下のコマンドを実行する。

# ServerManager モジュールの追加
Import-Module ServerManager

# IIS役割と役割サービスの追加
Add-WindowsFeature NET-Framework,RSAT-ADDS,Web-Server,Web-Basic-Auth,
Web-Windows-Auth,Web-Metabase,Web-Net-Ext,Web-Lgcy-Mgmt-Console,WAS-Process-Model,RSAT-Web-Server,Web-ISAPI-Ext,
Web-Digest-Auth,Web-Dyn-Compression,NET-HTTP-Activation,RPC-Over-HTTP-Proxy –Restart

上記コマンドを実行することでExchangeに必要な機能のインストールから再起動までを自動で実行してくれる。

(2)再起動が完了したら、追加でパッケージ(Microsoft Filter Pack)をインストールする。

あまり詳しくは分からないがExchangeインストール時にレジストリの特定のエントリを確認し、
エントリがなければインストール処理を停止させるようだ。

Title:2007 Office System Converter: Microsoft Filter Pack がインストールされていない
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc974153(v=exchg.80).aspx

Download:2007 Office system コンバータ: Microsoft フィルタ パック
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=20109

[2]Exchange(CAS、HUB、MailBox)のインストール

今回の構成としては1台のサーバにCAS、HUB、MailBoxの機能を搭載する。
※EdgeサーバはEdgeSyncの機能を使用せず、別途、ADから独立した状態で構築する。

1.解凍先フォルダを選択。

1.png

※1 C:\Work → C:\ に変更。
※2 単純にZIPファイルを解凍するイメージなのでC:\配下に専用のフォルダを作成し保存する。

2.Setup.exeファイルを実行。

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3.Microsoft Exchangeのインストールを実行。

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4.次へを実行。

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5.「使用許諾契約書に同意します。(A)」を選択し、次へを実行。

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6.「はい(推奨)Y」を選択し、次へを実行。

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7.今回はCAS、HUB、MailBoxを1つのサーバで担う構成なので「Exchange Serverの標準インストール(T)」を選択し、次へを実行。

1.png

※1 プログラムファイルのパスもデフォルトのままにします。
※2 「Exchangeで必要なWindowsサーバーの役割と機能を自動的にインストールする(W)」は
  既に事前作業にて実施済みのためチェックを入れないでそのままにします。

8.Exchangeで利用する組織名(OU)を入力し、次へを実行。

1.png

※分散型セキュリティモデルはExchangeとADの管理を分けたい場合に指定する。
 今回の場合はExchangeもADの管理も同じ管理者で実施するため、
 チェックをいれないでそのままにします。

9.「いいえ(O)」を選択し、次へを実行。

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10.ActiveSyncやOWAで利用するためのドメイン名を入力し、次へを実行。

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11.「現時点では、プログラムに参加しない(R)」を選択し、次へを実行。

1.png

12.インストールの前提条件チェックが自動で行われる。

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※※CASサーバの前提条件チェックにて「失敗」が表示される。※※

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手順を巻き戻して「Exchangeで必要なWindowsサーバーの役割と機能を自動的にインストールする(W)」にチェックを入れて再度実行してみる。

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組織とメールボックスに関する警告が2件表示される。

・組織:
前述の手順の中で指定した組織を作成し、作成後はExchange2003、2007をインストールできない旨の警告が表示される。

・メールボックス:
MSFCを利用する場合は修正プログラムを適用するように案内を促す警告が表示される。

13.インストールの実行。

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無事にインストールが完了。

14.再起動を促す警告が表示されるので再起動を実行。

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15.再起動後、Exchange管理コンソールを起動し、インストールが完了していることを確認。
※ここまでの作業でVM設定作業を除き合計3.0H程度。

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ここまでの作業を完了させることでAD内に存在するユーザー同士のメールは行えるようになる。

[3]Exchange(Edge)のインストール

EdgeSync機能を利用しないEdge機能をADから独立したサーバにインストール。

ちなみにEdgeのインストールでは実験としてFilterPackのインストール、
機能の追加を行わず、インストーラ―だけで有効化できるかを試してみる。

(1)インストーラ―の実行。(解凍先フォルダの指定)

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(2).NetFramework3.5 SPの有効化。

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※サーバマネージャから実行。
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(3)Edgeの有効化

1.MicrosoftExchangeのインストールを選択。

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2.次へを選択。

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3.「使用許諾契約書に同意します。(A)」を選択し、次へを実行。

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4.「はい(推奨)Y」を選択し、次へを実行。

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5.今回はEdgeの機能だけを有効化するため、[Exchange Serverのカスタムインストール(C)]を選択、また「Exchangeで必要なWindowsサーバーの役割と機能を自動的にインストールする(W)」にもチェックを入れて次へを実行。

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6.「エッジトランスポートの役割(E)」を選択し、次へを実行。

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7.「現時点では、プログラムに参加しない(R)」を選択し、次へを実行。

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8.Edge機能有効化のための前提条件チェックが自動的に起動。

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※1件「失敗」が表示される。サーバのFQDNを設定されていないためらしい。

FQDNを設定し、再度、前提条件チェックを実行。

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無事に前提条件チェックが完了。

9.インストールの実行。

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無事にインストール完了。

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10.再起動を促す警告が表示されるので再起動を実行。

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11.再起動後、Exchange管理コンソールを起動し、インストールが完了していることを確認。
※ここまでの作業でVM設定作業を除き合計1.0H程度。

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◆総括

結論からいうとインストールするのにFilterPackの導入もコマンドでの機能追加も必要なし。

最初はWebの情報を参考にインストールを進めていたが、
SP3の仕様かもしれないけど、exeのみでインストール可能。

今の状況だとEdgeのトランスポートに関する挙動を確認することは出来ない。
次は送信コネクタの設定について覚え書きを書くことになりそう。

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