Ubuntu 18.04 LTSのISOイメージのダウンロード
国内ミラーサイトからダウンロードすると速い.
Ubuntu 18.04 LTSインストールガイド【スクリーンショットつき解説】より
日本の公式ミラー
http://jp.releases.ubuntu.com/18.04/
富山大学
http://ubuntutym2.u-toyama.ac.jp/ubuntu/18.04/
JAIST
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/18.04/
Tsukuba WIDE
http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/ubuntu-releases/18.04/
山形大学
http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/ubuntu/releases/18.04/
理化学研究所
http://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu-releases/18.04/
DMM.comラボ
http://mirror.dmmlabs.jp/linux/ubuntu/18.04/
パーティション構成
ブートマネージャーとしてMBMを使用したいので,MBRパーティションテーブルで構成したい.
事前にGpartedでMBRパーティションテーブルでパーティション分けを済ませておいた.
| パーティション | 容量 | 用途 |
|---|---|---|
| /dev/sda1 | 32GiB | Ubuntu Server 18.04 LTS |
| /dev/sda2 | 64GiB | Ubuntu Desktop 18.04 LTS |
| /dev/sda3 | 約500GiB | ストレージなど |
Ubuntu Server 18.04 LTSのインストール【注意!】
先にUbuntu Serverの方からインストールしようとしたところ,こいつがなかなかに曲者だった.
インストーラーの指示通り進めてパーティション設定まできたので,手動でインストール場所を選択しようとしたところ,分けておいたはずのパーティションがない…!
どうやら勝手にGPTパーティションテーブルに初期化してしまうらしい.
仕方がないので,新しく2GiB(バックアップをとりやすいようになるべく小さく)のパーティションを作り直し,インストールを済ませた.
Ubuntu Desktop 18.04 LTSのインストール(の前にいろいろ修正)
Ubuntu Serverのせいでパーティションが崩れてしまったので,もう一度パーティションをきれいに作り直したい.
ということで,Ubuntu Desktop 18.04 LTSのLiveメディアを起動し,"Install Ubuntu"ではなく"Try Ubuntu"を選択する.
ここでターミナルを開き,適当なUSBメモリ(2GiB以上)にUbuntu Serverのバックアップを取っておく.
Ubuntu Server 18.04 LTSのバックアップ
Ubuntu Serverのパーティションは/dev/sda2であり,USBメモリは/dev/sdb1として認識されていた.
# root権限になっておく(必須ではない)
sudo -s
# USBメモリをマウントするディレクトリ作成
mkdir /tmp/usb
# USBメモリをマウント
mount /dev/sdb1 /tmp/usb
# Ubuntu ServerのバックアップをUSBメモリに保存
dd if=/dev/sda2 of=/tmp/usb/ubuntuserver18.iso
パーティション再構成
GpartedでMBRパーティションテーブルを再構成
| パーティション | 容量 | 用途 |
|---|---|---|
| /dev/sda1 | 32GiB | Ubuntu Server 18.04 LTS |
| /dev/sda2 | 64GiB | Ubuntu Desktop 18.04 LTS |
| /dev/sda3 | 約500GiB | ストレージなど |
Ubuntu Server 18.04 LTSのリストア
USBメモリにとっておいたバックアップを/dev/sda1にリストアする.
# Ubuntu Serverを/dev/sda1にリストア
dd if=/tmp/usb/ubuntuserver18.iso of=/dev/sda1
このままではファイルシステムの領域が元のサイズ2GiBと認識されてしまうので,領域を32GiBいっぱいまで拡張する.
# ファイルシステムをチェック(問題だらけなのですべてにyesを応答する)
e2fsck -f /dev/sda1
# ファイルシステムを拡張
resize2fs /dev/sda1
さらに,ブートレコードがおかしくなっているので,GRUB2をインストールし直す.
以下を参照しながら,boot-repairを使用した.
# boot-repairをインストール
add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair
apt-get update
apt-get install -y boot-repair
# boot-repairを起動
boot-repair
基本的には参照先の説明やboot-repairに従って進めれば再インストールは完了する.
ここで,boot-repairの指示に従い,
sudo apt-get install -y grub-pc ...(以下略)
を入力したときに現れる"Configure grub-pc"と書かれたダイアログでは,/dev/sda1を選択すると後々MBMをインストールするときに楽になる.
Ubuntu Desktop 18.04 LTSのインストール
ここからようやくUbuntu Desktopのインストールに入っていく.
デスクトップ上にある"Install Ubuntu 18.04 LTS"のアイコンなどをダブルクリックし,インストーラーを起動する.
ここからはインストーラーの指示通り進めてしまえばよいが,パーティション設定だけは手動設定で行うよう注意する.
また,パーティション設定の際に,ブートローダーのインストール先を選択できるので,Ubuntu Desktopをインストールする/dev/sda2にインストールする.
MBMのインストール
最後にMBMをインストールする.
MBMのISOイメージをCDに焼いて起動し,"3"番のメニューを選択する.
原則ハードディスクは0番目なので次に,"0"を入力する.
質問に対してはyesを応答すれば,あっという間にインストール完了である.
なお,ハードディスクを複数台接続している場合などには目的のデバイスが0番目でないことがあるが,最初のメニューで"2"番を選択すれば目的のデバイスの番号が確認できる.
起動確認
電源を入れて,MBMの選択画面に入り,正常にUbuntu ServerとUbuntu Desktopを起動することができたら作業終了!
"Invalid boot record"と表示され起動できない場合にはGRUB2のインストールがうまくいっていないので,boot-repairなどで再インストール…