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OpenStreetMapとJARTICで、原付専用ナビ「GenNavi」を作った話 - 原付ライダーの「ここって、どうやって曲がるの!?」を解決する。

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Last updated at Posted at 2026-08-14

原付で走っていると、交差点のたびにこう思うことがあります。

ここ、どうやって曲がるの!?

二段階右折が必要なのか、原付で走ってよい道なのか、トラックの横を走らずに済むのか。

普通車向けのナビはたくさんありますが、原付のための道案内はまだ十分ではありません。そこで、OpenStreetMapとJARTICのデータを組み合わせて、原付・特定小型原付向けの専用ナビ「GenNavi」を作りました。

スライド

8/9開催のOpenStreetMapカンファレンス関西での登壇資料です。
https://countries-romantic.connpass.com/event/399792/

GenNaviでやっていること

GenNaviは、原付ドライバーが感じる次のような不安を減らすことを目指しています。

  • トラックの多い幹線道路をできるだけ避ける
  • 原付が走りやすい道路を選ぶ
  • 二段階右折が必要な交差点を案内する
  • データの確信度に応じて案内の強さを変える
  • 長距離走行時の休憩地点を見つけやすくする

OpenStreetMapの道路データを活用する

OpenStreetMapには、道路の形だけでなく、道路クラス・車線数・信号・交差点の接続関係などの情報があります。

これらを使うことで、単純に最短経路を探すだけではなく、

  • 幹線道路を避けたルート
  • 生活道路を重視したルート
  • 原付向けにバランスを取ったルート

といった複数のルートを作れるようになります。

「二段階右折です」と言い切れるか

二段階右折の案内では、データが十分に揃っているかどうかが重要です。

車線数や信号などの情報が揃っている交差点では、二段階右折が必要だと判断して案内できます。一方で、データが不足している場合に断定すると、誤案内につながる可能性があります。

そのためGenNaviでは、確信度に応じて、

  • 「二段階右折地点です」
  • 「標識を確認してください」

のように案内を変えています。

間違った案内をするより、分からないときは分からないと伝える。安全に関わるナビだからこそ、そこは大切にしています。

OSMとJARTICを組み合わせる

OpenStreetMapは道路の形や車線、接続関係に強く、JARTICのデータは交通規制や標識情報に強みがあります。

どちらか一方だけでは足りない情報を組み合わせることで、原付向けのより実用的な道案内を目指しました。

経路探索にはValhalla、地図の描画にはMapLibreを利用しています。できるだけオープンなデータと技術だけで、原付のためのナビを作っています。

実地検証も欠かせない

地図データだけでは判断できないこともあります。

実際に走ってみると、

  • 交差点の構造
  • 右折レーンの形
  • 標識の見え方
  • 原付から見た危険箇所

など、データだけでは分からない発見があります。

OpenStreetMapのマッピングと実地検証を繰り返しながら、少しずつ案内の精度を高めています。

おわりに

原付という小さな市場のために、大規模なサービスを作るのは簡単ではありません。

それでも、OpenStreetMapやオープンデータがあったからこそ、個人開発でも原付専用ナビを形にすることができました。

GenNaviは、2026年7月にApp Storeで公開しています。

「ここ、どうやって曲がるの!?」という原付ドライバーの不安を、少しでも減らせるナビを目指しています。

地図データの改善や、原付の走行環境について意見があれば、ぜひコメントで教えてください。


地図データ:© OpenStreetMap contributors
https://www.openstreetmap.org/copyright

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