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LaTeXで回転寿司

Last updated at Posted at 2016-12-07

新型MacBook ProのTouch Barが(:sushi:的な意味で)話題になっているようです。

どうやら、人々はこぞって、自分のお気に入りのガジェットの“バー”に:sushi:を流し始めたようです。

LaTeXで寿司を流す

というわけで……、作ってみました。

使い方はとても簡単1で、好きなLaTeX文書(エンジン不問2)のプレアンブルに \usepackage{tcsushihead} を書くだけです3

※ただしdvipdfmxを使う場合はドライバオプションの指定が必要です。

example.tex
\documentclass[dvipdfmx,a5paper]{jsarticle}% ←'dvipdfmx'を入れる
\usepackage{tcsushihead}% 寿司を流したい
\begin{document}
吾輩は猫である。名前はまだ無い。

どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。
%...(略)...
\end{document}

これをコンパイルすると、出力のPDF文書のヘッダ部分に:sushi:が流れます。

※Adobe Reader(などのAdobe製品)でPDFを閲覧する必要があります4

wag-1p.gif

ちなみに、フッタは空に設定されます。それだと現在のページ番号が判らなくなってしまう? いえ、ご心配なく。例えば5ページ目であれば、ヘッダは次のようになっています。

wag-5p.gif

つまり、流れてくる:sushi:の数を数えればページ番号が判ります。これは便利!

補足

  • :sushi:が流れるヘッダは“sushihead”ページスタイルとして登録される。
  • tcsushiheadパッケージをオプション default=false 付きで読み込んだ場合既定ではページスタイルは変更されなくなるる。この場合、\pagestyle{sushihead}でページスタイルを切り替えられる。
  • :sushi:が流れるバーを出力する部分は \ShowSushiBar{<横幅>} という命令に切り出されていて、これを本文中で用いることができる。
  • \sushiheadsetup命令で:sushi:の流れる速さなどの各種パラメタを設定できる。詳しくはREADME(日本語でおk)を参照。

まとめ

:sushi:はいいぞ。


  1. ただしインストールは少し面倒で、bxcoloremojiパッケージに含まれる:sushi:の画像を利用するためこれを前もってインストールする必要があります。(参照) 

  2. ただしDVI出力の場合、対応しているDVIウェアはdvipdfmxのみです。(EPS画像を利用すればdvipsでも動くと思うが……。) 

  3. pLaTeXの新ドキュメントクラス(jsarticle等)を使っていて「\ifdraftが定義済」というエラーが出る場合は、新ドキュメントクラス(jsclassesパッケージ)をアップデートしてください。 

  4. フリーのPDFビューアでアニメーションの表示に対応したものもあるらしいが、詳細不明。 

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