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さくらとコンテナの夕べ(第1回) Docker/Arukas入門ハンズオン資料

Last updated at Posted at 2016-10-31

概要

Nginx コンテナの作成・実行と、Docker Hub へのアップロード、Arukas へのデプロイを通し、Dockerコンテナのライフサイクルを理解します。

以下ハンズオンでは「さくらのクラウド」を利用していますが、CentOS 7 をご利用可能な環境であれば、どこでもお試しいただけます。

1. さくらのクラウドにログイン

1.1. ブラウザでコントロールパネルを表示

1.2 接続情報を確認

配付資料に含まれるログイン情報を入力し、ログインします。

2. 仮想サーバの起動と接続

2.1 さくらのクラウドで仮想サーバを起動

 1. 【 さくらのクラウド(IaaS 】をクリックします。
 2. メニュー【 サーバ 】から【 追加 】をクリックします。
 3. ディスクイメージは【 CentOS 7.2 64bit 】を使います。
 4. 「サーバプラン」と「ディスクプラン」を選択します(※今回は変更しません)。
 5. 【 管理ユーザのパスワード 】で root パスワードを設定します。8文字以上の「アルファベット」「数字」「記号」の組み合わせが必要です。
 6. ホスト名を【 docker 】、作成数【 1 】として【 作成 】ボタンをクリックします。
 7. 確認画面では【 作成 】をクリックします。
 8. サーバ追加作業が完了するまで待ちます。起動後は【 閉じる 】をクリックします。
 9. メニューの【 サーバ 】をクリックし、作成したサーバ「 docker 」を確認します。

2.2. 仮想サーバへ接続

 1. IP アドレスを確認します。インターフェースを右クリックし【 IP アドレスをコピー 】します。
 2. Tera Term やターミナルなどを開き、対象サーバに SSH でログインします。

  • ログイン時のIDは「root」、パスワードは作成時に入力したもの
  • ターミナルでは「ssh -l root 」か「ssh root@」
ssh -l root <IP_addr>

3. Docker Engine のセットアップ

3.1 安定版(stable)の最新バイナリをセットアップ

 1. パッケージ情報を最新に更新します。

yum -y update

 2. Docker の yum リポジトリを利用可能にします。

tee /etc/yum.repos.d/docker.repo <<-'EOF'
[dockerrepo]
name=Docker Repository
baseurl=https://yum.dockerproject.org/repo/main/centos/7/
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=https://yum.dockerproject.org/gpg
EOF

 3. docker-engine パッケージをセットアップします。

yum -y install docker-engine

3.2. docker サービスの有効化とデーモン起動。

 1. サービスを有効化します。

systemctl enable docker.service

 2. docker デーモンを起動します。

systemctl start docker.service

 3. バージョン番号を確認します。

docker version

補足情報

もっと簡単なセットアップ用コマンド

curl -fsSL https://get.docker.com/ | sh
systemctl enable docker.service
systemctl start docker

Docker の削除

yum -y remove docker-engine
rm -rf /var/lib/docker

4. docker コマンドの基本操作

4.1. hello-world コンテナの実行とイメージ確認

 1. docker run コマンドでコンテナを実行します。

docker run hello-world

 2. docker ps コマンドで、コンテナの状態を確認します。

docker ps -a

 3. docker images で、ローカル上のイメージを一覧表示します。

docker images

4.2. Ubuntu コンテナの実行

 1. docker pull コマンドで ubuntu 公式イメージを取得します。
 2. ダウンロードしたイメージを docker images で確認します。

docker images

 3. ubuntu コンテナを実行します。

docker run -i -t ubuntu:latest /bin/bash

 4. Ubuntu のバージョンを確認します。

cat /etc/issue

 5. ps コマンドを実行します。コンテナ実行時の「/bin/bash」のPIDが「1」なのを確認します。

ps -ef

 6. コンテナを終了します。

exit

5. Nginx イメージを作成

5.1 Nginx コンテナを実行

 1. nginx:latest コンテナを起動します。

docker run -itd -p 80:80 nginx:latest

 2. ブラウザの URL に仮想サーバの IP アドレスを入力します。nginx の初期ページが表示されます。

5.2 nginx コンテナ上にページを作成

 1. docker ps で Nginx コンテナのコンテナ ID(CONTAINER ID)を確認します。

docker ps

 2. docker exec コマンドで bash の追加プロセスを実行。

docker exec -it $(docker ps -ql) /bin/bash

 3. ps -ef コマンドで、nginx コンテナの中での操作を確認。

ps -ef

 4. Nginx のドキュメント・ルートにある index.html を書き換えます。

echo 'hello world' > /usr/share/nginx/html/index.html
cat /usr/share/nginx/html/index.html

 5. ブラウザで表示を確認します。「Shift」キーを押しながら再読み込みボタンを押すと、画面に hello world が表示されます。
 6. bash を終了します。

exit

5.3. Nginx イメージの作成

 1. docker commit コマンドで mynginx:1.0 イメージを作成します。

docker commit $(docker ps -ql) mynginx:1.0

 2. docker images コマンドで、イメージが作成されたのを確認します。

docker images

 3. 作成した mynginx:1.0 イメージを使って、新しいコンテナを実行します。

docker run -d -p 8080:80 mynginx:1.0

 4. curl コマンドで、コマンドライン上でポート 8080 を開きます。

curl http://localhost:8080

5.4 Dockerfile でイメージの自動構築

 1. 作業用ディレクトリ mynginx を作成し、移動します。

mkdir mynginx
cd mynginx

 2. 次のコマンドを実行し、 Dockerfile を作成します。

tee ./Dockerfile <<-'EOF'
FROM nginx:latest
RUN  echo "hello world<br />$(date)" > /usr/share/nginx/html/index.html
EOF

 3. docker build コマンドで mynginx:1.1 イメージを自動作成します。

docker build -t mynginx:1.1 .

 4. docker images コマンドで、イメージが作成されたのを確認します。

docker images

 5. 作成した mynginx:1.1 イメージを使って、新しいコンテナを実行します。

docker run -d -p 8888:80 mynginx:1.1

 6. curl コマンドで、コマンドライン上でポート 8888 を開きます。

curl http://localhost:8888

5.3 コンテナの停止と削除

 1. docker ps でコンテナの状態を確認します。

docker ps

 2. コンテナを停止するため docker kill コマンドを実行します。

docker kill $(docker ps -q)

 3. docker ps では実行中のプロセスはありませんが、 docker ps -a でコンテナが停止中なのを確認します。

docker ps
docker ps -a

 4. docker rm こコマンドでコンテナ(コンテナ用のイメージ・レイヤとメタ情報)を削除します。

docker rm $(docker ps -aq)
docker ps -a

6. Docker Hub にログイン

6.1 アカウント作成

https://hub.docker.com/ から登録し、ログインします。

6.2 サーバから Docker Hub にログイン

docker login コマンドを実行します。

# docker login
Login with your Docker ID to push and pull images from Docker Hub. If you don't have a Docker ID, head over to https://hub.docker.com to create one.
Username: <自分のDockerHubID>
Password: <パスワード>
Login Succeeded

7. Docker イメージの登録と公開

7.1. イメージをタグ付け

 1. docker tags コマンドで mynginx:1.1 イメージに Docker Hub ID の情報を付けます。

docker tag mynginx:1.1 <自分のID名>/mynginx:1.1

 2. docker images で確認します。

docker images

7.2. docker push でイメージ送信。

 1. docker push コマンドでイメージを送信します。

docker push <自分のID名/mynginx:1.1>

 2. Docker Hub 上にある自分のページを表示し、リポジトリを確認します。

7.3. 不要なイメージの削除

 1. docker images -q を実行すると、ローカルにあるイメージ ID を表示します。

docker images -q

 2. docker rmi で全てのイメージを削除します。

docker rmi -f $(docker images -aq)

8. Arukas にログイン

9. Arukas で実行

  1. アプリ作成 ボタンをクリック。
  2. アプリ作成に必要な各種情報を入力。
  • App Name … myapp
  • Image … <DockerHubId>/mynginx:1.11.1 のタグを忘れずに
  • Port … 80
  1. アプリケーションを作成 ボタンをクリック。
  2. 画面が切り替わり、一覧に myapp が表示されます。
  3. アプリの 起動 ボタンをクリック
  4. 起動確認で OK をクリックし、 アプリが起動するまで待ちます。
  5. 起動(緑色に変化)したら、 Endpoint の URL を開きます。

以上です。おつかれさまでした!

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