こちらにリリース情報があったので、機能確認用に翻訳しました。
参考程度にどうぞ
Builder(ビルダー)
- Dockerfile の新しい
HEALTHCHECK
命令は、ユーザ定義ヘルスチェックをサポート - Dockerfile の新しい
SHELL
命令は、Dockerfile でコマンド実行時に使うデフォルトのシェルを指定 - Dockerfile ディレクティブに
#escape=
を追加。プラットフォーム固有のパスをパースできるようにするため -
.dockerignore
ファイルでコメント機能の追加 - Dockerfile で UTF-8 をサポート
-
Dockerfile
と.dockerignore
に UTF-8 があってもスキップ - Windows:
ARG
が Linux と一致するように - ブリッジ・ネットワークが無効で構築しようとする時のエラーメッセージを修正
Contirb(貢献)
- Centos 7 と Oracle Linux 7 で seccomp の有効化
- mount propagation 共有のため、 systemd unit から MountFlags を削除
Distribution(配布)
- デーモンのフラグに
--max-concurrent-downloads
と--max-concurrent-uploads
を追加。ネットワーク接続が複数のダウンロードやアップロードに対応していない場合に有用 - レジストリ操作のため、
ALL_PROXY
環境変数を導入 -
docker load
でユーザがより詳しい情報を表示できる - レジストリはイメージの push か pull 時、常に digest メタデータを保存
Logging(ログ記録)
- syslog ロギング・ドライバで DGRAM ソケットのサポート
-
docker logs
でログのタグを表示できるよう--details
オプションの追加 - syslog ロガーで env と label に対応
- syslog-format オプションに
rfc5424micro
を追加したため、syslog タイムスタンプはマイクロ秒の精度に対応 - コンテナ作成時、daemon log オプションを継承
- ログのメッセージ・タグから
docker/
を削除し、{{.DaemonName}}
に置き換え。これでユーザはオプションで prefix (接頭語)を変更可能に
Networking(ネットワーク機能)
- IPVS を使った仮想 IP ベース(Virtual-IP based)の内部およびイングレス(ingress)ロードバランシングを内蔵
- イングレス・オーバレイ・ネットワーク(ingress overlay network)を使うルーティング・メッシュ(routing mesh)
- 暗号化コントロール・プレーン(encrypted control-plane)とデータ・プレーン(Data-plane)を使う、安全なマルチホスト・オーバレイ・ネットワーク機能
- MacVlan ドライバは実験用ではなくなる
-
network ls
にdriver
フィルタを追加 -
docker ps --filter
にdriver
フィルタを追加 -
create
、run
、network connect
の各コマンドで、コンテナのリンク・ローカル・アドレスを指定するための--link-local-ip
オプションを追加 - ネットワーク・ラベル・フィルタを追加
- Swarm モードでは、オーバレイ・ネットワーク機能のために外部に依存していたキーバリュー・ストアへの存性を削除
- デフォルトのネットワーク・エイリアスとして、コンテナのショート ID を追加
-
run
オプションの--dns
と--net=host
が相互排他ではなくなる - コンテナ作成時の名前を変更した時に発生する DNS 問題を修正
- inspect 出力でアドレスの一貫性を保つため、
network inspect -f {{.Id}}
とnetwork inspect -f {{.ID}}
の両方をサポート
Plugins (experimental)(プラグイン:実験的)
- 新しい
plugin
コマンドは、サブコマンドinstall
,enable
,disable
,rm
,inspect, set
でプラグインを管理
Remote API (v1.24) & Client(リモート API とクライアント)
- バイナリを2つに分割:
docker
(クライアント)とdockerd
(デーモン) -
docker images --filter
にbefore
とsince
フィルタを追加 -
docker search
に--limit
オプションを追加 -
docker search
に--filter
オプションを追加 -
docker info
出力にセキュリティの項目を追加 -
docker info
出力に insecure registry (安全ではないレジストリ)の項目を追加 - TLS ユーザ情報を使った Docker 認証の拡張
- devicemapper:
docker info
を通してシン・プールの最小空き領域を表示 - API は一貫性を保つために、JSON オブジェクトでエラーを返す
-
docker run -i --restart
で終了状態を回避 - API/CLI でホスト名確認時の不一致を修正
-
stats
における表示容量をバイト容量の形式で統一 - authz:リクエスト拒否時は forbidden 終了コード(403)を返す
- Windows:tty 関連の表示問題を修正
Runtime(ランタイム)
- デーモンのフラグに
--live-restore
を追加。デーモンが停止してもコンテナが起動し続けるようにし、デーモン起動後は再度管理できるように - OCI 互換ランタイムの追加機能(
--add-runtime
)と、create
とrun
時に--runtime
で選択できるように - Linux 4.0 以上の multiple lower directory で、新しい
overlay2
graphdriver をサポート - load/save イメージの新しいイベント
- systemd を通したデーモン設定の再読込をサポート
- btrfs でディスク・クォータをサポート
- zfs でディスク・クォータをサポート
-
docker run --pid=container:<id>
をサポート - デフォルトの seccomp ptofile を選択したケーパビリティで調整
- デーモンが設定を読み直す時のため、
daemon reload
イベントのサポート - バイナリ形式の実行をトレースするため、pprof プロファイラ
trace
ケーパビリティを 追加 -
detach
イベントの追加 -
--sysctl
で sysctls の設定をサポート - devicemapper では、
create
とrun
で--storage-opt
フラグでsize
を指定可能に - デーモンのフラグに
--oom-score-adjust
を追加。デフォルトは-500
で、これを下回る前にコンテナを停止(kill) -
run
、build
、create
、update
で--cpu-shares
のエイリアスとして-c
- eCryptfs マウントでは aufs と overlay graphdriver を使えないように
- tmpfs マウント処理時の問題を修正
-
docker ps -a -f exited=0
で、作成したコンテナが残り続けないように - "Removal In Progress"(削除進行中)の状態でスタックしてしまうコンテナの問題を修正
- run/reate コマンドで何もしていしないとき、HTTP 400 ではなく 500 を返すバグを修正
- detach キーを保持していないのに入力と一致する
--detach-keys
のバグを修正 -
--privileged
モードの使用時は、SELinux ラベリングを無効化 - ボリュームをコンテナにマウント時、
/etc/hosts
,/etc/resolv.conf
,/etc/hostname
を SELinux でリラベルしない - マウント・オプションに関して、
--tmpfs
挙動の一貫性のなさを修正 - デーモンのハングと起動に関する問題を修正
- docker がクラッシュする特定の場合に、journald の再起動を阻む SIGPIPE イベントを無視
- エラーでも stats リストからコンテナを削除しない
- デーモン再起動時の
on-failure
ポリシーの挙動を修正 - コンテナが別のコンテナのネットワークを使う時、
stats
の問題を修正
Swarm Mode (Swarm モード)
- swarm (クラスタ)を管理する新しい
swarm
コマンドと、サブコマンドinit
,join
,join-token
,leave
,update
- 新しい
service
コマンドは swarm 全般のサービスを管理。サブコマンドcreate
,inspect
,update
,rm
,ps
- 新しい
node
コマンドは swarm ノードを管理。サブコマンドaccept
,promote
,demote
,inspect
,update
,ps
,ls
,rm
- (実験的!) 新しい
stack
とdeploy
コマンドで複数のサービス・アプリケーションの管理とデプロイ
Volume(ボリューム)
- local と global ボリューム・スコープ(network スコープと類似)のサポート
- volume ドライバに
Status
フィールドの追加 - ボリュームで name/driver フィルタのサポート
- ボリューム・ドライバが2つの異なった呼び出しができるよう、 Mount/Unmount 操作は opaque ID を受信
- まれにボリュームを削除できない問題を解消
- Windows:自動作成するホスト・パスが Linux と一致するように
DEPRECATION(廃止機能)
- 環境変数
DOCKER_CONTENT_TRUST_OFFLINE_PASSPHRASE
とDOCKER_CONTENT_TRUST_TAGGING_PASSPHRASE
は、 `1DOCKER_CONTENT_TRUST_ROOT_PASSPHRASEと
DOCKER_CONTENT_TRUST_REPOSITORY_PASSPHRASE`` に変更 -
syslog-tag
,gelf-tag
,fluentd-log
ログオプションを廃止し、フレーバーは一般的なtag
で - API でコンテナ起動時、 HostConfig を渡す機能を廃止
- docker tag の
-f
/--fore
フラグを廃止 -
/containers/<id|name>/copy
エンドポイントを廃止 -
docker ps
フラグで--since
と--before
を廃止 -
docker import
で古い3つの形式を廃止
参照元