Laravel5.1から追加されたIntegrated Testを普通のPHPUnit環境で使う方法です。元々はlaracast/integratedで提供されていたものが5.1から統合されたものです。
なので素のPHPUnitでも使えます。
素のPHPUnitでWebAPIとか通信系のテストをするのはかなりウザイのでLaraveler以外の人にも有用です。
Laravel内で外部サイトのテストもしたかったのですが、うまく動かなかったので普通の方法も。
基本的には、ここの通りやればいいのですが、Databaseに関する機能を利用する場合、symfony/var-dumperを追加する必要がありました。
制限事項
元々Laravelで構築したアプリ用なのでJavaScriptを使ったページのテストは苦手です。
Selenium連携版もありますが、現時点（2015年11月時点）では完成度はいまいちで、素直にSeleniumの環境でテストを書いたほうがいいでしょう。
前提環境
- composerをインストールしておきましょう。
準備
PHPUnitのインストール
mkdir test1
cd test1
composer require phpunit/phpunit --dev
laracast/integratedのインストール
composer require laracasts/integrated --dev
suggestsされるものを入れる
laracasts/integratedを入れると、
symfony/browser-kit suggests installing symfony/process ()
illuminate/support suggests installing jeremeamia/superclosure (Required to be able to serialize closures (~2.0).)
illuminate/support suggests installing paragonie/random_compat (Provides a compatible interface like PHP7's random_bytes() in PHP 5 projects (^1.0.6).)
illuminate/support suggests installing symfony/var-dumper (Required to use the dd function (2.7.*).)
と言われます。このうち、symfony/var-dumperはdatabase系の機能を利用するのに必要なのでインストールします。
composer require symfony/var-dumper:2.7.* --dev
あとは、必要に応じてインストールすることにします。
laracast/integratedを使う
基本記述
test1/testsディレクトリを作成し、その中にsampleTest.phpをします。そして、下記の記述を行ないます。
<?php
//autoload.phpファイルの読み込み
require_once './vendor/autoload.php';
//長いので短い名前つけます。
use Laracasts\Integrated\Extensions\Goutte as IntegrationTest;
//テストクラス
class ExampleTest extends IntegrationTest
{
//標準ではhttp://localhost:8888になっている
protected $baseUrl = "http://www.yahoo.co.jp";
public function testYahoo()
{
$this->visit('/')->see('Yahoo');
}
}
テスト実行
./vendor/bin/phpunit --colors tests/
OK (1 test, 2 assertions)
となり、これでOKです。
baseUrlの変更
Laravelではこれが出来なかった。baseUrlを変更してみます。
<?php
require_once './vendor/autoload.php';
use Laracasts\Integrated\Extensions\Goutte as IntegrationTest;
class ExampleTest extends IntegrationTest
{
//test for yahoo
protected $baseUrl = "http://www.yahoo.co.jp";
public function testYahoo()
{
$this->visit('/')->see('Yahoo');
}
//test for google
public function testGoole()
{
//baseUrlの変更
$this->baseUrl = "http://www.google.jp";
$this->visit('/')->see('Google');
}
}
データベースをテストする
DBへの接続情報をintegrated.jsonに記述する
Larave内では、.evnの情報を引き継ぐので何もしなくて良いが、素の状態では、アプリケーションルート（ここでは、test1直下）にintegrated.jsonにDBの接続情報を記述します。
なお、githubのmarkdownファイルのサンプル記述は、connectionの最後に,が無く、動きません。
{
"pdo": {
"connection" : "mysql:host=localhost;dbname=testdb",
"username" : "username",
"password" : "password"
}
}
テストを書く（抜粋）
非常に簡単です。
public function testDb()
{
$this->seeInDatabase('users',['name'=>'hoge2']);
}
$this->VerifyInDatabase('users',['name'=>'hoge2']);でもOKです。
その他の使い方は、ここを参考にいろいろ試して下さい。Laravelでの使いかたやForm、APIでの記述の仕方はこちらと同じです。
その他
LaravelのQueryBuilderやEloquentを使う
UIやAPIのテストを実行した結果、DBに正常に値が書き込まれているかをチェックしたくなります。もちろん普通にPDOでコードを書いてもいいですが、Laravelに慣れてる場合、QueryBuilderやEloquentが使いたくなります。その場合は、こちらを参考にしてください。