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ライトニングトークに対抗してワンフレーズトークというのを思いついた

Last updated at Posted at 2015-01-14

エンジニア勉強会における発表のフォーマットとして、ライトニングトーク (LT) はかなり普及していると言っていいでしょう。
発表時間を 5 分に制限することで、話し手は比較的手軽に準備ができ、聞き手も気軽に参加することができます。

そんなライトニングトークに対抗する発表のフォーマットとして、ワンフレーズトークというのを考えてみました。
今朝思いついてみて一度も実行していない、妄想レベルのものですが、実際にやってみると面白いんじゃないかと思っています。

ワンフレーズトークとは

  • ライトニングトークと同様、一般的なものよりも軽量化した発表フォーマット
  • 発表者は初めに主題となるワンフレーズ (「推測するな、計測せよ」とか「単一責任原則」とか) を紹介する
  • 残りの時間は、そのフレーズの背景・思想や実装例等、そのフレーズを説明することだけに集中する
  • 発表時間の制約はないが、5 分でもよいし数十分の長いものでもよい

もちろん、このようなフォーマットでの発表は世の中でいくらでも行われており、全く新しいものではありません。
ですが、名前をつけて、積極的にこのフォーマットを採用することで、価値がはっきりしてきて面白いんじゃないかと思います。

ワンフレーズトークの良さそうなところ

とにかく、フォーマットが決まっていて、シンプルである、ということに尽きます。

一般的に、わざわざ準備への労力をかけてまで発表したいという人は、そのトピックに関する情熱を強く持っており、ともすればあれもこれもと話を詰め込みがちです。
(※なお、ここでは発表者が持ち寄りで無報酬で行う発表を想定しています)

ですが、「ワンフレーズの紹介」として内容を制約することで、必然的に詰め込みができなくなります。
もちろん、そのフレーズについての歴史や厳密な定義等を詰め込むことはできますが、全ては「そのフレーズに関連する枝葉末節」に過ぎないので、聞き手は部分的にわからないところがあっても、大意は見失わずにいられると思います。

なので、発表者と聞き手のスキルの差が大きくても、身になりやすいのではと考えます。
詳細までは理解できなくとも、そのフレーズを知ることで「そういう概念があるんだな」とか、「そういうところに価値を見出すんだな」といった点なら理解できると思うからです。

ライトニングトークとの比較

比較するにあたって、ライトニングトークにどういう利点があるかを挙げます。
これらはいずれも個人的に感じるものというだけで、「一般的にそうであるとされている」かどうかまではわかりません。

ライトニングトークの利点

  • 通常の発表と比較して、少ない労力で準備できる
  • 人前で話すことが苦手な人にとっても、少ない負荷で発表できる
  • その分野における知識の少ない初学者でも、発表者として参加する障壁が比較的低い
  • 聞き手は、より長い発表と比較して、気軽に参加することができる
  • 短い時間の中により多くの発表ができるので、バラエティに富んだ話を聞くことができる

ワンフレーズトークではどうか

  • 「ひとつのフレーズを紹介する」という目的がはっきりしているので、必要以上に話を広げて労力をかけるリスクが少ない
  • フォーマットが決まっているので、物事を順序立てて話すのが苦手でも、とりあえず組み立てることができる
  • 初学者でも、とにかくそのワンフレーズについて調べまくることで、発表者として参加しやすそう
  • 聞き手は、例え内容が高度でも、「よくわかんないけど最初のフレーズについての説明なのね」という点は明確なので、聞いていて迷子になりにくい
  • 時間についての制約はないが、長い発表にはなりにくいので、それなりのバラエティは確保できそう

このように、ライトニングトークが持つ価値と近いものを持っています。
とはいえそれぞれは排他的なものではなく、5 分間のライトニングトークにおいて、フォーマットとしてワンフレーズトークを採用することもできます。
それでいて逆に、もっと長い時間の発表においても採用することができます。

まとめ

以上、机上の空論でした。
とはいえおもしろいものになりそうな気はしてるので、社内の勉強会でやってみようと思ってます。
また、パブリックな勉強会としても、ある程度トピックを絞った上で、会場を借りてやれないかなーとか思ってみたり。

皆さんもよければやってみて、感想等コメントください。

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