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Heroku Private Spacesで気をつけること

Last updated at Posted at 2016-06-05

最近、Heroku Private Spacesを利用するプロジェクトに関わりました。
Private SpacesについてはあまりQiitaとかに記事が無かったので、最近得た気づきを少しまとめてみました。

Private Spacesとは?

Herokuを顧客ごとに分離されたプライベートクラウドで展開するサービスです。
Amazon VPC上で動作してるらしいです。東京リージョンが選択できる為、レイテンシー向上が見込めます。
Heroku Enterpriseを利用している企業が契約できます。

Heroku Enterpriseとは?

Herokuの企業向け契約です。
これを契約するとヘルプで日本語の担当者が答えてくれたり、開発者の権限を細かく制御できたり
更にPrivate Spacesが契約できるので日本リージョンが選択できたりします。

あとEnterpriseは年間契約です。
その為か、Dynoやアドオンの利用が一時的に少し契約を超えてしまっても・・・らしいです。
目に余るようだと多分営業さんが相談きますが。

Dyno数がPremiunとPrivateで微妙に違う

Heroku Enterprise Available dyno types
https://devcenter.heroku.com/articles/heroku-enterprise#available-dyno-types

契約前にPrivateの契約は大体Premiunと同じだと聞いていたのですが、
蓋を空けてみるとDyno数がMプランでも8と10で違いました。

契約はプランじゃなくてDyno数での契約になるので要注意です。

Dyno Type Memory(RAM) CPU Share Dedicated Private Space Compute Dyno units consumed
performance-m 2.5 GB 100% yes no 12x 8
performance-l 14 GB 100% yes no 50x 16
private-m 2.5 GB 100% yes yes 14x 10
private-l 14 GB 100% yes yes 52x 20

使えないアドオンがたまにある

DevCenterのアドオン紹介ページに「Region Availability」というセクションが最近追加されたので、
どのアドオンが使えるのかわかるようになりました。
(このセクションができるまではサポートに1つ1つ確認していました・・・)

例えばメール配信アドオンのSendGridを例にあげると、
「AVAILABLE」(Private Spaces利用可否)は全てのリージョンでOK、
「INSTALLABLE IN SPACE」(Private Spaces内にアドオンが置けるか)はNGです。

AVAILABLEについてはメジャーなアドオンは対応しているようですが、例えば
SendGridと同様にメール配信のアドオンであるMailgunはPrivate Spaces非対応でした。

INSTALLABLE IN SPACEがNGの場合は、アドオン自体はPrivate Spaces外(USかEU?)で動作するようです。
今のところ、INSTALLABLE IN SPACEがOKなのは、Heroku PostgresとHeroku Redisぐらいです。

*.herokuapp.comでhttps接続ができない

SSL接続の為には独自ドメインを立てる必要があります。
なお通常はSSLの設定にSSL Endpointが必要なのですが、Private Spacesの場合は不要です。

メンテナンスモードが使えない

本番環境のデータベースをアップグレードする際などに使いたいメンテナンスモードなのですが、
Private Spacesでは現在動作しないようです。

ダッシュボードを見るとメンテナンスモードに切替えるUI自体はあるのですが、
現在のところハリボテのようです。

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