概要
既に構築済みのEC2インスタンスに新しくEBSボリュームを追加してEC2で使用できるようにします。
EBSとは
Elastic Block Storeの略
EC2への仮想外付けストレージサービス
・サイズは1GB単位で~1TBまで
・サイズ/期間/IOで課金される詳しくは下記を参照してください
[AWSマイスターシリーズ] Elastic Block Store(EBS)
作業イメージ図
作業手順
EBSボリュームを作成する
1.AWS ManagementConsoleの「Services」から「EC2」を選択します。
2.左側のナビゲーションから「ELASTIC BLOCK STORE」の「Volumes」を開いて「Create Volumes」をクリックして作成ダイアログを開きます。
3.必要な項目を入力して、「Create」をクリックしてEBSを作成する
項目名 | 説明 |
---|---|
VolumeType | 通常は「standard」を選択。I/O性能を設定したい場合は「Provisioned IOPS」を選択。 |
Size | ボリュームサイズ(ストレージサイズ)を入力します。 |
IOPS | 「Provisioned IOPS」を選択した場合のI/O性能を設定します。 |
Availability Zone | EBSを作成するゾーンを設定します。注意:ゾーンは追加したいEC2インスタンスと同じゾーンを指定しましょう
|
Snapshot | EBS作成時に元になるSnapshotを指定する場合に使用します。Snapshotの内容を使いたいけど、Snapshotとは異なるボリュームサイズにしたい時等に使用します。 |
4.作成したEBSが一覧に追加され、「State」が「available」になったらEBS作成完了です。
既存のEC2に作成したEBSを追加する
1.EBS一覧から追加したいEBSにチェックを入れて、「Actions」メニューまたは右クリックメニューで「Attach Volume」を選択します
2.必要な項目を入力して、「Attach」をクリックしてEC2にEBSを追加します。
項目名 | 説明 |
---|---|
VolumeType | 選択したEBSボリューム |
Instance | EBSを追加したいEC2インスタンスを指定する。追加可能なEC2リストから選択するだけです。 |
Device | EC2内でのデバイス名を指定します。通常はInstanceを選択した時点で最適なデバイス名が自動で設定されます。手動で設定ももちろん可能です。 |
3.EBS一覧で正常に追加できたか確認する。
EBSボリュームをEC2にマウントする
追加したEBSをEC2で使用できるようにマウントします。
1.EC2へSSH接続する。
操作するEC2のOSはUbuntuですが、基本的にAmazon Linuxでも同様の操作になります。 ubuntuだと/dev/sdgは/dev/xvdgになっている。
2.現在のマウント状態を確認する(/dev/sdg
はまだマウントされていない)
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/xvda1 20G 8.0G 11G 43% /
none 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
udev 816M 8.0K 816M 1% /dev
tmpfs 166M 200K 166M 1% /run
none 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none 827M 0 827M 0% /run/shm
none 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/xvdf 20G 2.0G 17G 11% /data
3.EBSボリュームをフォーマットし、/data2
にマウントします。
$ sudo su -
# mkfs -t ext4 /dev/xvdg
mke2fs 1.42.5 (29-Jul-2012)
Filesystem label=
・
・
・
Creating journal (32768 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done
# mkdir /data2
# mount /dev/xvdg /data2
# exit
4.正常にマウントできているか確認する
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/xvda1 20G 8.0G 11G 43% /
none 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
udev 816M 8.0K 816M 1% /dev
tmpfs 166M 200K 166M 1% /run
none 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none 827M 0 827M 0% /run/shm
none 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/xvdf 20G 2.0G 17G 11% /data
/dev/xvdg 99G 60M 94G 1% /data2
5.書き込みが正常にできるか確認する
# mkdir -p /data2/test/file/to/
# echo "this is text file" > /data2/test/file/to/test.txt
# cat /data2/test/file/to/test.txt
this is text file
自動マウントを設定する
このままだとEC2インスタンスをSTOP等をした際に、マウントが外れてしまうので、自動マウントするように設定しておく。
意外と忘れがち。
以下を/etc/fstabの末尾に追加する。
1.自動マウントの設定をする
/dev/xvdg /data2 ext4 defaults 1 1
2.(可能なら)自動マウントできているか確認する
EC2をAWS ConsoleからStop -> Startをして自動マウントできているか確認する