OCLint&XCodeを用いたObjective-Cの静的解析

OCLintとは

Objective-Cの静的解析ツール。
JavaのCheckStyleみたく、コードの問題点を教えてくれる。
本稿ではXCodeから使用できるようにする。

OClint公式サイト

インストール＆設定

xctoolのインストール

※ Homebrewインストール済みとします。

$ brew install xctool

OCLintのインストール

1. ダウンロード
   http://oclint.org/downloads.html

2. 配置
   oclint-0.8.1フォルダを/usr/local などに移動する（例./usr/local/oclint-0.8.1/)。

XCodeの設定

1. 対象のProjectを選択する。
2. 左下の「+」をクリックする。
   
3. iOS - Other - Aggregateを選択して、Nextをクリックする。
   
4. Projectが対象のプロジェクトになっていることを確認し、Product NameにOCLintと入力し、Finishをクリックする。
   
5. TARGETSからOCLintを選択する。
6. Build Phasesを選択する。
   
7. 左上の「+」をクリックし、「New Run Script Phase」を選択する。
   
8. Run Scriptに以下を記述する(変数を適切に設定する）。
   • PROJECT … プロジェクトファイル名
   • SCHEME … ターゲットスキーム(大抵はプロジェクト名と同じかと）
   • XCTOOL … xctoolが格納されている場所。Homebrewでインストールしていれば/usr/local/bin
   • OCLINT_HOME … oclintのインストール場所。

PROJECT=ProjectName
SCHEME=${PROJECT}

XCTOOL=/usr/local/bin
export PATH=$XCTOOL:$PATH
OCLINT_HOME=/usr/local/oclint-0.8.1
export PATH=$OCLINT_HOME/bin:$PATH

xctool -project ${SRCROOT}/${PROJECT}.xcodeproj -scheme ${SCHEME} -reporter json-compilation-database:compile_commands.json clean
xctool -project ${SRCROOT}/${PROJECT}.xcodeproj -scheme ${SCHEME} -reporter json-compilation-database:compile_commands.json build

oclint-json-compilation-database | sed 's/\(.*\.\m\{1,2\}:[0-9]*:[0-9]*:\)/\1 warning:/'

実行

1. 左上からOCLintターゲットを選択し、Buildする（時間かかる）。
   

治したいところ

ソースフォルダにcompile_commands.jsonが生成されてしまう。
消せばいいんだけど、$(TARGET_TEMP_DIR)でできないか。