はじめに
以前書いた、Rails4でDeviseを用いたユーザーログイン機能の実装を前提として話を進めます。呼んでいない方は、一度目を通してからの方が理解しやすいかと思います。
今回はOmniAuthを使用してFacebookログインを実装していきます。
※OmniAuthはFacebook以外もサポートしていますので、こちらよりリストを確認してください。
環境
- CentOS 5.6
- Ruby 2.1.0
- Ruby on Rails 4.1.1
使用方法
OmniAuthのインストール
はじめにGemfileに以下を追記し、bundle installを行います。
# add below line
gem 'omniauth-facebook'
Modelカラム追加
deviseで追加したmodelをOmniAuthに対応させるためprovider, uidを追加します。
~ rails g migration AddColumnsToUsers provider uid
~ rake db:migrate
providerの設定
使用するproviderをconfig/initializers/devise.rbに書いていきます。
config.omniauth :facebook, "APP_ID", "APP_SECRET"
※ 他のオプションについては、使用するOmniAuthのREADMEを参考にしてください。
対象Modelへのオプション追加
deviseで使用するModelに対してOmniAuthを使用するためのオプションを追加します。
※以下はUserモデルの場合の例です。
devise :omniauthable
ここでサーバーを再起動さてルートを確認すると
- user_omniauth_authorize(:provider)
- user_omniauth_callback(:provider)
の2つが追加されているかと思います。
動作検証
ここまでで一旦動作検証をしてみましょう。
以下をviewに追加し、facebookの認証ページに遷移するか確認を行ってください。
<%= link_to "Sign in with Facebook", user_omniauth_authorize_path(:facebook) %>
認証を許可した後、Unknown actionのエラーがでるはずです。これは、callbackのメソッドを指定していないためです。続いてcallbackに関する処理を書いていきます。
callback処理
ルーティングの設定
callbackの処理を書くにあたり、はじめにルーティングを書いていきます。
devise_for :users, :controllers => { :omniauth_callbacks => "users/omniauth_callbacks" }
controllerの作成
callbackを受けるためのcontrollerをapp/controllers/users/omniauth_callbacks_controller.rbで作成します。
class Users::OmniauthCallbacksController < Devise::OmniauthCallbacksController
end
これにfacebookのコールバックを受けるメソッドを作成します。
def facebook
# You need to implement the method below in your model (e.g. app/models/user.rb)
@user = User.from_omniauth(request.env["omniauth.auth"])
if @user.persisted?
sign_in_and_redirect @user, :event => :authentication #this will throw if @user is not activated
set_flash_message(:notice, :success, :kind => "Facebook") if is_navigational_format?
else
session["devise.facebook_data"] = request.env["omniauth.auth"]
redirect_to new_user_registration_url
end
end
modelの設定
続いてcallbackの際に新規登録なのか通常のログインなのかを判定し、処理を行うメソッドを作成します。
def self.from_omniauth(auth)
where(auth.slice(:provider, :uid)).first_or_create do |user|
user.email = auth.info.email
user.password = Devise.friendly_token[0,20]
end
end
sessionの設定
通常、deviseでは登録、サインアップの処理の際にUser.new_with_sessionメソッドが呼ばれます。今回はこのメソッドをfacebookに対応させるために既存のメソッドをオーバーライドします。
def self.new_with_session(params, session)
super.tap do |user|
if data = session["devise.facebook_data"] && session["devise.facebook_data"]["extra"]["raw_info"]
user.email = data["email"] if user.email.blank?
end
end
end
これでfacebookログインの実装は完了となります。ブラウザにてfacebookログインのアクションにアクセスし、データベースにデータが保存されているかを確認してください。