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【VMware@SoftLayer】Platform Services Controller、vCenter Server導入編

Last updated at Posted at 2016-05-16

前回までのあらすじ

IBMとVMwareが協業しましたね。

SoftLayer上でVMwareを使っていろいろできるかどうか確認するという趣味を持つ私としては嬉しい限りです。

前回までの詳しい流れについてはこちらの記事をご覧ください

今回やること

SoftLayerのベアメタル上に導入したESXi上にvCenter Serverを導入します。また、今後のために認証サーバーであるPlatform Services Controllerは組み込み型ではなくvCenterの外部に設置したいと思います。

非常に簡単な図ですが、今回の構成になります。
VMware2.png

ISOファイルのダウンロード

まずはMy VMwareにログインし、vCenter Server仮想の仮想アプライアンスのISOファイルをダウンロードします。
VMware1.png
Windows版と仮想アプライアンス版の2種類のISOがありますが、今回は仮想アプライアンス版を選択し、ホストの上に仮想サーバーとしてデプロイすることにします。

最初はローカルからデプロイしようとしましたが、そうすると非常に時間がかかるので、今回はISOファイルを一度ローカルにダウンロードした後、install用にhost1に立てたVMにアップロードし、そのVMからデプロイすることにしました。

このようにすることでSoftLayerのネットワーク上でデプロイが行えるため、迅速にデプロイすることが可能となります。

インストール用VMのデプロイ

host1にWeb Clientからアクセスします。host1のIPアドレスをブラウザに入力し、ログインします。
VMware3.png

左側のナビゲーションメニューにあるホストを右クリックし、「仮想マシンの作成/登録」を選択します。
VMware4.png

ウィザードに従って仮想マシンを作成します。今回は新規で仮想マシンを作成し、Windows Server2008 2RのISOをマウントしてゲストOSをインストールしました。
VMware5.png

先ほどローカルにダウンロードしたvCenter ServerのISOをこのVMにアップロードし、準備完了です。

Platform Services Controllerのデプロイ

先ほどデプロイしたインストール用のWindows Serverにログインし、ISOファイルをマウントすると、中にVMware-ClientIntegrationPluginというアプリケーションがあるので、それを実行し、プラグインを導入します。
VMware7.png

導入後、ISOの中にvcsa-setupというHTMLファイルがあるので、それを開きます。
VMware6.png

様々なポップアップがインストールを阻みますが、サイトを信頼し、実行を許可します。
VMware8.png

vCenter Serverのセットアップページにたどり着きます。
VMware9.png

まず最初にPSCことPlatform Services Controllerをデプロイします。

ちなみに、今回の構成では拡張リンクモードを利用して全てのリンクされたvCenter Serverを管理することを想定しているため、組み込み型ではなく外部PSCを使います。詳しくはこちらをご覧ください。

インストールを選ぶと、インストールのウィザードが立ち上がります。まずはEULAに同意して下さい。
VMware10.png

次に、PSCを導入するホストの情報を入力します。
VMware11.png

SSL証明書をインストールして、仮想マシンの設定を入力すると、デプロイタイプの選択画面になります。前述の通り、今回は外部PSCを選択します。
VMware12.png

新規でSSOドメインを作成します。ネーミングセンスが問われるところです。SSOドメインはvCenter Serverにログインする度に毎回入力しなくてはいけないので、簡単で分かりやすいものがいいと思います。
VMware13.png

後はPSCのネットワーク設定を決定し、「完了」を押してデプロイしてください。システム名はFQDNを設定しておいたほうが良いです。また、IPアドレスはSoftLayerのManagement VLANに割り当てたポータブルIPを使いました。
VMware14.png

vCenter Serverのデプロイ

PSCのデプロイを確認できたら、次はいよいよvCenter Serverをデプロイしましょう。基本的にはPSCと同様にウィザードを使ってデプロイしていきます。

先ほどと異なっているのはデプロイタイプの選択です。ここで「vCenter Serverのインストール」を選択してください。
VMware15.png

SSOの設定では、先ほどPSCで設定した情報を入力します。
VMware16.png

あとはアプライアンスのサイズをシステム構成にあわせて選択し、データベースを選択、ネットワークの設定をしたらデプロイを完了してください。

最終確認

vSphere Web Clientからhost1にアクセスし、PSC、vCenter Serverがデプロイされていることを確認してください。

確認後、vCenter ServerのIPアドレスをブラウザに入力し、vCenterにアクセスしましょう。
VMware17.png

今回悩まされたエラー

今回、vCenterのデプロイの際に、認証情報を取得できないエラー(Invalid Credentials)が出て、デプロイがなかなかうまくいきませんでした。

原因としては、ホストをPrimary IP、PSCとvCenter ServerをPortable IPにしていたため、VLAN SpanningをOFFにしている今回の状態ではvCenterサーバーがホストと接続ができなかったためと考えられます。

そこでホストにもPortable IPを割り当て、設定をしなおしたところ、無事認証情報の取得をすることができるようになりました。

まとめ

今回はESXi上に仮想アプライアンスを立て、PSCとvCenter Serverを導入しました。次回はvCenter Serverを用いて各ホストやVMを管理し、様々な機能を試してみたいと思います。

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