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PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(3)【アプリケーション作成・DB設定編】

Last updated at Posted at 2016-11-10

解説記事の構成

No. タイトル
1 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(1)【環境構築編】
2 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(2)【プロジェクト作成編】
3 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(3)【アプリケーション作成・DB設定編】
4 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(4)【ルーティング設定・MTVデザインパターン入門編】
5 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(5)【Django shellでDB操作入門編】
6 PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(6)【MTVデザインパターン完成編】

開発環境

  • OS: Mac OS Sierra (10.12)
  • Python 3.5.2

Macの環境を前提として話を進めていきます。

Pythonのバージョン確認は以下の通りです。

$ python3 --version
Python 3.5.2

アプリケーションの作成

今回は、Djangoのアプリケーション作成から始めていきます。

プロジェクトの中に、アプリケーションを作成します。
ここでは、Django Girls Tutorialにならって、ブログを作っていきます。

$ python3 manage.py startapp blog

以下のようなディレクトリ構成になります。

myvenv
├── bin
├── blog
├── db.sqlite3
├── include
├── lib
├── manage.py
├── myapp
└── pyvenv.cfg

アプリケーション作成後はまず設定ファイルの変更を行います。
使用するアプリケーションをDjango上で定義するためです。

以下のようなコードを見つけ、最下部に blog を追加してあげましょう。

myapp/settings.py
# Application definition
INSTALLED_APPS = (
    'django.contrib.admin',
    'django.contrib.auth',
    'django.contrib.contenttypes',
    'django.contrib.sessions',
    'django.contrib.messages',
    'django.contrib.staticfiles',
    'blog',
)

モデルの作成

blog で使用する Model を作っていきます。
Model とはデータを格納できる便利なオブジェクトといったところでしょうか。
この Model 自体にメソッドを持つことも出来ますし、DBとのやりとりもこの Model のお陰でSQLなどをあまり気にすることなく取り扱うことができます。

では、blog 用の Model を定義していきます。
blog/models.py を開き、以下のように書き換えます。

blog/models.py
from django.db import models
from django.utils import timezone

class Post(models.Model):
    author = models.ForeignKey('auth.User')
    title  = models.CharField(max_length=200)
    text   = models.TextField()
    created_date = models.DateTimeField(default=timezone.now)
    published_date = models.DateTimeField(blank=True, null=True)

    def publish(self):
        self.published_date = timezone.now()
        self.save()

    def __str__(self):
        return self.title

ここは説明が少し長くなりますが、必要なところだけ Django Girls Tutorial の説明から以下、抜粋します。

class Post(models.Model): - この行が今回のモデルを定義します (これがオブジェクトです).

  • classはオブジェクトを定義してますよ、ということを示すキーワードです。
  • Postはモデルの名前です。クラス名は大文字で始めます。
  • models.ModelはポストがDjango Modelだという意味で、Djangoが、これはデータベースに保存すべきものだと分かるようにしています。

プロパティを定義しましょう:
 title、text、created_date、published_date、author
まずフィールドのタイプを決めなければいけません。
 テキスト?数字?日付?他のオブジェクト、例えばユーザーとの関係

  • models.CharField - テキスト数を定義するフィールド models.TextField - これは制限無しの長いテキスト用
  • models.DateTimeField - 日付と時間のフィールド
  • models.ForeignKey - これは他のモデルへのリンク

このようにして、モデル内で使用するプロパティの型を宣言するようですね。

余談になりますが、Ruby on Rails では、

$ rails g model post author title text

のように宣言することで、マイグレーションファイルが作成されていたので、それと比べるとちょっと面倒な気もします。

モデルの定義が終わったので、マイグレーションファイルを作成します。

$ python3 manage.py makemigrations blog
Migrations for 'blog':
  0001_initial.py:
    - Create model Post

これにより、Djangoがデータベースに入れるためのマイグレーションファイルを作成してくれるため、マイグレーションを行います。

$ python3 manage.py migrate blog
Operations to perform:
  Apply all migrations: blog
Running migrations:
  Rendering model states... DONE
  Applying blog.0001_initial... OK

これで Post モデルが無事にDB(SQLite)へ反映されました。

DBの確認

Djangoでは初心者にも分かりやすいように、ブラウザ経由のGUIでモデルの確認が出来るようになっています。
これを、Django adminと呼ぶようです。

まず、 blog/admin.py ファイルを開いて、先ほど作成したPostモデル用にDjango adminを変更します。

blog/admin.py
from django.contrib import admin
from .models import Post

# Register your models here.
admin.site.register(Post)

これで設定は完了です。

サーバーを起動して、ブラウザからDjango admin (http://127.0.0.1:8000/admin) にアクセスしていきましょう。
※ 別のターミナルを開き、常にこのサーバーを立ち上げておくことを推奨します。

サーバー起動
$ python3 manage.py runserver

スクリーンショット 2016-11-11 2.45.57.png

うまくいけばこのようなウェブページにアクセスできます。
ただ、ログイン画面が表示されており、設定した記憶がありませんよね?
それもそのはず、ログインするには別途 superuser (サイトの管理者) を作る必要があります。

それでは、superuser を作っていきましょう。

superuserの作成
$ python manage.py createsuperuser
Username (leave blank to use 'your_name'): admin
Email address: email@example.com # メールアドレスを個別に設定
Password: # パスワードを入力
Password (again): # パスワードをもう一度
Superuser created successfully.

これで superuser の作成が完了しました。
もう一度、Django admin (http://127.0.0.1:8000/admin) にアクセスし、ログインしてみましょう。

スクリーンショット 2016-11-11 2.52.04.png

さきほど作成した superuser でログインします。

スクリーンショット 2016-11-11 2.52.11.png

無事ログイン出来ると、このような画面にアクセスできます。
モデル名は Post として宣言していましたが、Posts と自動的に複数形になっています。

画面上の Posts の追加から試しに記事を追加してみましょう。
スクリーンショット 2016-11-11 2.56.16.png

登録をすると、DB上に新しい記事が作成されました。
スクリーンショット 2016-11-11 3.01.20.png

*このときに python2系だと Unicode error とかがでるため、python3系を使用することを推奨します。
python2系は日本語を扱うのが非常に面倒であるため、こういった点が改善されているだけでもpython3系は重宝します。

これでDBの確認は完了です。
これからはDBを確認したいときは、Django adminに助けて貰いましょう。

これでモデルを設定し、DBへ反映、確認ができるようになりました。

次回は、オリジナルのテンプレートを作成し、View側を編集できるようになるところまでをやっていきます。

次回の解説記事

PythonのWebアプリケーション(Django)を初心者にもわかりやすく解説(4)【ルーティング設定・MTVデザインパターン入門編】

参考文献

おまけ

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