SublimeMozcInputに関して
以下のようなフィードバックをいただきました。
@yamaday はじめまして。SublimeMozcInputとっても便利です!macでも使いたいのですがうまくいきません。設定方法を教えていただけないでしょうか。私の環境を次にまとめました。http://t.co/7EVzIPnlwt お返事いただけると助かります。
— seitaro (@fool_hiziri) February 22, 2015
確かにMacのSublimeTextの日本語入力はタブでの補完が干渉するため
キーバインドを弄ったりしなきゃいけなかったり色々つらみがあります。
SublimeMozcInputは基本的にLinux向けパッケージですが
VagrantなどをつかえばMacで(おそらくWindowsでも)使うことは可能です。
(かなり富豪的アプローチですが)
以下、最低限の知識としてターミナルぐらいは使えることを前提としてます。
追記
以下の記事を参考にmozcを直接Macにインストールできるならば
インストールされたmozc_emacs_helper
のパスを指定するだけで動くようです、、、
Vagrantのインストール
Vagrant公式からダウンロードして
インストーラでインストールすればいいと思います。
参考
http://qiita.com/search?sort=rel&q=vagrant+mac
http://qiita.com/search?sort=rel&q=vagrant+windows
インストールが出来たらあとはターミナルで作業します
VagrantBoxを選んでダウンロードしておく
こだわりがないならば最新のubuntuでいいのではと思います
vagrant box add ubuntu/trusty64
以下emacs-mozcのインストールはubuntu/trusty64
を前提とします。
Vagrantで仮想マシンを起動
今回は以下のようにディレクトリを作りvagrantを立ち上げました。
mkdir -p ~/vagrant/ubuntu-mozc
cd ~/vagrant/ubuntu-mozc
vagrant init ubuntu/trusty64
vagrant up
Vagrant内のイメージにemacs-mozcをインストールする
仮想マシンに接続
先ほどのディレクトリで以下のように入力すれば仮想マシンに接続できます。
vagrant ssh
以下よりvagrant内での作業です。
仮想マシンにemacs-mozcをインストールする
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install emacs-mozc
インストール確認
以下のコマンドを入力してS式が帰ってくることを確認します。
(入力待ちになるのでCtrl+Cで抜けてください)
$ mozc_emacs_helper
#((mozc-emacs-helper . t)(version . "1.13.1651.102")(config . ((preedit-method . roman))))
# ^C
$
インストールされてますね。
ここまで出来たらvagrant内での作業は終了です。
logoutします。
$ logout
SublimeTextの設定
事前確認
鍵を使ってssh経由でVagrantに接続してmozc_emacs_helperが使えることを確認しておきます。
以下再びMacのターミナルから以下を入力してみてください
$ ssh vagrant@localhost -p 2222 -i ~/vagrant/ubuntu-mozc/.vagrant/machines/default/virtualbox/private_key mozc_emacs_helper
# ((mozc-emacs-helper . t)(version . "1.13.1651.102")(config . ((preedit-method . roman))))
# ^CKilled by signal 2.
初回はRSA key fingerprintを登録するか?みたいな事を聞かれると思うので登録しときましょう。
先ほどvagrant内と同様のレスポンスが帰ってきたら
mozc_input_helperがssh経由で使えることを確認。よかった。
SublimeMozcInputのインストール
これは既に色々な方が記事を書いてくださってますので省略します。
公式の拙い説明を補っていただいて感謝です。
SublimeMozcInputの設定
以下からSublimeMozcInputの設定を開きます。
以下のようなjsonを設定します。
{
"mozc_emacs_helper": "ssh vagrant@localhost -p 2222 -i /Users/YOURNAME/vagrant/ubuntu-mozc/.vagrant/machines/default/virtualbox/private_key mozc_emacs_helper"
}
YOURNAME
のところは適宜書き換えてください
この時、鍵ファイルのパスは絶対パスであることに注意してください
ホームを表すのに~などの表記は使えませんでした。
※ここの設定が間違えてるとSublime Text 2はあっさり死にます
以上でセッティングは終わりです。
設定が終わったらSublime Textを再起動して日本語入力できることを確認して下さい。
注意
今回の記事の主眼でないので触れませんが
当然上記方法はvagrantのサーバが稼働してないと使えないので
常時使う人はスタートアップの際にvagrant up
して立ち上げるなどの工夫をしてください。
その他の方法
今回はvagrantを使いましたが要は
ssh経由でもmozc_emacs_helperは使える
ということなので
常時立ち上がってるLinuxサーバがあるならばそこにmozc_emacs_helperをインストールし
ssh経由で使うことも可能です。
(その場合オフラインだと使えませんが、仮想マシンを立てる必要は無くなります)
フィードバック
あまり技術記事みたいな事を書きなれてないので、わかりにくい部分があったら
コメントまたはtwitterで @yamaday までどうぞ
もちろんgithubにissue立ててもらっても構いません