FacebookがD言語を採用したことが一週間遅れで日本語記事化されてバズりました。
この記事ではそんな「ぽっと出」と思われているD言語の開発環境についてご紹介します。
#テキストエディタ
IDEの記事ですがスルーすると消されそうな気がしたしQiitaのユーザー層的にはこちらの方が多い可能性もあるので
##vim
d.vimというsyntaxファイルが2002年から現在まで同じ方にメンテされています。
GitHubにリポジトリがあるのでVim.orgのもので問題が出たら参照してみると良いでしょう。
##emacs
Qiita内にtm_tnさんの記事があるのでこちらを紹介します。
##Sublime Text
Sublime Textは標準機能にD言語の文法とビルドコマンドがありますが、D1.0準拠のものでD2.0のキーワードに対応していません。
GitHubに有志が追加したD.tmLanguageファイルがあるので、こちらで入れ替えてください。
Sublime Text 3の場合は言語ファイルがD.sublime-packageとしてアーカイブ化されていますが、中身はzipなので解凍→入れ替え→再圧縮の手順で置き換え可能です。
公式で対応してくれるのが一番良いんですがクローズドソースなのでPull Request等ができない…
##サクラエディタ
Sublime Textと同じく公式で文法ファイルが同梱されています。
パッケージ版ファイル一式
#IDE
##Visual D
名前の通りVisual StudioでD言語プロジェクトを扱う事が出来ます。
現在の対応バージョンは2005から2012で、インストールを実行するだけでD言語関連の機能がVisual Studioで動作します。
VS拡張機能なので残念ながらExpressでは動作しませんが、MS公式のVS Shell (Isolated&Integrated)をインストールすればProfessionalを持っていなくても使う事が出来ます。
現在はVS2013がリリースされた影響でVS2013 Shellしかダウンロードできませんので、Professionalを持っていない方はVisual Dの対応を待ちましょう。
参考までにVS2012には発売1ヶ月で正式対応しました。
日本時間2013/11/3 Visual D 0.3.37がリリースされVS2013に正式対応しました。
またD言語がUnicode標準なのに対してVisual Studioの日本語版が新規作成するファイルの標準がShift-JISなので、そのままマルチバイト文字を扱うとコンパイルエラーが出てしまうので注意しましょう。
##DDT(Eclipse Plugin)
Eclipse用のD言語開発環境プラグインです。
D言語のIDEとしては歴史が長めでアップデートも活発です。
##Mono-D
Mono Develop(現Xamarin Studio)用のD言語開発環境です。
現在はXamarin Studioのアドイン設定からもインストールできます。
##D-IDE
.NET4.0で作成されたD言語専用のIDEです。
なお開発者はMono-Dと同じ方なので、まだ更新は続いていますがクロスプラットフォーム対応のMono-Dの方がおススメかと思います。
##IntelliJ IDEA D Plugin
JetBrain公式の言語プラグイン表に無かったので検索してみたら発見しました。
IntelliJ IDEAは残念ながら持っていないので試用していません。
IntelliJ IDEAを買ってくれる方を募集しています。
##おわりに
過去にはD言語製のIDEもありましたが、現在はメジャーなIDEとテキストエディタにD言語で開発するための機能を追加する形で落ち着いています。
D言語がさらにメジャーになり安定してTIOBE TOP20に入るくらいになったらまたD言語だけでIDEを作ろうとする人も現れるかも知れませんが、
実用的には現状の形が一番望ましいかと思います。
今回の記事を書くきっかけとなったrepeatedlyさんの記事を読めば分かるように、
D言語自体は数年前に言われていたような「毎月のように破壊的変更が来る」言語では無くなっていて、
「D言語で書く」ことは日本語書籍が他の言語と比べて少ないだけで既に誰でも出来る状況になっています。
個人的にはビルド時間が自分のやる範囲ではほぼ皆無というだけでC++より好きな言語なので、今回の騒ぎでD言語を初めて知った人は是非触って見てください。
あとD言語の本とか書かせてくれる編集者の方が居たら是非声をかけてください。